全ては、この一言から始まりました。

「マスター。専用装備が欲しいです」
　……その格好は専用装備とは言わないんですか？　ヒビキさん。
「これってココさんの装備じゃないですか。立体化した時は、私がモデルになって着てますけど……」
　まあ、確かに。
「mixiやSSwikiの他の神姫さん達も、専用装備って持ってますし……」
　ようするに羨ましいわけですか。
「…………（無言でうつむいたまま）」
　まあ、ハウリン装備については思うところもあったし、一日で終わる範囲ならいいですよ。
　その代わり、手伝ってくださいね。
「はいっ！」

　パーツの合い、見てくれますか？
「はーい」

　次は負荷テストお願いします。
「大丈夫みたいです」

　はいマスキングテープ剥いでくださいね。
「わかりましたっ！」

　クウガAnotherType『アームドヒビキ』といった感じですか。
「オリジナルより装甲薄く……」
　素体よりアームドじゃないですか。
「……」
　……。
「え、ええっと、脚部装甲はドキハウ外伝のクウガさんが使っていた『ラディカル・グッドスピード』の立体化ですね」
　そんな感じ。だからこその、クウガＡＴというコードネームなわけで。
　イメージとしては、クウガのコンセプト『高速戦特化』を全身装備に当てはめてみたって感じですか。クウガがココになってしまった以上、本編には絶対に登場しないであろうＭＳＶ的神姫装備です。

　ラディカル・グッドスピードの可動ブースター基部にはボールジョイントを仕込んで、ある程度の表情を付けられるようにしています。あと足首も同様にボールジョイント化することで、接地範囲を若干向上させています。
「本編では可動ブースターの立体機動で、花姫ちゃん達を翻弄してましたね」

　基本的に装甲を削っただけなので、可動範囲はそれに伴って広がっています。
　ただ、肩アーマーは接合部を兼ねてそのまま残してあるので、肩アーマーより上には腕が上がりません。この辺りは一日改造の限界ですね。

　ランチャーも構えられます。
「シュートっ！」

　今回の改造の目玉。
「手持ち武器が持てるんですねー」
　そのため、ハウリン腕装甲は腕の強化装甲というよりも、リボルビングステークのような腕部追加武装というイメージで解釈しています。

　そんなわけで、ビデオ消化しながら一日で作ったお手軽改造アームドヒビキでした。
　というか、ハウリンって両腕をキッチリ下げると（箱絵の素立ち絵ですね）ものすごいシルエット格好良くなるのですね。自分でいじくっててびっくりしましたよ。