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5.ファッション・ショウ

 即席の作戦会議の合間に、軽くパスタとサンドイッチを平らげて。ライスにいた一行は、バイトを終えた祐希を拾って次の目的地へと移動を始めていた。
「なあ、四月朔日……」
 カフェの目の前にあるバス停ではない。
「何よ」
 彼等の目の前にあるのは、バス停でも、オープンテラスでもなく、風格を重ねた巨大な門扉。
 脇に掛かる表札には、大神の二文字が記されている。
「なんで集合場所が八朔の家なんだ?」
 冬奈から話の出てきた買い物ツアーだが、集合場所は分かりやすいライスでも冬奈の家でも最寄りのバス停でさえなく、なぜか大神家の本宅……八朔の祖母の家だった。
「ウィルがどうしてもって言ってきたのよ。まあ、バス停近いし分かりやすいし、いいんじゃない?」
 八朔を見ていても想像できないが、茶道家元の大神家といえば華が丘の名士の一人だ。今でこそ弟子の数を減らしつつあるが、往事の大神家には多くの弟子が通い詰め、常に屋敷は弟子達の姿で賑わっていたという。
 さらに言えば、最寄りのバス停には『大神前』と付いている辺り、その有名人の度合いが知れた。
「そりゃいいけど……」
 その点で言えば、わかりやすさではライスに引けを取らないとも言える。もっとも、敷居の高さはライスどころの騒ぎではなかったが。
「やあ、遅くなったね、みんな………」
 大神家の玄関口でそんな事を話していると、屋敷の奥から白いサマードレスに身を包んだ少女が姿を見せた。
「…………また、凄い格好だな、ウィル」
 誰かの呟いたその言葉に、白い少女は辺りを見回すと……愁いを帯びた瞳で、ため息をひとつ。
「どした?」
「いや……あまりにも予想通りだと思ってね」
 ドレスに合わせたローヒールをするりと履き、踵の具合を確かめることひとつ、ふたつ。
 スカートの捌き方は優雅に、そして穏やかに。
 気持ち広めのストロークで玄関口までひと息に歩ききると、その一挙手一投足を見守っていた一同に、鋭い声を張り上げた。
「なっちゃいない。まるでなっちゃいないよ、君たち!」
「………何が?」
 なっちゃいないと言われても、なにがどうなっちゃいないのかが分からない。
「何って、格好だよ! 格好! 最低じゃないか! 女の子なら、スカートくらい履きたまえ!」
 断言した。
 無論、ここで言う女の子というのが入れ替わる前の本質的な女の子ではなく、男の子から変化した外見的女の子である事は、誰の目にも明らかであった。
「いや、そんなに怒らなくても……」
 そもそも普段のウィルは、女子がスカートを履くべきだ、などと言う古いタイプではない。
「それに女子はスカート履けって言ってもよ。水月達だって普段はジーンズの時とか多いじゃねえか」
 そう。それどころか、そんな彼女たちの姿を「活動的でいいね」などと褒めてすらいたはずなのに……。
「晶さん達のジーンズはファッションだから構わないよ。……けれど、君たちのそれは違うだろう!」
 凜とした美少女がものすごい剣幕でこちらの非を指摘する光景というのは、ある種の迫力さえ伴う。
 それを一同が知ったのは、今日が初めてであった。
「似合うからパンツスタイルというなら構わない。だが、単にスカートが嫌だからパンツというのは……逃げと言うものだよ! ハークくんを見習ったらどうだい!」
 言うが早いか、ウィルは玄関先の石畳を一気に踏み込んだ。
 銀の髪が風になびき、細く小さな体は体力に押されるがまま、一直線に。
 銀の風は一瞬でハークの元まで辿り着き。
「きゃあああああっ!」
 銀風に吹かれてふわりと舞い広がるのは、ハークの黒いスカートだ。めくられて悲鳴を上げるあたり、ハークの側ももう何というかノリノリだった。
「そうだ! せっかく女子になったんだから、スカートくら……げふっ!」
 だが、ウィルに続いて身を乗り出した真紀乃に降り注ぐのは、風でも悲鳴でもなく、硬い拳。
「な、なんでウィルは良くて俺ぁ……」
 容赦なく降り注ぐのは、男の姿をした女子達の集中攻撃だ。
「格好見てから言いなさいよ……真紀乃」
 銀髪の華麗な美少女が女子のスカートをめくるのはまだ絵的に何とかなるが、今のヤンキー然とした真紀乃が同じ事を行えば、通報されるのは間違いなかった。
「けど、ウィルくんの言うことも一理あるよね。みんな素材は悪くないんだから、もっと可愛い格好するべきだよ!」
 百音の言葉に、あたりの男子の姿をした女子達も深く頷いてみせる。その無駄なところでばかり発揮される団結力に、女子の姿をした男子達は半歩だけ退いて。
「いや……まあ、なぁ……」
「なんで僕を見るんですか」
 さっきまでカフェの女主人の趣味で愛らしい格好をしていた祐希は、向けられた視線に渋い表情を浮かべてみせるだけ。
「それに可愛い格好ったって、肝心の服がねぇだろ……」
 この場にいる女の子の数は、十人近い。ウィルの分を差し引いたにしても、そこまでの数の女物の服があるはずが……。
「あ……バカ……」
 あまりにうかつなひと言に、ウィルの瞳が妖しい光を帯び、それを見ていた八朔が盛大にため息を吐いた。
「服ならある!」
 ウィルが指差す先にあるのは、いつの間にそこまで運び出されたか、人ひとり入れそうな大きな木の箱。
 半ばまでずれた箱の蓋から、その中を覗き込めば。
「ちょっ! なんでお前、そんなもの……っ!」
 そこに詰め込まれた大量の衣服に、女の子よりむしろ、男の子達の目が輝いていた。


