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読者参加型プライベート・リアクション
ユノス=クラウディア
第3話 そして、巻きおこる嵐(その11)



Act12:迫り来る鋼鉄の敵 −VS Commander-Dirham−

 「ほぅ……。人間の性能でここまでやるとは、意外や意外……」
 アズマの拳打を軽く受け流しつつ、そのディルハムは『喋った』。
 だが、アズマは特に驚きはしない。前にも喋るディルハムとは戦った事があるし、
喋るのであればシュケルの情報も聞き出せる可能性もある。
 「お前、シュケルってディルハムを知ってるか?」
 このディルハムはシュケルと違ってお喋りなのだろう。アズマの言葉に、割とあっ
さりと応じてくる。
 「シュケル? ああ、知ってるぜ。俺らディルハムの長だよ。総元締めだ」
 そう言いつつ、流れるような斬撃を連続して放って来た。アズマはその斬撃を背負
っていたブーメランで次々と受け流していく。スピードはともかく斬撃自体は大振り
だから、受け流すことはそれほど難しいものではない。
 重い斬撃を受け止める音が、ユノス=クラウディアの街に連続して響き渡る。
 「それじゃ、今日はここに来てるのか?」
 「まさか。総司令は今日は『霧の大地』でお留守番さ」
 大剣を縦横に振るうと、今度はシュケルの一撃にも負けない衝撃波を轟音と共に叩
き付けてきた。
 「今日の指揮官は、マナトってぇいけ好かない野郎だっ!」
 整然と並べられた石畳が片っ端から巻き上がり、アズマの視界を塞ぐ。
 しかし、アズマはそれを狙っていたのだ。
 このディルハムは感情がある分、動き方にもクセのような物があった。あらゆる攻
撃が、いちいち大振りなのだ。
 その隙を狙えば、たいした強敵ではない。
 「いっけぇぇっ!」
 力晶石のブーメランにヴァートを叩き込み、ディルハムのいる場所に向けて一気に
突撃をかける。
 ぎぃん!
 衝撃波の轟音の中、ブーメランがディルハムの剣に弾かれた音が妙に響く。いや、
この音だと、破壊されてしまったのかも知れない。
 しかし、それでも十分だった。
 「そこだぁっ!」
 一瞬の動きでディルハムの腕を取り、完璧に関節を極める。
 だが。
 「アズマくんっ!」
 収まりつつあった轟音の向こうからようやく聞こえてきた、ラーミィの悲鳴。
 「まさか……」
 「やれやれ……。人間ってのは思考ルーチンが単純なんだから……。この指揮官級
ディルハム・トゥグリク様の行動パターンがンな穴だらけなワケないでしょうが」
 衝撃波で巻き上がった砂埃が、晴れていく。トゥグリクの大振りの衝撃波によって
わざと巻き上げられた、天然の煙幕が。
 その向こうから見えてきたのは……
 「アズマくぅん……」
 2体の兵卒級ディルハムに捕まった、ラーミィの姿だった。


 「意外とやるな……」
 それが、ティウィンの剣技を見たユウマの第一印象だった。
 強大な魔力の秘められているであろうサーベルを縦横に振るうという、大剣使いの
ユウマとは対照的な繊細な剣技。
 しかし、繊細ではあるが決して脆くはない。むしろ、繊細であるが故の強さ……の
ようなものすら感じさせた。
 「おい、ティウィン!」
 魔剣化させた眼魔でディルハムにカウンターを叩き込みつつ、ユウマは叫ぶ。
 「何ですか?」
 迫ってくるディルハムの数は多い。本当ならティウィンの方もあまり返事の出来る
状況ではないのだが、それでも返事をしてしまう辺り、この少年の律儀な所であろう。
 「この戦いが終わったら、僕と勝負しないか?」
 「そうですね……」
 真剣に考えつつも、ティウィンの剣速は落ちる気配がない。無論、それを待ってい
るユウマの剣速も。
 「ええ、宜しくお願いします」
 「なら、決まりだ!」
 ようやく決まったらしいティウィンの回答にユウマは元気よく答えると、目の前に
迫っていたディルハムを十文字に断ち切っていた。


