華が丘冒険活劇
リリック/レリック

キャラメイクその2
(魔法の設定について)



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◎魔法について

 本作においての魔法は、『マナ』と呼ばれる見えない力を物理的な現象に置き換える力です。

 呪文を使って魔法を使うリリック。
 神器を使って魔法を使うレリック。
 図形を使って魔法を使うエピック。

 そして、魔法の加工を行うホリックの四種類があります。PCが使えるのは、このうちのリリック・レリック・エピックの三種類になります(複数の属性を平行して覚えても構いません)。

 呪文もしくは『発動体』と呼ばれるツールと、ある程度の集中、変質するマナを制御するだけの体力が必要になります。

 また、どんなに優れた魔法使いも、『マナ』のない場所で魔法を使うことは出来ません。
 他の魔法都市はこの『マナ』の量が華が丘より少ないため、メガ・ラニカの魔法使い達は他の魔法都市に出たがらないようです。

 ただし、マナのない場所でメガ・ラニカ人が死んだりするようなことはありません。単純に魔法が使えなくて不便なだけです。



○魔法の種類について

・リリック

 精神を集中させ、呪文を唱える事で効果を発動する魔法です。
 いわゆる、ファンタジーの魔法に最も近いのがこのリリックの魔法ということになります。

 炎の弾丸を発射する、対象の傷を癒す、バリアを張る、指さした物体を動かすなど、おおよそどんなものでも再現することが可能です。
 また、対象を限定すればするほど、効果を底上げする事が出来ます。

例:
 『炎の弾丸を発射する魔法』と『炎を操る魔法』を比べた場合、『炎を操る魔法』の方が漠然としているぶん、出来ることは多くなります。
 ただし、『炎の弾丸を発射する魔法』と同様の事を再現しようとした場合、その威力ははるかに劣ることになります。


例:
 『どんな傷でも一瞬で癒す魔法』を作っても構いませんが、あまりにも強力すぎるため、回復量や時間、消費する魔力などに制限を受けることになります。
 おそらく、『対象の傷を回復させる魔法』と同程度の効果になるでしょう。



・レリック

 魔法の神器(レリック)に魔力を注ぎ込む事で、レリックに設定された力を取り出す魔法です。

 レリックは通常の武器や道具として使うことも出来ますし、魔法の攻撃を受けても壊れません。
 イメージとしては、魔法というよりは必殺技といった性格が強くなります。効果を絞り込んだ方が威力が上がるのは、リリックと同じです。


 その性質上、武器などが中心ですが、虫眼鏡やホウキなど武器以外のレリックも多く存在しています。
 レリックは普段はペンダントサイズに縮小させて持ち運ぶことが出来るため、邪魔にもなりません。
 ただし、レリックをエピックの召喚魔法で召喚することは出来ません。リリックの念動魔法で引き寄せることは出来ます。


 万能型のリリックに比べて単機能型な点は否定できませんが、方向性が決まっているぶん使いやすく、魔法の経験が少ない地上世界の人間でも比較的早いうちから力を引き出すことが出来るでしょう。

 なお、同様の効果をリリックでも作り出すことが可能ですが、性能は魔法の神器をベースにしているぶんレリックの方が強力になります。

例:
 『ホウキで空を飛ぶリリック』と『ホウキ型のレリックで空を飛ぶ技』がスピード勝負をした場合、能力が同じであればレリックのほうが速くなります。
 ただし、『ホウキ型のレリックで空を飛ぶ技』は、特定のレリックがなければ使うことが出来ません。
 『ホウキで空を飛ぶリリック』は、必要に迫られればデッキブラシでも空を飛ぶことが出来ます。



 レリックは1PCにつき、一つしか持てませんが、『双剣』や『二丁拳銃』のレリックを持つことは可能です。
 ただし、生物や電子機器をレリックにする事は出来ません(魔法携帯はレリックではありません)。人形やぬいぐるみをレリックにして、生物のように動かす魔法を使うことは出来ます。



・エピック

 地面や呪符などに魔法の図形を描き、そこに手を触れて魔力を流し込むことで力を取り出す魔法です。

 空間をねじ曲げる力を持ち、一時的にとはいえメガ・ラニカの魔法生物をこの世界に呼び出したり、防御やトラップの結界を張ることもできます。
 ただ、非常に強力な効果を持つ分、消費する魔力も比例して大きく、連発をするにはよほどの素質が必要になると言われています。

