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ネコミミ冒険活劇びーわな！
ティア・ハーツ
第4.5話「続きの番外」（後編）
そんな色々な人物の思惑を抱えたまま、フェ・インは運命の夜を迎える。
「・・・本当に来たのね・・・。」
フェ・インの体育館前の階段で、ニコニコと座って待っていたリチェルを見つけ、マリネは軽い偏頭痛に襲われた。どうやら、約束の時間の30分前にはこの場所にいたらしい。
「あら、私が今までの中で、約束を破るような事態はなかったはずですわよ。」
今夜こそ、その例外な事態が起こってくれることを願っていたのだが・・・。
「まぁ・・・いいわ・・・。とにかく、邪魔にならないところに居てね。
・・・あら・・・?」
体育館の扉を開けようとしたマリネであったが、鍵がかかっているようで、開くことができない。
「何よハィニィ、鍵は開けておくって言ってたくせに・・・。」
「待ってアマネさん、扉に何か紙が貼ってあるわ。」
二人はその紙に書かれた文章を読んでみる。
−フェ・インの校舎の鍵は開けてあります。体育館の鍵は音楽室のピアノの上に置いてありますので、それを手に入れてから再度、体育館に来てください。
ハイニ−
「こ、これは・・・。」
マリネの顔色が見る見る変わっていくのが、リチェルにもわかった。
つづく
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