 「俺様の演技もなかなかの物だったろう……?」
 ディルハムの顔は当然ながら、ただのプレートメイルの兜でしかない。しかし、も
し仮にディルハムの顔に表情があったならば、今のこのディルハム……トゥグリクの
表情は、下卑た笑みであるに違いないだろう。
 「抵抗しても良いんだぜ? さっきみたいに」
 くすくすと笑い……はしないが、トゥグリクは無抵抗のアズマに軽く拳を叩き込む。
 「ぐっ……」
 ラーミィを人質に取られている以上、アズマに抵抗する術はない。せめて打撃を食
らえられる直前に自ら後ろに飛び、ダメージを最小限に押さえる程度の事しかできな
いのだ。
 「アズマくん! ボクはいいから、戦ってよ!」
 ディルハムに両手を掴まれたまま、必死に叫ぶラーミィ。
 「バーカ。ンな事出来るかよ」
 どうやら口の中が少し切れたらしい。流れ出た血を軽く拭い、アズマはニヤリと笑
みを浮かべる。
 「へぇ……。これが人間のやるっていう『恋愛シーン』ってヤツか。帰ったら他の
連中に自慢してやろ」
 呑気にそう言いつつも、トゥグリクは余裕の態度を崩さない。『ラーミィの命』と
いう絶対の切り札を持っているのだから、当然と言えば当然なのだが。
 「ま、いいや。さっさと殺さないとまたウチの隊の連中が壊されちまうし……」
 再び剣を抜き放ち、アズマの正面から上段に構える。
 「そろそろ、死ね」
 そして、その剣は一気に振り下ろされた。


 「なるほど。この辺りが雑魚と指揮官級の違い……というわけですか」
 レイピアを華麗に操り、シークは指揮官級ディルハムの斬撃を片っ端から裁いてい
く。雑魚はともかく指揮官級の強力な機体には、リストリクトは通用しなかったのだ。
シークがあの技を放った目的はあくまでも雑魚の足止めだったから、特にショックを
受けているわけではない。
 ナイラもそれは分かっているようで、とりあえず動きの取れない兵卒級ディルハム
を片っ端から狩り始めていた。
 「その通り。このグールドにそのようなちゃちな技は通用しない……」
 口を開いた指揮官級ディルハム……グールドに、シークは嬉しそうな声を上げる。
話には聞いていたが、本当に喋るディルハムを見るのは初めてなのだ。
 「ほぅ……。ディルハムが喋る所など、初めて見ましたよ」
 「ならば、それも聞き納めだ。邪魔者は容赦するなと言われている。お前に恨みは
ないが、死んで貰おう」
 再び繰り出された大剣の斬撃を、シークは相変わらずのペースで裁いていく。
 しかし、シークもグールドも気付いていた。
 レイピアに付いた小さな傷が斬撃を裁くたび、段々と大きくなっていることに。


 「なるほど……」
 新品同様の槍を振るいつつ、ジェノサリアはそう呟く。
 自分の槍はこんな争いで使い潰して良いようなものではない。何か罠でもあるので
はないかと思いつつ、ジェノサリアはマナトから貰った槍を使っていたのだ。
 だが、さすがに対ディルハム用に作られた武器だけあり、この槍はとにかく丈夫だ
った。
 「これならば……少々無理をしても大丈夫だな」
 それに思い入れのある武器でもないから、遠慮なく使い潰す事が出来る。
 「行くぞ! セラフイリュージョンッ!」
 4体に別れたジェノサリアは、本日8体目の獲物を容赦なく貫いていた。
 だが。
 「チッ……囮か!」
 蜂の巣になって崩れ落ちるディルハムの向こうから繰り出された斬撃。
 今までの兵卒級ディルハムとはひと味もふた味も違う一撃を、ジェノサリアは避け
きる事が出来なかった。


 「とは言え……多いですね」
 何体目のディルハムを切り伏せた後か。ティウィンは流石に息の上がった様子で、
思わずそう洩らした。弱点そうに見えた関節部分を出来るだけ効率よく攻撃してはい
るが、やはり疲労の色は隠せないのだ。
 「そうだな……。僕も飽きてきた」
 ユウマの方は息が上がった気配はない。だが、同じような戦い方しかしてこないデ
ィルハムを相手に戦うのは、あまり面白みのある戦いではなかった。というか、正直
言って飽きてきていたのだ。
 「う〜ん……。そうだ」
 何を思いついたのか、ユウマは途端に楽しそうな表情を浮かべる。
 「ティウィン。君、三分だけ一人で持ちこたえられるかい?」
 「三分? どうかな………ザキエルが一緒なら、何とかなると思う。けど、どうす
るんです?」
 彼のサーベルには既にザキエルが宿っていた。後は彼女と心を通わせるだけで、彼
女の力を借りることが出来る。
 「少しね。戦術的てった……」
 そうユウマが答えようとした瞬間。
 横殴りに襲ってきたディルハムの拳が、ユウマの小さな体を氷の大地亭の屋根の上
へと吹っ飛ばしていた。