「あの……師匠」
 畳に正座し呟いたのは、和装に身を包んだ良宇だった。
「なんですか? 良宇さん」
 傍らに同じく座して答えるのは、この大神一門の現当主。
 良宇の茶道の師にして、八朔の祖母だ。
「この騒ぎ、放っておいて良いものでしょうか?」
 大神家の大広間で繰り広げられているのは、目も覆わんばかりの惨劇だった。少なくとも、被害者である良宇の友人達にとっては。
 ウィルがどこからともなく持ち込んだ大量の服の中から何が似合うか、ファッションコーディネートされているのである。
 ありていに言えば、着せ替え人形にされて遊ばれまくっていた。
「柚子さんが生きていて、兎叶さんや雀原さんが来ていた頃は……よくこんな騒ぎをしていたものです。まあ、たまには羽目を外すのも良いでしょう」
 悲鳴と罵声の飛び交う中、大神老は静かにお茶をすすってみせる。茶席の場ではないから、抹茶というわけではない。
 ごく普通の煎茶である。
「そうですか……」
 言われた言葉を含めるように、良宇も師に倣い、煎茶を静かにすすってみせる。
「良宇! テメェ女物の着物着てるから無関係だと思ったら大間違いだからな! ものども、やぁっておしまい!」
 だがそのほんの僅かな平穏も、混乱の中で叫びを上げたレイジの声にもろくも崩れ去り……。
「ど、どわぁぁっ!? いつもの力があれば、お前らなんぞ………だあぁぁあぁぁぁぁっ!」
 混乱の内へと引き込まれていく良宇を見遣り、大神老はもう一度煎茶を口に運び。
 ほぅ、とひと息を吐くのだった。


 大神家を出て、一同が選んだ交通手段はバスだった。
 華が丘から降松まで直通の鉄道はない。華が丘からだと一度遠久山方面に向かい、そこから降松に通じる別の列車に乗り換える必要がある。
 さらに言えば降松駅は目的地となるショッピングモールからかなり離れた位置にあり、華が丘の住人からすれば、降松行きに鉄道を使う意味など限りなくゼロに近いのだった。
「………なんか、腰から下がスースーする」
 初めてスカートを履かされた悟司達は、揃って薄い布を押え、内股気味でバスに揺られている。
 その上、下着と外界を隔てるものが何もないのだ。それがなお不安感を増大させ、自然と肩を寄せ合うようになってしまう。
「こんなもん、浴衣と変わらんだろうが」
 普段と変わりないのは、一同の中では良宇だけだ。
 ただ、堂々としているように見えて口の中では「浴衣と変わらん」と繰り返している辺り、必死にそう思いこもうとしているだけのようだったが。
 そして。
 不安そうな者、変わりない者の他に、もう一団の分類があった。
「ほら。もっと背筋を伸ばした方が、胸元も綺麗に見えてかわいいってば!」
 ノリノリの者達だ。
「……くそう。後で覚えてろよ、ハークめ」
「いいじゃない。可愛いんだから、レミィ」
「レミィ言うな!」
 隣の席で笑っている真紀乃に、レムはため息を吐くしかない。
 さらに言えば、レムの格好をコーディネートしたのは、他でもない隣のチンピラルックにグラサンの真紀乃だったりする。
「けど……ウィル。この大量の服、どうしたんだ? なんか、すげえ良い匂いするけど……」
 素人のレムが見ただけでも、上等な品だという事は分かる。和服であれば大神家の所蔵品だと察しも付くが、女性陣いわく最近のデザインも多く混じっていたらしく、その可能性は限りなくゼロに近い。
 よもや、ウィルの私物だとは思いたくないが……。
「今朝私宛に届いていたから、ありがたく使わせてもらったのだけれど……そういえば、宛先は不明だったね」
「はぁ? また変な薬とか入ってるんじゃないだろうな?」
 誰かの服のポケットから魔法の薬が……などという展開になっては、笑い話にもならない。これ以上のややこしい事態は、正直もう沢山だった。
「大丈夫だろう。私も八朔も朝から着ているけれど、今の所何も起きていないよ」
「なら、大丈夫か……」
 魔法の薬の発動には、若干のマナを必要とする。
 隣町の降松にはマナが存在しないから、少なくともそちらにいる間は、魔法薬が起動しようとも、効果が及ぶことはない。
「そもそも、この格好が大丈夫じゃないことに気付こうよ……」
 誰かの呟いたそのツッコミは、颯爽と聞かないでおくことにしておいた。


