それが、世界の約束

 こんなこと書くとちょっと前までならGPMあたりの引用だと思われてたもんですが……。あれは選択だっけかな。

 ハウルの動く城、見てきました。
 平日ではあるものの念のため、昨日の晩にネットで席予約して行ったんですが、大当たりでした。なんで平日10時なのにこんなに人が多いのよ……orz
 そんな並み居る人の中、10時着だというのに階段席中頃のど真ん中といういい席で見るあたし。昨日の気まぐれなあたしに感謝。e席リザーブ万歳。

・所感
 まあなんだ。事前情報でハウル役のキムタクの声がひどいとか何とか色々言われてましたが、まったく普通に見られました。ばあちゃんヒロインなソフィー役の倍賞智恵子もそんなにひどくないですし(若いモードも気になりませんでした)。荒野の魔女役の三輪明宏氏に関しては言わずもがな。

 世界設定やメカはいい感じです。魔法衰退期(であろう)と全盛を迎える機械文明、羽ばたき式飛行機に魔法で構築された『動く城』。言うべき事はありません。

・話について
 まあ、原作を(恐らくは)はしょった展開であれば、あんなもんでないかなぁ。魔女宅もあんなだったし。
 戦争の原因とかソフィーの魔法がどうなったのかは語られず仕舞いでしたが、そこらもハッピーエンドならいいんじゃないの?(ぉぃこら) 宮崎アニメはあんまりこの辺きっちりやらないというか、あの監督は「後は視聴者が勝手に補完すれ!」って普通に言いそうだし(最後まで『豚にする魔法』が語られない豚あたりのインタビューで、実際に言ってたような記憶すらある)。

・ソフィーについて
 老婆化して慌てないソフィーの性根は大したもんですが、この辺は魔法が普通にある世界だから感覚が違うんでしょう。
 肝心の呪いは最後まで分からずじまい。荒野の魔女の魔力が奪われた段階で呪いに綻びが生じたのか、カルシファーの干渉があったのか、それともソフィー自身に何かのスイッチがあるのか……くらいは思いましたが、パンフには書いてあるんかな。
 本人は綺麗じゃない綺麗じゃない言ってましたが、久々に萌える三つ編みヒロインでしたよ。途中でショートカットにシフトするし。

 後半は挙動不審で暴走気味ですが(やりたい事の方向性は分かるんですがね)、まあそこはそれ。

・戦争について
 「カブ王子行方不明(恐らくはどこかの魔女に呪いでも掛けられたのであろう)>隣国にいちゃもん>そのまま戦争」なんてくっだらない理由で十分なんじゃないかと。
 ハウルの師匠(この人の声がいいんだまた。上品な老婦人万歳)の言い振りからも、あんまり大した理由じゃあなさそうだし。こんな茶番とっとと終わらせるべぇ、みたいな。まあ王様といい他の臣民といいこの手の国の寿命はあんまり長くなさそうですが。「魔法で護られてる」って意識がある分、危機感薄いんだろうなぁ……。

・ハウルについて
 キムタクは相変わらず完璧超人だなぁ。

 こやつもずいぶんと謎が多くて躁鬱の激しい男なようですが、その辺は
「魔法使いだからな」
「魔法使いじゃあしょうがないな(´・ω・`)」
 の理論が成り立つ部分なので省略。
 それよりも弟子の子に「気難しい」みたいな事を最初に言われてるのに全然そういう部分がなかった所の方が気になりました。何の盛り上がりもなくソフィー迎え入れちゃうしな。それこそ躁鬱の激しい彼ならでは、か。

 いずれにせよ、良くも悪くもいつものジブリアニメでした。適度に堅実で、適度に放置。
 面白さとしては『千と千尋』『もののけ』よりは上、『魔女宅』『豚』『恩返し』よりは下くらい。気になった人が見に行く分には、大幅な外れはないんじゃないかなぁと。

 あと予告で見たゴジラは鉄壁なので別枠として、Mrインクレディブルが結構面白そうでした。
 ゴジラ見た後に余裕があれば、行こうかな。

それが、世界の約束” に対して1件のコメントがあります。

  1. さいぞー より:

    SECRET: 0PASS:あー、やっぱり見たいなあ。・・・・・ゴジラの予告編が(何

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