【634の】二泊五日WF遠征の旅:その3【高みへ】

 というわけで、WF遠征の旅も最終日。
 まあ最終日と言いつつ夜行バスで帰るので、実質一日半なんですが。

「マスター。今日はなんだか余裕ですね」

 ねー。
 八時に起きて、シャワー浴びたり荷物整理したりしつつゆっくりしてチェックアウトの十時に出ればいいやって思ってたんだけどもね……一時間くらいみといた荷物整理が五分で終わっちゃってね……。

「もう出れば良いんじゃないですか……?」

 出ようか……。

 さすがに九時も過ぎてラッシュのピークも過ぎている(とおもう)上野駅。

「結局ここ、毎日来ちゃいましたね」

 だねぇ。マルタさんごっこする暇ないかもと思ってたのに、まさかこんなに連日通る事になるとはね……。

「今まで上野はパンダや不忍池の出口しか使ってませんでしたしね」

 ね! 具体的にはこっちの出口使うと夜にご飯食べられるところがむちゃくちゃ充実してるだなんて知らなかったね!

 そんな充実の中央側上野駅で、軽く朝ご飯。

 パンの上にベーコンエッグが乗ってるなんてずるい!

 稲荷町を出発して一度上野に荷物を置いて、銀座線で再び逆方向へ。

 やってきたのは久しぶりの浅草。

「銀座全然関係ないですね」

 関係ないね……銀座線なのに銀座に立ち寄りもしない界隈だけ使ってるね……!

 わーい。いつものあれー。

 今まで知らなかったんですけど、真ん中の金ぴかのビルってビールがモチーフだったんですね。

「じゃあ隣のは……?」

 あれはどう見ても……。

「い、言わないでいいですっ!」

※炎だそうです。

 平日なのに仲見世はちょうひとがおおかったです。

 夏休みというのもありますが、定番観光名所なので外国の方も多い感じ。

 焼きたての人形焼きおいしい。

「美味しいですけど、仲見世って食べ歩き出来なくなってるんですね」

 ねー。食べ物屋さんも多いのにねー(僕らも食べ歩きはしてません)。
 まあ、これだけ人が多い上に食べ歩きで汚れた手で触られたら困る物もたくさんあるから、仕方ないね。

 いつものようにご挨拶。

 で、人の多いゾーンを抜けてぶらぶらと。

「あっ。はなやしき!」

 そういえばはなやしきって、スカイツリーの入場券持っていったら入場料タダになるんですね(乗り物料金は別)。

「はなやしきに行くんですか? マスターが遊園地に行ったところって見たことないですけど」

 んー。興味がないわけじゃないし絶叫系も別に平気なんだけど、遊園地って神姫同伴ぶらぶらするのには向いてないからなぁ……。
 ジェットコースターとか乗ると大惨事が目に見えてる上にリカバリ出来ないし。
 ハウステンボスとかみたいに中歩くだけで楽しいならちょっと違うけどね。

「で、マスター今日はどこに?」

 浅草に来たら、改めてやっておきたかった事があるんだよね。

 グリル佐久良さん!

 孤独のグルメ(マンガの方)で豆かんを食べたゴローちゃんが改めてお腹にがっつり入れようと入った洋食屋さん!
 そこを、今日は洋食でがっつり→豆かんで〆、という逆コースで辿るよ!

 人気店で混雑するのも分かってるから、一昨日のビリーザキッドと同じく開店直後にぶっこむよ!

「それはいいですけど、本日臨時休業って書いてありますよ」

 !!!!!!

 グリル佐久良さんの近くに別の雰囲気の良い洋食店もあったのですが、そちらも臨時休業(どうやらこの界隈の夏休みシーズンにぶちあたったらしいです)。

 マンガ版の孤独のグルメの逆ルートを辿るはずが、ドラマ版のいつもどおりの展開に巻き込まれることになると誰が想像しただろうか。

 ちくしょう。僕は洋食が食べたいだけなのに……(あのテーマをBGMにしながら)

 ネットでちょっと探したら良さそうなお店があったので、とにかくハンバーグを食べに中へ。

 おおお……このハンバーグ、付いてる木のスプーンで軽く切れる……! ふわふわしておいしい……!

