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20.襲来 空の悪魔

「ちょっと! なんで華が丘にこんな奴が……!」
 セイレーンは、本来メガ・ラニカに生息する魔法生物だ。はるか昔に伝説の魔物を再現するキメラ作成が流行った時代があり、その時に作られた生物が野良化して、そのまま増えてしまったのである。
 ただ、それはあくまでもメガ・ラニカでの話。
 ゲートを通って華が丘にやってきたセイレーンの話など、誰一人として聞いたことがなかった。
「はいり先生達は!」
 ちょうど校庭で鬼ごっこをしていた男子達も加わり、既に辺りはフルメンバーが揃っているが……。
「留守電になってる!」
 はいりも葵も、ローリさえも、肝心なときに留守電だ。祐希は早口にメッセージを放り込み、ついでにワンセブンにメールを送らせておく。
「百音とウィルは、先生か誰か先輩を呼んできてくれ!」
 発火や灯火などの基礎的な魔法はともかくとして、レイジの知る限り、百音の魔法に殺傷能力を持つ物はない。
 そしてウィルも移動系の魔法はともかく、戦っている所は、誰一人として見たことがなかった。
「うん!」
「任せておきたまえ!」
 それの事を自身でも分かっているのだろう。二人はレイジの指示に食い下がることもなく、校舎の中へと姿を消した。
「行ったぞ! レイジ!」
 言われ、気付く。
 上空にいたはずのセイレーンが、足の爪をむき出しにして、こちらへと一気にダイブを掛けてくる。
 慌てて身を屈めようとした一瞬に。目の前に立ちふさがるのは、壁だ。
「でえええええいっ!」
 ゼロ距離でかち上げられるのは、輝きをまとった硬い拳。開かれた死の三つ叉を下面から力一杯に打ち抜かれ、さしものセイレーンも悲鳴を上げる。
「テンガイオー!」
「はあっ!」
 それを追うのは小さな巨人と、風の渦。
 レムの放った風の渦に巻き込まれることなく乗りこなし、空の悪魔は再び上空へ。
「大丈夫か、レイジ!」
「すまねぇ! ってか、お前の方こそ大丈夫か?」
「おう! 鍛え方が違うわ!」
 レイジとしては、岩をも砕くセイレーンの脚爪をぶん殴ってけろりとしている良宇の鍛え方とやらが気になって仕方なかったが……今この瞬間に気にすることではないと慌てて思い直す。
 集中。
 思考を、戦闘モードへと。
「けどあれじゃ、うかつに近寄れねえぞ……」
 爪は鋭く、動きも速い。レイジも愛馬を召喚すれば空を飛べるが、下手に近寄っても逆に手痛い反撃を受けるだけだろう。
「良宇くん! 下がって!」
「おう!」
 その声と共に放たれたのは、悟司の弾丸だった。
 撃ち手の描く軌道のままに、三発の弾丸は一点に同時に叩き込まれるが……。
「……弾かれた!?」
 弾丸が動きを止めたのは、セイレーンのわずか手前の位置だった。続く羽ばたきで加速を完全に失い、弾丸は地面へ一直線に落ちていく。
「風か何かで、壁を作ってるみたいだな」
 どうやら魔法の一種なのだろう。メガ・ラニカの生物の中には、表皮にエピックに近い性質のある文様を刻んで生まれる生物もいるのだ。
 風を操るセイレーンがいても、不思議ではない。
「僕の弾丸じゃ、通じないか……」
 加速と機動。攻撃力の二つの柱を失った銀の弾丸を手元に呼び戻し、悟司にしては珍しく舌打ちを一つ。
「けど、悟司とレムでダメとなりゃ……」
 牽制代わりの炎の球や氷の矢が飛んではいる。けれどそれらは、風の壁に届くことなく、その勢いだけで吹き散らされている。
「来たよ!」
 そして、再びの降下攻撃。
 次の狙いは……冬奈。
「速いわね……」
 避ければ、間髪入れずに次の一撃が来る。ならば一撃受け止めて、相手の流れを一瞬だろうが止めるしかない。
 冬奈は携帯にぶら下げていた六尺棒を元へと戻し。
「くっ!」
 受け、止めて。
「セイル!」
 叫ぶのは、その名。
「…………とった」
 答えが来るのは、上空から。
 セイレーンの、頭上から。
 冬奈の背後から車輪形態のハンマーで加速し、一気に跳躍。
 冬奈がセイレーンの一撃を受け止めたのと、セイルがそれを飛び越えたのはほぼ同時。
「……………行くよ」
 空中で巨大なハンマーは、ほぼゼロだった重量を一瞬のうちに最大重量まで引き戻されて。