 バスの乗客は、田舎の割には意外と多い。
 本数が少なく乗客が集中する事も理由のひとつだし、降松へ向かう最短ルートであることもそうだ。
「なんでぇ、そういう事なのか……」
 一般客に紛れ、一行とは少し離れた席に座っていたレイジは、隣の悟司の話にやれやれとため息を吐いた。
 先日のメガ・ラニカ行最終日。百音から聞いた、悟司と祐希の間にあったと言われる話の真相である。
「当たり前だろ……少なくとも俺は、ノーマルだよ」
「……祐希もフォローしてやれよ」
 もっとも、疑惑の話題を振ってきた張本人にそのケがないと断定できない気持ちも、分からないではなかったが。
「で、そいつぁ美春には話したのかい?」
「ああ。メガ・ラニカから帰ってきた日にね」
「その割にゃ、なんか距離を置かれてるみてえだが……」
 ヨリが戻ったなら、リリとセイルのように隣同士に座っていてもいいはずだ。だが百音が隣席の相手に選んだのは、なぜか悟司ではなく冬奈だった。
「好きな子がいるかって聞かれたとき、答えなかったから……だと、思う」
 それが、昨日のこと。
 気まずいまま学校で分かれ、この買い物の間に謝ろうと思いつつも、どう謝ればいいのか切り出せずにいる。
 正直に理由を話し、再び告白すればいいのか。
 それとも、程々に濁しておくべきなのか。
「オメェ、バカだろ」
 そんな驚くべき悟司のひと言に、レイジはため息を隠せない。
「だって、こんな格好で好きなんて言いたくないだろ。時と場所くらい、考えるさ」
「……だからバカだって言うんだよ」
 小声で言えたのは我ながら奇跡だと、レイジは思った。
 本来なら、椅子を蹴立てて大声で怒鳴り叫んでもおかしくはないシチュエーションだ。
「こんな身体になって不安になってる時にだな。優しく抱きしめてやれる度量くれぇ、見せたらどうだ」
 それなりの自覚はあるのだろう。己を押し殺すように呟くレイジの言葉に、悟司は反論も寄越さないまま。
「そんなんだと、美春のこと……俺が、もらっちまうぜ?」


 百音は冬奈を隣席に選び。
 では冬奈のパートナーのファファが誰の隣に座っていたかというと……。
「ねえ、キッスちゃん」
 キースリンだった。
 正確に言えば、もともとは一般のお客さんの隣に座っていたのだが……キースリンの隣に座っていた老婆が下車していったため、途中でそちらに移ったのだ。
「何ですの?」
 事件の後もほとんど外見が変わっていない事も手伝ってか、キースリンもファファには警戒の様子を持っていない。いつもと変わらぬ調子でそう答えるが……。
「あのね。ロベルタ先輩から、キッスちゃんの相談に乗って欲しいって言われたんだけど……」
 困惑気味に紡がれたそのひと言には、さすがに表情を強ばらせていた。
「え、ええっと……お話は、どこまで?」
 唐突な質問ながら、慌てて周囲に気配を巡らせる事が出来たのは、幼い頃からの訓練の賜物だろう。
 幸いにも周囲は互いの話に夢中で、こちらの密談に気付いた様子はない。ファファに知られたのは仕方ないとして、これ以上の損害を広げないよう、そして墓穴を掘らないよう。混乱しつつも可能な限り冷静に、返答の言葉を組み立てていく。
「それだけだよ。何に困ってるかは、キッスちゃんから直接聞くようにってロベルタ先輩が」
 今の様子から、キースリンが何かに困っているのは明らかだった。そして、それを秘密にしたがっていることも。
 ファファにはそれをあえて聞く気はない。大した事のない秘密なら隠す意味はないだろうし、もしも重大な秘密なら、無理矢理に聞き出して互いが不幸になるだけだ。
 さしあたり「秘密を持っていることを知っている」ことだけを伝えておけば、必要なときには向こうから相談してくれるだろう。
「ありがとうございます。とりあえず、今は祐希さんに助けていただいていますから……そのお気持ちだけ戴いておきますわ」
 その言葉には嘘がない。
「そっか。ならいいんだ」
 なにせ、今回の事件でも身を挺してパートナーを庇った少年だ。キースリンが秘密を打ち明け、全幅の信頼を置いているのももっともな話だった。