 「やれやれ……。ユウマ君、恨みますよ」
 苦笑しつつそう呟き、シークは折れてしまったレイピアをぽいと投げ捨てた。多分、
最初に付いていた傷は、あの子供の斬撃を受け止めた時についたものだろう。
 既に壊れたものの事をどうこう言うのはシークの好みではなかったから、子供への
避難はその人事だけに済ませておいたが。
 「これで、お前に私の攻撃を避ける術は残されていないな。大人しく諦めるかどう
かしたらどうだ?」
 流石に指揮官級だけあって、グールドの戦闘能力は普通の兵卒級とは比べものにな
らないほどに高かった。レイピアなしのシークでどこまで避けきれるか、正直なとこ
ろ自身はない。
 「ちっ……」
 グールドの剣が掠り、シークの左肩から真っ赤な血が飛び散った。咄嗟に傷ついた
肩を押さえ、思わず膝を突くシーク。
 「さて、と。もう終わりだな、伝説の地の民よ……」
 「くっくっく………」
 しかし、シークはこの期に及んで笑い始めた。何がおかしいのか、膝を突いた姿勢
のまま、小さな声で笑い続けている。
 「気でも触れたか………まあいい。死ねい!」
 グールドが必殺の斬撃を繰り出した、その時。
 「死ぬのは貴方だ! ブラッカーレイン!」
 シークは放たれた弾丸のような素早さで、無数の刺突を打ち放ったではないか。ま
るで、その手に先程までのレイピアが握られているかのように。
 「まさに気が触れ…………何……」
 いや、シークの手には本物のサーベルが握られていた。
 いつの間に抜き放ったのか、血の色の刀身を持った、精緻なサーベルが。
 「いつの間に……」
 全身に空いた無数の穴から白い霧……蒸気をあふれさせながら、グールドは呟く。
 先程の折れかけのレイピアを振り回していた男とは別人としか思えないほどの、青
年の強さ。
 「言い忘れていましたが……私の体には一本のサーベルが納められているのですよ。
貴方の付けてくれた傷口から……ちょっとね」
 彼のサーベル……ガダルーラと銘打たれたその剣は、自らの血によって生まれる魔
性の剣だ。ただ、自らの操る武器の中では最強の攻撃力を誇るものの、戦いを求めな
い彼はこの剣の存在を好ましくは思っていなかった。
 「これで、終わりです」
 自らの血に濡れた右手でサーベルを構え。
 シークは再び、無数の刺突を放った。


 「………へぇ」
 蜘蛛糸のように細い鞭を自在に操り、クリオネは何の抑揚もない声を洩らした。
 この戦いの中で右翼戦線に参加しようと思った理由は大したものではない。最も危
険そうな場所だからという、その理由だけだ。
 その予想はかなり当たっていた。
 数で押すはずだった傭兵部隊もディルハムの圧倒的なパワーには抗しきれず、かな
り押されている。ディルハムどもと互角に戦えているのは、シュナイト達ごく一部の
能力者と、ディルハムのパワーに勝てるほどの練度を持った更に一部の傭兵部隊のみ
だ。
 「この戦い、負けるのかしら?」
 ディルハムの関節に細い鞭を絡み付かせ、関節を構成する鋼線の何本かを一気に断
ち切っていく。だが、その一撃でディルハムの動きは幾分か鈍りはするものの、その
程度の攻撃では決定打とはならない。
 「そうしたら、私も死ぬのかしら……?」
 今のディルハムの攻撃を避ける事は造作もないことだ。だが、この斬撃がもう10
0回続いたら……そんな持久戦になったら、クリオネは多分持ちこたえられない。
 (そんなわきゃないだろ)
 そこに響く、声。
 (何のために俺がこんなになったと思ってるんだ?)
 彼女にしか聞こえない、声。
 精霊使いでもいればその声はそいつにも聞こえたのだろうが、あいにくこの場にい
る精霊使いはクリオネだけだった。
 「そうね………」
 目の前に迫ったディルハムの剣を無感動に見遣り、クリオネは呟く。
 「私の『力』は、自動的だもの」
 刹那。
 彼女の目の前のディルハムは凄まじいまでの衝撃波の直撃を受け、ズタズタに引き
裂かれていた。


 「ふむ……外れたか。惜しい」
 そのディルハムは、そう惜しくもなさそうな口調でぽつりと洩らした。
 「貴様……味方を囮に使ったのか?」
 真っ二つに断ち切られた強化槍を投げ捨て、ジェノサリアは怒りを込めた口調で言
葉を返す。
 「お主の実力を高く買ったと評価して欲しいな。お主のような実力者を兵卒級たっ
た一機の代償で葬れるのならば、安いものだ」
 ジェノサリアが背中に背負っている予備の槍を準備するまでは、彼女には攻撃力は
ない。理想としてはディルハムを囮にした段階で倒せれば文句はなかったのだが、攻
撃力を奪えただけでも特に不満はなかった。
 「貴様……」
 ディルハムの事が可哀想だ、などというセンチメンタリズムに浸るつもりはない。
しかし、目の前の喋るディルハムのしている事は、ジェノサリアには許せそうにはな
かった。
 「まあ、そのような手段を使わなくとも、このグリ………」
 剣を青眼に構えて言葉を続けようとした、その時。
 「この……卑怯者がぁぁっ!」
 何の前触れもなく飛んできた凄まじい勢いの鉄拳制裁に、名乗りかけの指揮官級デ
ィルハムは思いっきりぶっ飛ばされていた。