 後に豆かんが控えているので今日は100gですが、余裕あるならもっと大きいの行っても良かったところ。

 ある程度お腹を膨らませて道を戻って、改めて梅むらさんへ。

「玄妙さんに行く前に、今日はちゃんと営業してるか確認しておいてよかったですね」

 ね……。十一時に佐久良さんで絶望したから、一応確認しておいたのよね。
 十二時半から営業開始ってあったからどうやって時間潰そうかと思ったけどね……。

 豆かんは二度目ですがやっぱりおいしい。

 今日は少し薄曇りな感じだったのでゴローちゃん気分で豆かんにしましたが、もっと暑かったら氷にしてもよかった!

 とりあえず豆かんは果たせたので、浅草駅まで引き返してから東武スカイツリーラインに飛び乗ってもう少し東へ。

「そういえば、スカイツリーって来るの初めてですよね?」

 建設中の時に来て以来だね
 オープンから二年近く経ってるし、ぼちぼち空いてるんじゃないかなーと思って来てみたんだけども。

 このありさまでした。

 入場券を買うまでに一時間待ち。夏休みとはいえ平日でこれなので、土日になると一体どうなるのやら。

「Webで予約しておけば……」

 そんなことしたら他の予定立てられなくなっちゃうでしょ!

「思いつきで行動する人はこれだから……」

 あ、この待機列、並んでから三十分後の写真です。
 鉄アレイみたいな構造の待機ブロックがあって、最初の三十分はアレイの右側、そこでようやく買えるかと思ったらほぼ同サイズの左側に移って後半戦の絶望が待ち構えている構造。

 予告されたほぼ一時間で入場券を買って、四基あるエレベーターへ。

 350m地点に上がるまで加減速込みで約五十秒。

 350m地点にある第一展望台!
 人めっちゃ多かったので通路とかフロアの写真が一枚もなかった!

 東京ゲートブリッジも彼方に見えます。
 スカイツリー、東京の西側からならどこからでも見えるけど、それってこっちからも見えるって事なんだよな……。

 350mフロアは人がちょう多かったですが、下の345m・340mフロアはみんな見飽きたのか人が少なめ。

「あっ。スカイツリーの影!」

 まあそれでもめっちゃ高いんですけど。

 で、どうしようか迷ったんですが、この際だからと450m地点の特別展望台へ。
 350m展望台でもそんなに恐くなかったし大丈夫だろうと。

 大丈夫だろうと!

 あらいさん高所恐怖症だしこの床ガラスの所はヒッってなったけどフロアしっかりしてるから平気だろうと!

 思ったんですよ!

 エレベーターが外丸見えなんて聞いてない!!!!

「マスター、さっきみたいにガラスの近くに行かないんですか?」

 ヒビキさんきみ分かってて言ってるだろ!

 ここの特別展望台(かの有名な螺旋通路ゾーン)、下の350mフロアみたいにガラスが壁になってるだけじゃなくて……。

 近寄ってちょっと下見ると、こう見えるんすわ。

 この写真もあらいさん、カメラのストラップ腕にグルグル巻き付けて(落としたら洒落にならないので)、チルトウィンドウ立ち上げて、超へっぴり腰で泣きながら撮ってるんすわ……。

 みんな窓際の450mからの光景に夢中で、上みたいにヒビキさん出してても誰一人としてこちらを向いていない……というのは良かったと言えば良かったんですけどね……。

「たかーい」

 螺旋通路を上りきったら、さすがに壁もおっかない事になってなかったので少し安心して撮影出来ました。みんな見栄えの良い螺旋通路で満足したのか、人も減ってましたしね。

 色々と力尽きた後にソラマチで散々迷ったので、下のスタバで休憩。
 なんだかよくわからないものを注文してなんだかよくわからないまま飲む。

 あ、ショートという事だけは分かりました。

「マスター、壁のメニューで何飲むか決めてませんでした?」

 だって壁のメニュー、ホットかアイスかも書いてないんだよ……? しかも並んでたら優秀な店員さんが「お待ちのお客様こちらにどうぞ!」って愛想良く誘導してくださるし!