 降松のショッピングモールに着いて、一時間が過ぎた。
「…………すごいな、女子って」
 売場の隅に置いてあるベンチに腰掛け、祐希は小さくため息を吐く。
 彼等にとってはここに来てから一時間『も』経っているのだが。
 おそらく売場にいる彼女たちにとっては、一時間『しか』経っていない、なのだろう。
「……ああ」
 さらに言えば、女子達がいるのは水着売場だ。
 それも彼女たちが着る男物の、ではない。祐希や悟司が着ることになる、女物の水着である。
 年頃の外見男子の集団がきゃあきゃあ言いながらああでもないこうでもないと女物の水着を選んでいるのを見るのは、正直相当な光景だったが……。
「今のあいつらには、勝てる気がせんぞ」
 良宇の呟きに、辺りの面々は無言で頷くしかなかった。
 ちなみに良宇達の名誉のために言っておくと、最初は彼等も売場にいたのである。ただ、女物の水着の知識などビキニとワンピースとスクール水着くらいしかない彼等にとって、彼女たちの紡ぐAラインだのタンキニだのという言葉は異世界のそれに等しい物だったのだ。
「っていうかそいつらと互角にやりあってるウィルとハークがすげえ」
 そんな異文化コミュニケーションに力尽き、ベンチに崩れ落ちる一同をよそに。この二人だけは女子達の会話に勇猛果敢に混ざり込み、水着談義に花を咲かせ続けている。
「……あとセイルもか」
 逆に彼等の存在があるからこそ、目の前の異様な光景も「男子の集団が数名の女子の水着を選んでいる」として何とか見えているのだ。感謝しないわけにはいかなかった。
「なあ。セイルの奴、性格変わってないか?」
 誰かのそんな言葉に、あたりも同意の言葉を示す。
 売場に着いてからのセイルは、答えを返すとなると単語か頷くだけのいつもと違い、積極的に口を開くようになっていた。
 食べることならともかく、女の子そのものに興味が薄いように見えるセイルに、水着好きという属性があるようにはとても見えなかったのだが……。
「それを言ったら子門とかも相当だろ……」
 真紀乃も派手なカラーシャツにサングラスと、正直隣を歩きたくないファッションに変わっていた。口調も変わり、女の子の時には薄まっていた暑苦しさが、原液で出てきたような有様だ。
「あれはわざとだろ。特撮ヒーローって、あんなじゃん」
「ああ……」
 言われ、即座に納得できるのは地上生まれの生徒だけ。
「ええっとな、あんなファッションがあるんだ」
「……変わってるな、地上」
 首を傾げるメガ・ラニカ人には、地上の誤解をまたひとつ増やした気もするが……あながち間違ってはいないから、仕方ない。
「………」
 そんな中、無言の生徒がただ一人。
 レムだ。
 無言なだけなら疲れているのかとも思うが、表情は何か苛立ちを堪えているような、不機嫌なもの。
「レム? 何か調子悪いのか?」
「子門の事悪く言って、気ぃ悪くしたか? だったらすまん」
 パートナーのことを気遣ってくれる友人達に、苦笑いをひとつ返して軽く手を振ってみせる。
「ああ……真紀乃さんのことはわざとやってるみたいだからいいんだけど……。そうじゃなくってさ、髪が伸びすぎてて、痛いんだよ」
 性別が入れ替わった時、多くの男子達は髪が伸びていたが……レムのそれは、特に酷かったのだ。
 くるぶし辺りまで伸びたそれを今は軽くまとめているが、それでも重量自体は変わりない。
「僕みたいに切ればいいのに」
 女子達の間から這々の体で戻ってきた悟司の言葉にも、レムは険しい表情を崩さない。
 むしろ、その難しい表情はより深みを増したようにさえ見えた。
「悟司。元に戻ったときどうなるか、想像したことあるか?」
「……………あ」
 悟司もそれなりに髪は伸びていたが、前髪などはあまりに邪魔だったので、邪魔にならない程度に切っている。それだけならいいが……もし魔法の効果が切れたとき、長さの比を維持したまま、元の髪型に戻ったとしたら……。
「五厘とか虎刈りとかヤだぜオレ……」
「だ、大丈夫……はは……中学校の時は、基本坊主だったんだし……」
 険しい表情で呟くレムに、悟司も苦笑するしかない。
 そしてそんな悟司に……。
「悟司くん! 水着、選んであげるからこっち来なよ!」
 外見男子達からの死刑宣告が下されたのは、そのすぐ後のことだった。


続劇

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