風立ちぬ

 というわけで、見てきたのでしたー。
 本当は映画の日あたりに見ようと思っていたのですが、この夏は色々見たいものがゴロゴロしていたのでMOVIXメンズデーだった事もあってハルと一緒に見る事に。

 こっちは上映直後なので、間あけておきます。

 えーと。
 たぶん、ものすごく面白いかものすごく面白くないかの二択だと思います。で、僕はフツーに前者でした。
 紅の豚が好きな人、もの創ってる人、あの辺の時代が好きな人、艦これ提督、その他もろもろの人はかなり前者で行けるんじゃないかと。ふつうのジブリアニメ(トトロやポニョ路線)を期待すると思いっきり後者だと思います。

 ちょうど艦これのお話とかもちょこちょこ書いているので、こんな背景の中を電ちゃんや赤城さんや榛名さんや天龍龍田姉妹がわいわいやってるんだろうなーと思ったらほっこりしました。

 いきなり脱線したので戻します。

 話の割合的に、ドリーム三割、イチャイチャ二割、技術史五割みたいな感じでした。

 二郎さんの半生記を描くのがメインなので、全体はどうしてもダイジェストになってしまいますね。あのドイツのおっさんや特高の顛末ももみ消されて終わっちゃったみたいですし。
 あのおっさんどうなったんだろう……。
 技術パートに関しては本当にダイジェストで、何の説明もなく飛行機が落ちてたり新技術が出たりするので、分かる人だけニヤニヤして分からない人は雰囲気だけ見て軽く流すのがいいと思います。僕は雰囲気だけ見てました。
 この辺は監督の趣味十割でやってるところだと思いますし、大人げない大人の本気の大人げなさを見守るべきところ。

 ドリームパートは紅の豚が好きな人なら完全に大丈夫というか、ここ見てるとどう考えてもカプローニさんが正ヒロインなんですよね。菜穂子さんを好きだと思いつつも結局は夢追い人の二郎さんの夢の先にいる人だし、結局お話はこの人が締めてますし。
 でも、あの空の上を流れていく零の群れは、やがてポルコの見た空の上の大編隊に加わるんだろうなぁと思うと切ない気持ちにも。

 原作の風立ちぬは、結核に冒された主人公とヒロインがサナトリウムで過ごすヒロインとの最後の時間を描いたお話のようで、菜穂子パート(イチャイチャ部分)はこちらからの流れのようなのですが……。

 技術史パートとはかなり相反する部分も多く、正直、あんまり混ぜて良い物じゃなかったのかなぁと思わないでもなかったです。
 菜穂子さんのお父さんに「男はまず働いてナンボ」という、二郎を肯定する発言(これは当時の男性観もあったんだと思いますけど)をさせることで、一応仕事人間の二郎が悪い人に見えないようにという予防線は張ってましたけど。
 それこそ堀越妹が激怒するのも当たり前。
 つくづく仕事人間と恋愛は相性が悪いなーと思います。今作は菜穂子さんと黒川夫人のW女神シフトだったので奇跡的に成り立ってましたけど。

 ただ、上ではイチャイチャ二割と書きましたが、その二割の中で二郎さんとにかく菜穂子さんにチューします。何かあるとチュー。何もないときはイチャイチャ。その隙を見てチュー。

 残された僅かな時間を必死に生きてる感は伝わってきたのですが、何というかジブリって今までそういう直接的な愛情表現は覚えがないので(ソフィーやフィオのキスはちょっと意味合いが違うので)…………と思ってたんですが、まさか電気消して二人で布団に……まであったのはかなり意外。
 このシーンは金ローじゃ間違いなくカットされるな……!
 そういう意味では、もうこれ内容のややこしさと合わせてR-15とかでよかったんじゃないかしら? とも思ってしまうのでした。どう見ても子供が見て面白い映画じゃないですしね。

 でも「綺麗な所だけ見て欲しかったのね」って、菜穂子さんは猫か!

 あとは何かと話題を振りまくCV庵野監督ですが、三菱に入社した辺りだともう慣れてました。でもあれどう考えても巨神兵の時にCVで呼びつけられた事に対する意趣返しですよね……。
 個人的には黒川さんが良かったです。いじわる上司かと思ったんですが、それどころかね。CV西村さんなのが悪いんだなこれは。いやベストキャストでしたけど。

 まあなんというか。
 身もフタも無い言い方をしちゃうと、ジローさんの半生記というよりは『夢の中で師匠を見つけた天才技術者の俺がさらにリア充になるともう手が付けられない』みたいなノリでしたので、CV庵野が嫌じゃない人は見に言っても色々面白いと思います。

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