 文字通りの鉄槌を打ち込まれたセイレーンの、大気を引き裂くような悲鳴が響き渡る。
 直接の打撃なら風の防御の影響を受けない。良宇が仮説を示し、セイルが実行に移した一撃は、確実に効果を示している。
「もう………一発」
 着地と車輪形態への展開はほぼ同時。校庭に荒々しい軌道を刻み込んで回頭し、セイルは再びセイレーンへと進路を取る。
「逃がすな! 押さえ込め!」
「うおおおおおおおおおおっ!」
 レイジの叫びに良宇が吠え、唸る拳が空を切る。
 打撃の衝撃でふらつく意識を取り戻し、セイレーンはゆっくりと高度を上げていく。
 だが、空の悪魔は今一度、頭上を取られた。
「もう少し……寝ていてもらおうか!」
 視界を封じるのは薔薇の嵐。そして振り下ろされるのは、一直線に断ち切る刃。
 それを寸での所で回避して、セイレーンは悔しさ混じりの咆哮を上げる。
「薔薇仮面!」
「我が名はマスク・ド・ローゼ!」
 呼ばれたその名を訂正するのは、一瞬だ。
 着地したときには既に空を見上げ、ようやく天井を取り戻した悪魔の一挙手一投足を見守っている。
「薔薇仮面さんよ。ありゃ、レディじゃないのか?」
「……レディはあのような品のない姿や雄叫びを上げはしないよ。それから私はマスク・ド……」
「そんな事どうでも良いから! セイルくん!」
 再び訂正しようとして、それを遮るのは晶の声。
 再加速したセイルが来たのだ。
 けれど、先ほどと同じ跳躍では、高さが足りなさすぎる。
「こっちに跳んで!」
 そこに投げかけられた晶の声に、首を傾げるが……。
「いいから!」
 強い言葉に進路をわずかにずらし、一直線に晶の元へ。
「跳んで!」
 言われ、跳躍。
 それと同時に、跳んだその身が、ぐっと上へと押し上げられた。
 晶の足元に転がるのは、野球部が片付け忘れたらしい一枚のベース。その上にさしかかった瞬間、高度が一気に上がったのだ。
 まるで、磁石の反発作用のように。
「……あれ? こんなに跳べるわけが……」
 驚いたのは当の晶だ。
 セイルのハンマーとベースを磁化させて、その反発で一気にセイルを押し上げたのだが……自分でやっておきながら、ここまでの高さが稼げるとは思っていなかった。
 もちろんそれには、タネも仕掛けも存在する。
「面白いコト考えるじゃねえか。乗っからせてもらったぜ?」
 ホームベースの周囲に輝く、携帯から転写されたエピックの魔法陣。
 周囲の重力を軽減するそれを、反発に重ねて放ったのは……。
「……ホリンくんか」
 良いとこ持って行っちゃって。そう呟いた晶だが、その口元はわずかに笑顔。
「やっちまえ! セイル!」
 ともかくこれで高さは足りた。
 だが。
「…………必殺」
 機動が、足りない。
 セイルのハンマーは空を切り、そのまま重力の作用に従って一直線に校庭へ。
 そしてセイレーンのダイブする先は、落ちれば結果は明白なセイルではなく、小細工を操った晶の方。
「きゃああああっ!」
 マスク・ド・ローゼの薔薇の嵐も、悟司の放つ銃弾も、晶にわずかに届かない。
 そんな彼女を救ったのは……。
「あ………ありがと……」
 視界をふさぐ、黒い翼。
「大丈夫?」
 思いもよらぬ救いの翼に、晶は思わずそんな間の抜けた問いを寄越してしまう。
「…………大丈夫じゃ、ないよ!」
 レリックは不壊の存在だが、絶対防御の盾ではない。
 黒い翼越しに来た蹴爪の衝撃に顔をしかめ、ハークは半泣きでそう言い返すのだった。


