「来たな……」 天を見上げ、誰かがそう呟いた。 「来ましたね……」 その言葉に、誰かがそう答えた。 スクメギのはるか上に浮かぶは、巨大な箱船。 周囲に見える小さな粒は客人達だろう。 それほどまでに巨大な敵。 戦力は、正しく『本隊』。 数は少ない。だが、十万年の遅れを取った世界が抗しきれるのか。その『敵』に。 「白き箱船……」 その名は、『白』。 『赤』に続く、十万年ぶりの脅威。 ねこみみ冒険活劇びーわな Excite NaTS 最終話『スクメギ』 「貴方は……本当に……?」 その問いに答えられる者は、まだ誰もいない。 |