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「こんにちわ、『月の大樹』亭にようこそ!」
カイル「あれ? 今日の紹介は忍ちゃん? いよいよ『月の大樹』も世代交代……」
アシュヴィン「イエ。カナン様もお忙しいノデ、ココハ我々に任せるト」
アルジェント「めんどくさかっただけじゃないの?」
「あはは……」
アシュヴィン「デハ、最近の依頼でめぼしい物は、この辺りデスネ」

依頼内容:廃坑の坑道調査
依頼主:イーディス
報酬:250ゼタ
詳細:
 魔晶石農場を作るため、北の廃坑を調査して、地図を作って欲しい。

依頼内容:ガディア近辺の魔物情報
依頼主:塩田騎士団
報酬:めぼしい報告につき50ゼタ〜
詳細:
 ガディア周辺に生息する魔物の情報を求む。
 範囲は街道沿い、近隣の森あたりまで。
 目撃情報だけでも構わない。もちろん倒してくれれば報酬の増額もあり。

依頼内容:猫探し
依頼主:柊忍
報酬:『月の大樹』の昼食・夕食三日分
詳細:
 飼っていた子猫がいなくなってしまいましたの。
 目印として、尻尾にリボンを巻いています。
 見つけてくださった方にはお礼をさせていただきますわ。

セリカ「坑道の調査に、近隣の魔物調査と猫探し……調査とか探しものばかりね」
アギ「北の廃坑ですか? あんな所に、何かありましたっけ……?」
栗色の髪のルード「何もないからいいんです!」
フィーヱ「あんたは?」
アシュヴィン「あ、こちらガ依頼主の……」
イーディス「イーディスって言います。ボク……この廃坑に、魔晶石農場を作ろうと思うんです!」
ディス「魔晶石農場?」
ルービィ「あ、知ってる! ロックワームを放して、魔晶石をたくさん作るんでしょ? グンザンの廃坑でも良くやってたよ」
イーディス「はい。魔晶石はボク達ルードの生命線ですから……魔物を討伐して手に入れるのも大変ですし」
「農場っつーか、養殖なわけか。ルードも色々考えるねぇ」
イーディス「ただ、北の廃坑は放棄されてもう何百年も経ってますから……危険な魔物や危ない道がないか、調べて欲しいんです」
ヒューゴ「何かレガシィが見つかった時は?」
ネイヴァン「そんなん見つかるんか? あそこは枯れた遺跡って話やないの?」
ヒューゴ「可能性の話ですよ。枯れた遺跡で新しい道が見つかって、そこから新しい発見がある事は珍しくありませんから」
イーディス「今回の依頼に、レガシィの回収は含みませんから……地図さえ完成させてくれれば、回収物はみなさんの物にしていただいて構いません。よろしくお願いします!」
リント「この魔物情報って、移動のついでに見たとかでもいいのか?」
「今回は情報が欲しいだけだそうですから、それでも構わないそうですわ。もちろん、ちゃんと倒してくれればいう事はないみたいですけど」
モモ「情報だけならついででも良いかもしれんが、他の依頼を引き受けておる時にその気分は、あまり感心せんな」
マハエ「だな。魔物と遭遇したら、結局同行してるメンバーも巻き込む事になるだろうしな……」
セリカ「それにしても、騎士団がそんな回りくどい事するなんて珍しいね」
「……実はですね。ナイショって言われたんですが……」
モモ「何じゃ、内緒話か?」
「丘の上のお屋敷がありますわよね。アシュヴィンさんが昔働いてた」
ジョージ「あのお取りつぶしに遭ったって言う?」
「草原の国の王族のかたがここの塩田を視察に来るらしくて、その時の宿として使う事になったらしいんですの」
セリカ「草原の国は木立の国の友好国だしね」
マハエ「騎士団はそのための準備で忙しいって事か」
ダイチ「なあなあ。その王族って誰なんだ? 遊牧王だったら、オイラも見てみたいなぁ」
「流石に王様は来ませんわ。えっと、これもナイショって言われたんですけど……」
カイル「……忍ちゃん、内緒にする気、ないだろ」
「だから皆さんもナイショにして下さいましね? 約束ですわよ? 来るのは、第一王女の……」
セリカ「ノア・エイン・ゼーランディア殿下?」
アルジェント「ぶっ!」
「どうしましたの? アルジェントさん」
アルジェント「い、いえ……別に。大丈夫、気にしないで」
ダイチ「ノア殿下が来るのかー。すげえなー! オイラも会ってみたいな」
アシュヴィン「殿下も夏のうちにいらっしゃるというお話デスカラ、その時はお会い出来るノデハ?」
ナナ「……」
「どうかしました? ナナちゃん」
ナナ「……ううん。何でもない……?」

ナナ(ノア……懐かしい、名前……?)