 空の悪魔は三度、空へ。
「降りて……来ませんね」
 セイルのハンマーに、良宇の拳。そして今は、高さも取れる。十分以上な反撃の手段を持つ相手に、慎重な姿勢を見せているのだろう。
「けど、狙ってるぜ、ありゃ」
 けれど、こちらへの攻撃を諦めたわけではない。それを証拠に、相手の視線はこちらを向いたまま。
 そもそも空が自在に飛べるのだから、こちらへの興味を失ったなら飛び去ってしまえばいいだけなのに。
 空の悪魔はまだ、そこにいる。
「ソーアさん」
 そんな悪魔を見上げたままで、真紀乃は傍らの少年の名を呼んだ。
「……何だ?」
 レムも双刀を構えたまま。セイレーンの動きに、いつでも対応できる体勢だ。
「ソーアさん、風、使えましたよね?」
「………ああ。効かなかったけどな」
 レムの放った風は、セイレーンの起こす風に掻き消され、本体にまで届かなかった。同じ属性の攻撃なのだから、威力の強い方が残る。
 そして、レムの力はその程度だった。
 簡単な理屈だ。
「あれも……こないだのガルムの時も、全力じゃ、ないですよね?」
 それを少女は、さらりと否定。
「どういう意味だ?」
「一番最初に中庭で見たソーアさんの魔法、もっと凄かったですよ?」
 そのひと言に、レムは言葉を失って。
「…………そうか。見てたんだっけな」
 ようやく次の句を絞り出せたのは、額の汗がのど元を過ぎた後のこと。
「あの風と雷なら、あの怪物、やっつけられませんか?」
 握る両の刃にそれだけのポテンシャルがある事は、主であるレムが一番よく知っていた。確かにあの力なら、この程度の風の壁、一瞬で吹き払えるだろう。
 心底惚れ込み、手にした刀だ。
 過信ではない。自惚れでもない。
 厳然たる、事実。
 事実ではあるが……。
「その後、味方を巻き込んでもいいんなら……な」
 それを制御する術を、レムはまだ得ていない。
 振るえず振るい、ついには振り回される力の事を……。
 人は、暴走というのだ。
「来たぞぉっ!」
 そしてレムが迷いを払えぬそのままで。
 空の悪魔は、再び動き始めるのだ。


