楽器、吹いてみよう
提出期限のタイムカードのサインをもらい忘れたので、休みの日だというのに会社と近所の派遣会社に行くハメに。
会社に行くだけじゃ悔しいので、そっち方面にある、行った事無い映画館へスウィングガールズ見に行く事にも決めてみたり。行きつけのワーナーマイカルでやってねえんだもんなあ……。まあそんなわけで大幅に迷いながら映画館へ。カーナビも地図もない場所に特攻するのは、ちょいとばかりチャレンジャーでしたわ。
以下、感想なのでうらっかえし。
えーっと、王道です。以上。
……じゃ感想にもならないので、少しばかり蛇足をば。
本筋はまあ、音楽の素人がジャズバンド部を作って大会に参加するまでの話(素人であるが故、別に優勝したりはしない)。音楽部につきものの資金問題や、練習&騒音問題を解決しながら最終的には市民大会で吹きますよ、という展開。
普段ウォーターボーイズ2を見ている自分からすれば、話のアップダウンはかなり抑えめな印象を受けました。
もちろん、気になった点もあります。
序盤の主人公達のクソアマぶりはまあ目を瞑るとしましょう。楽器をまともに吹き始めてからはアッサリ気にならなくなりましたし。
唯一気になったのは、練習風景が全くと言っていいほど無い事。
楽器の練習シーンなんて猛烈に地味で面白みもないので、絵的にも流れ的にもカットした方が良いのは分かるんです。でも、その辺の基礎練シーンを出さないと、楽器って大して練習しなくても吹けるもんなんだ、なーんて悪いイメージを見てる人に植え付けそうでちょっとイヤンな感じ。譜面読めるより感覚が大事なのは確かだけど、感覚だけで吹けるもんじゃないのですよ(大半はちょっとの素養と山ほどの基礎練と努力)。
覚醒モード入った後いきなり上手くなったり、中盤のヤマ場で中途参加組がいきなりセッション参加したり、動きが早いのはいいんですが肝心な所が抜けているような……。
ラストのメガネちゃんのチューニングシーンも、分からない人にとっては「何かやってるけど、それってそんなに大事なの?」で終わってしまうような気がひしひしと。経験者が見れば「おお、メガネちゃん音叉出すなんてしっかりしてるぅ!」と感動すら入ってしまうのですが。
と、ダラダラとちょっとかじったモノからの文句を言わせてしまうスウィングガールズですが、良かった点ももちろんありまする。
良かった点1:谷啓がトロンボーン講師
狙いすぎ。でも素直に笑った。
良かった点2:本編の良心であるメガネちゃん(名前知らない)がトロンボーン担当
まあ個人的には高校時代の担当楽器だったトロンボーンにはそれなりの思い入れがあるわけで。あんなしっかり者の子が吹いてくれるというのは、それだけで気分が良いものです。
ソロも格好良かったしね。
良かった点3:ラストの本番シーン
良かった! 良すぎた! 今までの不満全部解消! ナシナシ!
見せるより魅せる。聞かせるより聴かせる。
おいちゃん涙出て来たよ。
というわけで、中盤の不満(だらけていたわけではない)を一気にラストでひっくり返してしまう荒技が、ハートに直撃>あっさり撃沈してしまったあたしでした。
見に行って良かった。
これで、映画館があんなに狭くなければなぁ……普段行かない映画館だから良いけどさ。
というわけで、ウォーターボーイズを見て面白いと思った人なら、楽器経験者も未経験者も行って損はない映画じゃないかと。
ちなみに楽器経験進行形の奴は見れ。絶対見れ。
絶対、ジャズやりたくなるから。
というかこれ見てジャズやってください。
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かわええ……(*'ω'*)!!