金月銀陽 エディターズ・ノート(序章)

 というわけで、予告しましたとおり今日からしばらくエディターズ・ノート……ということで、制作側の裏話などをちょこちょこ出して行こうと思います。

 まず本日は、話の発端や序盤あたりから。

▼はじめに
 金月銀陽を始める前にもともとあったコンセプトは、

1.ある程度先の分かった話。
2.意思疎通の出来ない敵と味方の泥沼バトル。
3.敵と味方で同じプロット、違う流れ。
4.ボクスクで失敗した、ブランチ制の徹底。

 みたいな感じでした。
 コンセプトだけはあるものの、これでどう話を作っていくかこれといったアイデアが浮かばずにぼんやりしていたのですが……何の拍子か『金月銀陽』というタイトルがぽこんと浮かびまして。

 名前の由来は、本当にいきなりでした。寝る前にぽこんと出てくるというわりかしありがちなパターンです。非常に語呂が良かったのでネットで類似の名前がないかチェックだけして、特にないようだったのでこれに決定。
 月と太陽、金と銀ということで、ソフィアと万里、メカと有機物、剣と魔法、環とロッセ、指輪その他と色々対極のものを配置していって、こんな世界観になりました。

 私小説のBre x3が終わった直後くらいには浮かんだはずなので、十月の末から十一月の頭頃だったでしょうか。

 キングアーツ側のメカやサイボーグ系は僕の趣味だったのですが(義体はガンスリンガーガールや攻殻機動隊ではなく、鋼の錬金術師っぽいイメージでした)、経験上PC側が設定を色々作らなきゃいけないメカ物はあまり反応がよろしくないので、対抗勢力として猫耳とか魔法とか好きに付けられる神揚を設定。

 設定がやたら似通っているのは手抜きというわけではなく、コンセプト3の影響です。序章で同じシチュエーションでソフィアと万里の反応だけが変わっているシーンが多いのもこれ。

 元々の根っこは同じ文明で、それが大後退で分かたれた後に独自進化を遂げたという設定だったのですが、中盤からは二つの文化が再び新しい一つの文化に収斂していく……という流れがやれたので、設定的には面白い形に落ち着いたのかなとも思っています。PCさん達に感謝。

 そんなわけでコンセプト1~3はまあ、序盤はそこそこ上手くいった気になっていたのですが、4は中盤から逆に負担がやたら大きくなってギブアップ。

 2に関しても記憶の引き継ぎで開幕から連絡を取ろうとしたPCさんがやたら多かったので(あたりまえですけど)、結局最終話まで引っ張るネタが中盤で終わってしまった、というマスターにとっては悪夢の展開になりました(笑)
 ビーファイターだったかな? 以前、PL情報とPC情報に大きく差のあるゲームをやったら、「情報が交錯しててわかりにくい」という意見を戴きまして、今回はPL情報とPC情報には差を無くしてみたのですが……これはこれでサクッと崩壊するなーという勉強になりました……。
 この辺の落とし所は要精進です。

 最初ということで、今回はこのくらいで。
 次回はNPCの名前の由来や細かい所のお話にしようかと思います。

 何か聞きたい事などありましたら、コメントなどで遠慮なくどうぞ。

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