 立ち上がったのは、黒髪の少女だった。
「私が……行きますわ」
 一連の騒ぎに、八咫烏の度重なる使役。精神的な疲労はピークに達しているはずだ。
 けれど疲れた顔など見せず、少女は降下を始めた魔鳥を正面に。
「大丈夫なんですか!?」
「少し……休ませていただきましたから」
 問う祐希の言葉を、どういう意味の大丈夫と取れば良いのか分からなかったが……。キースリンは祐希から借りた上着のボタンを留め、そのまますっと背を伸ばす。
「キースリンさん」
 その手に重ねられたのは、祐希の意外に大きな手。
「あ……」
 伝わってくるのは、少年の手の温かさ。
 比喩ではない。祐希の手から流れ込み、胸の内へと潜り込んで、その奥から再び湧き上がってくる……力の感覚。
「こんな事しか、出来ないけど……」
 両手を離せば、祐希はがくりと膝を突き。肩に乗っていたワンセブンも、着地の姿勢を取ることもなくグラウンドへと転がり落ちた。
 己に残った体力と魔力を、全てキースリンへと分け与えたのだ。しばらくは魔法はおろか、立ち上がることも出来ないはずだ。
「……十分ですわ。祐希さん」
 小さく呟き、瞳を細めたキースリンは、細いその指を音もなく前へ。指先がまとう輝きは、普段のそれよりはるかに強い。
 描く図形は描き始めた瞬間から既に強い力を放ち、描かれる空間すらも振るわせる。
「来なさい……」
 やがて図形は陣となり。
 結界の内から現れた柄を握りしめると。
「…………草薙!」
 キースリンはそれを、ひと息に引き抜いた。


 草薙剣。
 キースリンの属するハルモニア家が魔女王より賜ったと言われる、メガ・ラニカ屈指の宝剣だ。
「あれ……が……?」
 その伝説のひと振りが、目の前にある。
 存在するだけで強い力を放つそれに、レムの肌はざわりと粟立ち、小さな震えが止まらない。
「何だ……? おまえ達も、暴れたいってのか……?」
 そして、震えているのはレムだけではなかった。
 両の手に握られた、双の刃。
 レムの震えが伝わっているのではない。刃自身が神剣の存在に感じ、自らを奮い立たせているのだ。
 戦いたいと。
 暴れたいと。
 全力で、力を放ちたいと。
「……ダメだ。もう二度と、あんなこと……」
 けれどその震える柄を、レムは全力で握り込む。
 押さえ込まれた刃の震えはそれでも止まることはなく。レムの硬く握る拳を伝い、骨の髄まで振るわせる。
「ソーアさん!」
 そこに、声。
「歯ぁ、食いしばれ!」
 来たのは平手ではなく、拳だった。
 頬を張られる……どころか、思いっきりのグーで殴り飛ばされたのだ。
「え………?」
 小柄な少女とはいえ、全力である。レムの身体は吹き飛ばないまでも、その場で大きくぐらりと傾ぐ。
 目の前に降り立ったのは、真紀乃だった。
「今全力を出さなくて、どうするんですか!」
 そのままびしりとレムを指差し、見据える瞳は真っ正面に。
「ここで戦えなくて……戦えないまま、誰かが怪我したりしたら………ソーアさん、悔しくないんですか!」
 舞い降りたセイレーンと打ち合っているのは、神剣を喚び出したキースリン。さすがにその剣技は凄まじく、上空を取っている空の悪魔とも互角の戦いを繰り広げている。
 けれどそれは、周囲を飛び回る小さな存在も、無視は出来ないはずだ。
「答えてください! ソーアさん!」
 セイレーンの周囲を飛び回るのは、真紀乃の操るテンガイオー。ある時はセイレーンの動きを邪魔するように動き、またある時は翼を打って、悪魔が上空へ逃れる事を必死に阻止し続けている。
「もしソーアさんが暴走したら……あたしが止めてあげます! だって、あたしは…………」
 だが、叫ぶその身が、ふらりと揺れた。
「あなた、の………」
 踏ん張りなおも叫ぼうとするが、明らかに力が足りていない。
 もともとテンガイオーは短期決戦向けのレリックだ。威力は大きいが、パワーのロスが極端に大きく、持続時間はごく短い。そのレリックをずっと無茶な機動で維持し続けているのだから、限界が来るのもあっという間だ。
 真紀乃の足元から、すっと支える力が抜けて。
「あ………」
 崩れる身体を受け止めたのは、双の刃を鞘に収めた、細身の少年だった。
「………そんなフラフラで、言うんじゃねえよ。相棒」
 慌てて駆け寄るファファのもとに真紀乃の小さな身体を預け、レムはゆっくりと前を向く。
「え……? 今、なんて……?」
「そっちの流儀じゃ、こういう時は二度言わないのが……カッコいいんだろ?」
 そう、誰かが持ってきていたマンガで読んだ。
「………はい!」
 双の刃を引き抜くその手に……。
 もう、震えはない。
「少しだけ時間をくれ。それで、全力で行く。……まだ、行けるよな? 真紀乃さん」
 双の刀が唸りを上げる。
 けれど、負ける気はしなかった。
「へへん。あたしを誰だと思ってるんです?」
「上等!」