 また、召喚する対象はあらかじめ準備しておくか(周囲の物を無差別に召喚することはできません。泥棒は犯罪です)、召喚できる同意・契約を結んでおく必要があります。
 魔法生物などの召喚は非常に強力ですが、召喚される側が抵抗をする場合もあります。


 携帯の液晶画面に表示される待ち受け画像でも同様の効果が出ることが確認されており、待ち受けエピックとして華が丘の生徒の間でも広く使われています。


・ホリック

 魔法の道具を加工する技術です。魔化や錬金術などと呼ばれることもあります。携帯を魔法の杖へと加工したり、レリックを作ったりする時に使われます。

 最短でも十年単位の技術と経験が必要になるため、駆け出し魔法使いのPC達が使うことは出来ません。



◎魔法の作成

 魔法の種類は多岐に及びます。

 基本的に各属性の魔法イメージを参考に、テンプレートを埋めてください。

−−−テンプレ開始−−−−−−−−−−−−

名前:
タイプ:
対象:
効果:

−−−テンプレ終了−−−−−−−−−−−−

 以下、各項目の詳細です。

・名前
 魔法の名前です。適当に。

・タイプ
 リリック・レリック・エピックのいずれか

・対象
 ・自分のみor手元
 ・接触している他人・一カ所
 ・指定した範囲の誰か一人・一カ所
 ・指定した範囲全て
 ・その他

 のうち、一つを選んでください。

 エピックの召喚魔法やレリックの必殺技の対象は、基本的に『手元』となります。
 無機物に掛ける魔法の場合は、他人・誰かを物として読み替えてください。

 下に行くにつれて難しい魔法になるため、魔法の成功率は低く、効果は弱くなっていきます。

 他人・他の物に掛ける魔法のうち、害を及ぼす魔法(透視、攻撃魔法、読心など)は、相手に抵抗される場合があります。

 ちなみに華が丘の制服は素材に特殊な防御魔法が織り込まれているため、透視することは出来ません。

効果:
 わかりやすくお願いします。





 魔法はいくつ作っても構いませんが、マスター側の少ない脳みそで把握しきれなくなるので、ほどほどにお願いします。

 目安としては、地上人ならだいたい1〜3個、メガ・ラニカ人なら2〜6個の魔法を覚えていることが多いです。
 もちろん多くても構いませんし、少なくても構いません。0個でもOKです。


 威力や成功率はPCの魔力、その場の力関係その他によって適当に判定します。
 使い手は高校一年生であり、魔法の初心者ですので、それなりの威力にしかなりません。

 また、複数属性を覚える場合(サンプルキャラクターのリリ・クレリックのように、リリックとエピックの両方を覚えているなど)は、どれかひとつに特化して覚えているPCに比べて魔法の効果が低下することになります。注意してください。

 なお、強すぎると判断されたものに対しては、効果が予定よりも低下する、消費する魔力が多くなる、などのリスク・ペナルティが掛けられる場合があります。



○発動体と、魔法携帯について

 魔法を安定して発動させるために必要なツールが、『発動体』です。
 全ての魔法使いは、この『発動体』を一つだけ持っています(複数の発動体を持つことは出来ません)。


 魔法学園開校当時はいわゆる『魔法の杖』が使われていましたが、数年前から、ホリックによって外装に魔法の杖と同じ加工が施された『携帯電話』が魔法の杖の代わりとなっています。


 マナが多い華が丘では、携帯の電波は干渉を受け、圏外になってしまいます。
 しかしこの『発動体』の加工をされた携帯だけは、マナの中でも安定して通話やメールを使うことが出来るのです。そして、リリックの呪文詠唱の代わりとなる『着スペル』や、エピックの図形作成と同じ効果を持つ『壁紙エピック』の発見が、『魔法携帯』の普及に拍車を掛けました。


 なお、バッテリーが切れた場合、携帯電話の機能(通話・メールなど)は使えなくなってしまいますが、『魔法の発動体』としての機能はバッテリーの残量に関係なく使うことができます。