「それと、依頼がもう一つ……」

依頼内容:琥珀の移送
依頼主:琥珀
報酬:前金100ゼタ 成功報酬 未定
詳細:
 琥珀の体を北のルード集落に運んで欲しい。
 前金で100ゼタ。無事届けた後で、琥珀の装備を換金したぶんの分け前で残りの報酬を払う。

コウ「……」
カイル「この、成功報酬 未定ってのは?」
ディス「集落に琥珀を運んだ後、琥珀の遺言を聞いてから琥珀の装備を換金するのでな。その金額から払う事になるのじゃよ」
ルービィ「遺言……?」
ディス「琥珀の記憶を確認して、そこからやり残した事や、形見分けなどを行うのじゃ。換金するのは、そこで話に出なかった物についてじゃな」
ダイチ「記憶って、そんな所まで見られちまうのか……?」
コウ「記憶の確認は、ルードの集落の長みたいに位の高いルードの役割だよ。あたしらがそうそう見られるもんじゃないし、見て良いもんでもないからね」
ルービィ「ルードの集落か……」
ディス「興味があるなら、付いてくるがよい。同胞を運ぶとはいえ、人間に付いてきて貰った方が楽で良いでな」

コウ(長に聞けば、アリスの事もきっと……)


ターニャ「ちょっとー! あたしの依頼も忘れないでよー!」

※特殊依頼
依頼内容:『夢見る明日』亭のアルバイト
依頼主:ターニャ
報酬:応相談。賄い付き
詳細:
 『夢見る明日』亭の手伝い。料理の出来るかた優遇。
 勤務時間、お給料は応相談。募集人数は二名。
 冒険者は勤務時間の調整できます。賄い付き。

「勤務時間の調整って……?」
ターニャ「冒険者の子は、冒険に出る間は調整するよって事だよ。だから、上の依頼と一緒に受けて貰っても大丈夫!」
アシュヴィン「依頼中は、ソチラの依頼に集中出来るという事デスネ」
ターニャ「そそ。依頼を受けてない、空いた時間で手伝って貰えればいいから」
ミスティ「じゃああたしも……」
ターニャ「ミスティさんは自分のお店があるでしょ!」


「最近の情報はこんな感じですわ。もちろんこの辺りの依頼を受けても良いし、やりたい事があればそちらを優先しても構いませんわよ」
アシュヴィン「今回もターニャ様のお店のお手伝い以外ハ、複数の依頼を同時に引き受ける事は出来マセンカラ、気を付けてクダサイ」
一同「それじゃ、また次回にお会いしましょう!」



○次回アクション
1)依頼を受ける
2)自分達に出来る事をする
3)その他



○登場NPC一覧
・千海カナン(??)
 古代人。『月の大樹』亭のマスター代理。

・シノ(20代)
 白いルード。『月の大樹』亭のスタッフ。
 ビークは標準的な槍タイプ。

・イーディス(10代)
 栗色の髪のルード。北の廃坑に魔晶石農場を作る事を夢見る。
 ビークは標準的な槍タイプ。

・琥珀(?歳)
 金色の髪のルード。壊れルードを追うハンターだったが、寿命を迎えて停止する。
 ビークは対ルード戦を重視した片手剣タイプ。



○PC一覧
・ツナミマネキの討伐
 モモ
 ネイヴァン・アスラーム・ジュニア
 リント=カー・コクトー
 ルービィ・ヴァナド
 アスディウス
 マハエ・オルレイ
 ダイチ・ウィズワール
 アギ・アヒト
 カイル・レイド
 藤城律
 アルジェント・レイン
 ジョージ

・討伐依頼の冒険者への炊き出し
 セリカ
 ミスティ
 アシュヴィン・ヴィクラム

・木こりの護衛
 ヒューゴ・ハインシュタイン
 ターニャロッタ・フォルセル
 フィーヱ
 コウ

・その他
 柊忍
 ナナト



○あとがきというか業務連絡

 ごきげんよう、新井です。
 相変わらずこの出だしであとがきが書ける事を嬉しいと思うべきか、新井さんマジどMと思うべきか、微妙な所なんですが……いや嬉しいですよ?