 テンガイオーの包囲が弱まった一瞬を突き、セイレーンはキースリンの刃の届かぬ上空へ。
 待機時間はない。即座にダイブ。
「そっち、行ったぞ!」
 狙うのは、最も手薄な一角からだ。
 先ほどつまらない小細工を仕掛けてきた、磁力の魔法使い。
 そしてそれを護る位置にある……。
 リリ・クレリック。
「え、あ、ひゃあっ!」
 リリは慌てて防御の魔法を展開するが、さっきの騒ぎでずっと空を飛んでいたのが災いした。
 結界の形が、思い通りの位置にない。
「リリっ!」
 セイレーンは、そんな不完全な守りの盾を易々と引き裂いて。
「リリさんっ!」
 標的の守り手たるリリへと、次弾の爪を振り上げる。
「え……………?」
 だが、リリがその先の光景を見ることは、出来なかった。
 少女の前に現れた、白い大きな毛並みによって。
 白い狼。
 白いガルムと呼ばれたそれが、リリの前、セイレーンへと挑むように構えている。
 固く強い意志を秘めた深い海色の瞳と、大地のうねりそのままの威嚇の咆哮に、セイレーンは振り上げた爪を止めたまま。


「今だっ!」
 レイジの声に、悟司は三発の銃弾に意識を集中させる。
 今度こそ、風の結界を貫くために。
「行けるのか……僕に………」
 けれど、浮かぶのは迷い。
 仕留める必要はない。何とか風の壁を抜け、ひと当て、ふた当てして動きを止めれば、直接攻撃の良宇やキースリン達が決着をつけてくれるだろう。
 しかし、その役にも立たなかったら……?
 風で止められ、相手の動きを止める事なく、相手に飛び立たれてしまったら……?
(月瀬さんなら、こういう時、どうするんだろう……)
 十の弾丸の使い手。
 かつて悟司に十の銀弾を預けた、大きな背中を思い出す。
 十の弾丸全てが使いこなせたなら、風の結界など薄紙ほどの守りにもならないのだろう。
 だが、悟司にそれだけの技量は……まだ、ない。
「諦めないで!」
 そんな悟司の思考を断ち切ったのは、傍らに舞い降りた、小柄な少女の声だった。
「ハルモニィ!?」
 悟司の問いに答えはない。
 ただその代わり、ハルモニィの杖が光を放ち、悟司の三つの弾丸に緑の輝きが淡く灯る。
「この力なら、あの風のバリアを貫けるはずよ!」
 ふと、ハルモニィの杖の走っていた一本のラインが、二本に増えている事に気付く。
 それが何を意味しているのか、分からなかったけれど。
「後は自分を……信じて! ね?」
「……分かった!」
 そこまで言われて引き下がるほど、悟司も臆病者ではない。
 全身全霊、全ての力を注ぎ込み、三発の銃弾を一点集中ではなく、三連へ。
 弾丸に付された風の魔法が螺旋の軌道で唸りを上げて、弾丸の加速と貫通力を限界以上に引き上げる。
「いっけぇぇぇっ!」
 一撃目は、弾かれた。
 二撃目が、相殺した。
 三撃目で…………………。
 遠距離無効の結界を打ち崩されたセイレーンの悲鳴を、レムの放った全力の雷と嵐が掻き消して。


続劇

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