 コーヒー(ホット/アイス)という素っ気ない書き方をしている喫茶店がどれだけありがたいかよく分かりました。モーニング食べた小洒落た上野のカフェも普通にコーヒーだったしね。

 地方民にとってのスタバはちょっとした難所です。二郎並みにアウェー(二郎も結局行った事ないですけど)。

 さらばスカイツリー。
 もう二度と登ることはないだろう。

「東京に来たらどこからでも見えますしね」

 下から見上げるくらいがちょうどいいね……。

 秋葉原でちょっと用事が残っていたので軽く済ませて……。

 上野で荷物を回収した後、東京駅で即時間を持て余す。

「マスター、東京駅でバスの中のお弁当と、お土産買うって言ってたじゃないですか」

 うん。
 たぶん小一時間はかかるだろうと踏んでたから、早めに動いたんだけどね。

 山手線を降りたところで、三分で用事済んじゃってね。

「残り五十分は?」

 昨日とか自動車行みたいに時間に余裕があってトラブっても笑い話で済むならともかく、ここで辺に動いてネタボると取り返しが付かないしね……? 荷物も重いし。

 結局八重洲口の階上にあったベンチでぼんやりと時間を過ごした後、定刻通りにバスの人に。

 さらば東京。

 東京を抜けて東名高速に入ったあたりで、いよいよお弁当タイム!

 みんなだいすき崎陽軒のシウマイ弁当!

「崎陽軒のシウマイは食べたことありますよね?」

 あれもおいしかったね! こないだQUSUMIさんのエッセイ読んだらシウマイ弁当檄押しだったから(孤独のグルメでも檄押しなんですけど)買ってみた!

 というか、東京駅のお土産街も広いからこれ探すの結構時間が掛かると思ったんだけども、山手線のエスカレーター降りたら真ん前で売ってるんだもんな……!

 冷めても美味しいって激賞されてましたけど、ホントに冷めても美味しかったです。

 そのままバスは新東名に入って、駿河湾沼津でリフレッシュタイム。
 ちゃんとトイレの付いたバスなので以前の格安夜行バスのような細かいトイレ休憩はなくて、リフレッシュ休憩が夜と朝の二回あるだけ。

 バスの中じゃ、色々SAにも寄れて前回の方が良かったなーとのんきなことを考えてましたが、格安夜行の四列シートだと隣に人がいるしヒビキさんも出せないし足も伸ばせないしでカーテンで仕切れる三列シート最高でした。

 消灯間際に、お夜食で買っておいた万かつサンドをmgmg。

 これも探そうと思ったら崎陽軒の二つか三つ隣で普通に売ってあるという……!

 で、翌朝。

「マスター。おはようございます」

 今どこー。

「さっき五日市インターを通りましたよ」

 五日市ってことは、もう広島か……。静岡で寝て起きたら広島っていうのも、すごいね。

 宮島SAで二度目のリフレッシュ休憩。

 朝ご飯の代わりというか小腹を満たしがてらに、抹茶フィナンシェと抹茶塩大福。

「もみじ饅頭じゃないんですね」

 あれは行きで食べたしねー。
 もうちょっとお腹空いてればあなご弁当とかでも良かったんだろうけど。

 広島から二時間強走って、ようやく防府に到着!

「おつかれさまでした! これで今回の行程も……」

 ので、出発。

「あれええええええええええ!?」

 三日目はお風呂には入れなかったので(当たり前ですが)、旅の疲れを抜くために近所の長沢温泉へ。

「……もう何も言いたくありませんけど、和の湯のほうが近かったんじゃないんですか?」

 あそこ十一時オープンだからねぇ……。まだ九時半だから開いてないのよ。

 とまあ、もうちょっとだけ続くんじゃよをやってから、改めて帰宅となったのでした。

 そうそう、今回の戦利品はこんな感じ。
 もともとあまり大量に買う気はなかったのと、入った時間が遅かったので大きな買い物は特になし。

 というわけで、久々となった夏のWF行はこれにて終了となります。

 秋葉原でご一緒させていただいたお仕事先の皆様。
 一緒に遊んでいただいた皆様。
 ブースでご挨拶させていただいたディーラーの皆様。
 お相手いただいて本当にありがとうございました。

 今回のように出来る限りタイミングや機会を作って関東にも遠征したいとは思っていますので、出掛けた際にはまたお相手いただければ幸いです。

「マスター。それはいいんですけど……」

「これは……?」

 今年の夏は、もうちょっとだけ続きます。
 八月は大阪にラジオ体操しに行くよ!

●おでかけ:二泊五日WF遠征の旅
【久々に】二泊五日WF遠征の旅:その1【バス】
【二回】二泊五日WF遠征の旅:その2【休み】
【634の】二泊五日WF遠征の旅:その3【高みへ】

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