 とまあどうでもいい事は置いておいて、次回のお話です。

 次回から疑似ブランチ制が導入されます。したいです。
 ブランチ制というのは、依頼ごとにシーンをまとめて、その依頼をかけたPCさんだけを特化して描写するという……まあ当たり前っちゃあ当たり前のシステムです。
 ある程度を試してみた今回を例に取れば、

・インターミッション(酒場)
・木こりの護衛パート
・インターミッション(酒場)
・カニ狩り、炊き出しパート
・インターミッション(酒場)

 となる予定でした。護衛パートには護衛に参加したPCさんのみ登場、カニ狩りと炊き出しも同じく……といった感じです。インターミッションは依頼の報告やその他の話で、どちらのPCさんも混じって出てきます。

 まあ今回はPC登場編が必要だったので、護衛パートに1シーンずつ後半から出てくるはずのPCさんが出てますが(その他組の忍さんとナナちゃんは多めに出てます)、次回からはこの手の場面分けがさらに強化されていく事になる……予定です。

 もちろん同じガディアの街、それも同じ酒場のお話なので、厳密なブランチ分けではありません。
 毎回どの依頼を引き受けて貰っても構いませんし、本編に出てきた情報は基本的に全てのPCで共有している事になります(居合わせなかったPCは、酒場で誰かから聞いた事になります)。


 次回は廃坑調査、琥珀の移送、魔物調査、猫探しと四つの依頼がありますので、シナリオも恐らく四分割される事になる……はずです。廃坑調査と琥珀の移送は、どちらも北に向かいますので、途中までは一緒に移動するかもしれません。
 なお琥珀の移送は、ルードは強制参加というわけではありません。興味がないor他の冒険者に任せたのでOKというのであれば、他の依頼に向かっても問題ありません(もしルードが誰も参加しなかった場合は、集落の長達との交渉役としてシノが同行します)。『月の大樹』に依頼を出した段階で、場に居合わせたルードの役割は果たしていますので。
 もちろん依頼に出た以上、ルードの集落に興味のある人間が参加する事も何の問題もありません。

 特殊依頼の『夢見る明日』亭のアルバイトは、ゲーム的な依頼ではなく、設定の補足的なものです。冒険をしていない間のバイト扱いになりますので、冒険には普通に出られます。描写があるかどうかは、インターミッションの余裕次第です。
 これは冒険者の不文律『複数の依頼は受けない』には該当しません。休日冒険者と同じような扱いになります。
 なお、既に街で仕事をしているマハエさん、ミスティさん、アシュヴィンさん、忍さんは、『夢見る明日』のバイトは出来ませんので注意して下さい。今の仕事から転職するというなら、OKです。


 あと、今回は隠し設定絡みの仕様上、個別情報が若干あります。 まあ個別メッセというか、隠し設定絡みの連絡を箇条書きにした、愛想もへったくれもないような物ですが。
 こちらは基本的に、メッセージを受け取ったPC以外は知らない情報ですので、よろしくお願いします。
 既に書き終わってますが、今回の話に絡むネタバレも多くあるので、だいたい一週間くらい後の発送を予定しています。


 NPCは、イーディスが廃坑調査に同行し、琥珀はルードの集落に運ばれます。
 カナン達は基本的に『月の大樹』にいます。
 PC同士のやり取りは、依頼が合わなかった際は酒場のインターミッションで出来ますので、遠慮無く絡みに行ってくださいませ。


 アクション締切は運営スケジュール通り、ひと月後の10月15日23:59までとなります。

 ではでは、皆様のアクションをお待ちしております。




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