 (あ………)
 はね飛ばされる、人間。
 『お前のせい……』
 (あ……あぅ……)
 それは、悪夢の記憶を開ける、ほんの小さな鍵。
 突然震え出したシャハリート・封嵐に、ティウィンは小さく声をかける。
 「どうしたの? ザキエル」
 『お前のせいだ……』
 (嫌……嫌……)
 自らの失策で再起不能になってしまった、先代の主。グラハイン家を追い出された
時の記憶が、ザキエルの繊細な心に襲いかかって来る。
 (嫌ぁぁぁぁぁぁっ!)
 轟ッ!
 「ざ、ザキエル、大丈夫、大丈夫だからっ!」
 ティウィンの意志に反し、彼のサーベルは凄まじいまでの風を放ち始めた。
 そのエネルギーの波に圧されたディルハムが、一体、また一体と、押し戻されてい
く。
 「あっ……!」
 しかし、押し戻されていくディルハムだけではない。嵐のような風をものともせず、
氷の大地亭へ向かっていくディルハムも何体かいる。
 「くっ……。何とかしなきゃ……」
 ティウィンはユウマがあの程度でやられたとは思っていなかった。だからこそ、テ
ィウィンは彼との約束を守らなければならないのだ。
 三分間は耐えきるという、彼との約束を。
 「ザキエルっ! 僕に……僕に力を貸してくれっ!」
 ティウィンはそう叫ぶと、シャハリートの刀身を空いていた左の手で握りしめた。


 「な、何で私が狙われるんですかぁ〜っ!」
 シュナイトとティウィンが打ちもらしたディルハムは、当然ながら大地亭の方に侵
入していた。
 だが、何故か狙われているのは……ベルディスの女性、ラミュエル。
 狙いはユノスではなかったのだろうか……という大方の意見を思いっきり無視し、
大剣を持ったディルハムの群れはベルディスの女性をふらふらとした動作で追っかけ
回していく。だが、いつもの機械的な動きとは、少し違うようだ。まるで何かに操ら
れているような、緩慢な動き。
 「あ、そうだ」
 そこでようやく気が付いたのだろう。背中の白い翼と一本にまとめた三つ編みを揺
らしながら、ラミュエルはとりあえず上空へと逃れた。
 流石のディルハムも空までは追って来れない。ディルハムはしばらく上空を見上げ
つつぼぉっとしていたが、やがて辺りをゆっくりと見回し……
 今度こそは、ユノス目指して歩き始めた。
 いつものディルハムらしい、機械的な動きで。


 (あ………)
 風が、凪いだ。
 「ザキエル。気が付いた?」
 優しい声に、ザキエルは小さく返事を返してみた。
 (マス…ター………?)
 「うん。気が付いたんだね。良かった………つっ」
 手のひらから伝わってきた痛みに、ティウィンは小さく顔をしかめる。
 (マスター、怪我してる!?)
 「大丈夫だよ、このくらい。それより……」
 ティウィンは真剣な顔でシャハリートを構え、姿の見えないパートナーに向かって
声をかけた。
 「僕はユウマ君との約束を絶対に守らなくちゃいけない。あと一分と少し……力を
貸してくれるかい? ザキエル」
 その問いかけに、暁の天使の名を冠された剣は、小さく震えを返す。
 答えは、イエス。
 少年は小さく微笑むと、自らの相棒をすっと構えた。
 「それじゃ、行くよ、ザキエルっ! オーディーン・ブレイズッ!」


 「にゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 ルゥの拳打が、ディルハムの鋼鉄の体に次々と吸い込まれていく。その間にディル
ハムの側から繰り出される斬撃は、全て避けきって。
 迅い。
 「にゃぁっ!」
 そして、最後の拳を打ち込んだルゥは、鋭い跳躍でユノスの元へと戻ってきた。
 しかし、ディルハムはそんなルゥの攻撃を一向に気にする気配もなく、ユノスの元
へ黙々と歩いてくる。正直、ルゥの軽い拳打などはディルハムにとっていくら打ち込
まれてもダメージの内に入らないのだ。
 「に……」
 姿勢を低くしていつでも飛びかかれる姿勢を保ったまま、ルゥは小さくうめく。
 ジェノサリアから習った『あの技』は、まだ完全に使えるようにはなっていない。
 五回に一回。出来たとしても、まだまだその程度の成功率。
 それでなくとも消耗の大きな技なのだ。五回に一回という割の悪い賭をするには、
リスクが大きすぎる。
 (でも、迷ってる暇なんかないよね……)
 一気に飛び出しつつ、ルゥは構えていた拳を繰り出した。
続劇
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