 携帯電話の形状によって相性の良い魔法が変わってくるため、携帯電話の使い方は最近の生徒達の関心事項の一つとなっています。



○魔法携帯で使える特殊機能について

 どの携帯でも使うことが出来る特殊機能です。
 ただし、この能力を使って魔法を使う場合は、携帯のバッテリーが残っている必要があります。


・着スペル
 魔法の呪文詠唱を着メロにする技術です。呪文の詠唱が必要なくなり、精神集中に集中できるようになります。

 自分の覚えている呪文は、特に指定しなくても、基本的に全て着スペルとして使うことが可能です(2008/9/21追記)。

 ただし、使用者が呪文をちゃんと覚えている必要があるため、『覚えていない呪文が使えるようになる』わけではありません。


・レリックチャーム&グリップ化
 小さくしたレリックをストラップにしたものです。
 魔法携帯の普及前はペンダントなどにしていましたが、発動体とセットで持ち運べるようになったため、扱いが少しだけ楽になったようです。

 グリップ化は、ストレート携帯のみ可能な特殊機能です。携帯をそのままレリックのグリップにする機能で、ストラップの持ち替えなどをせずにそのままストラップをレリック状態にすることができます。
 グリップ化の間にバッテリーが空になった場合、レリックを元に戻すまでその効果は持続されます。


・壁紙エピック
 エピックの召喚図形を壁紙にする技術です。図形をいちいち書く手間が省けます。また、携帯の画面が大きくなるほどエピックの効果が強くなります。

 ただし、使用者がエピックの図形と発動の手順をきちんと把握している必要があります。『知らないエピックが使えるようになる』わけではありません。

 また、図形を掌の上に置かなければならないため、ストレートや折りたたみの携帯で壁紙エピックを使う場合は、携帯を持ち変える必要があります。



◎携帯のタイプについて

 2008年時点で一般に出回っている魔法携帯のタイプです。

・クラムシェル
 いわゆる、折りたたみ型の携帯です。
 比較的大型の端末が多く、大容量のメモリと大型のスピーカー、バッテリーを持っているため、着スペルと組み合わせるリリックとの相性が良くなっています(着スペルは普通の着メロの数十倍のファイルサイズを持ちます)。

 ディスプレイが90度倒れる、サイクロイド型・ヨコモーションの携帯もここに含まれます。

 リリックとの相性:◎
 レリックとの相性:△
 エピックとの相性:△
 バッテリーの持ち時間:長め


・スライダー
 ディスプレイ面がスライドする機能を持った携帯です。比較的大画面の機種が多いです。

 壁紙エピックでエピックを起動させる場合、手のひらの中に図形を置かないとならないため、エピック使いはスライダーを選ぶことが多いようです。

 ディスプレイ面がスライドではなく、180度回転するリボルバータイプの携帯もここに含まれます。

 リリックとの相性:○
 レリックとの相性:△
 エピックとの相性:◎
 バッテリーの持ち時間:普通


・ストレート
 可動機能を持たないシンプルな携帯です。

 構造が単純で持ちやすさにも重点が置かれているため、レリックの柄としても使うことが出来ます(クラムシェルなどは太くて握りには適しません)。
 この特徴により、ストラップサイズのレリックを持ち替えてから元に戻す、といった予備動作が必要なくなります。

 リリックとの相性:○
 レリックとの相性:◎
 エピックとの相性:△
 バッテリーの持ち時間:普通


・フレックス
 クラムシェル型のヒンジ部分に回転軸を加えた、回転二軸と呼ばれるタイプの携帯です。
 この回転軸により、携帯電話の持ち替え無しで、壁紙エピックを手のひらの中に置くことが出来るようになっています。

 スライダーとクラムシェルを足して二で割ったような特徴を持っており、複数属性の魔法を使う術者がたまに使っているようです。
 また、ディスプレイ面が360度回転する、いわゆる『リバーシブルタイプ』もフレックスとして扱います(この辺りのイメージは、よく分からなければ飛ばしていただいて本編に全く差し支えありません)。

 リリックとの相性:◎
 レリックとの相性:△
 エピックとの相性:○
 バッテリーの持ち時間:普通



◎サンプル魔法
 魔法のサンプルです。そのまま使っても構いませんし、アレンジする場合のベースにしても構いません。

○リリック

・攻撃魔法

名前:火球
タイプ:リリック
対象:手元
効果:
 野球ボール大の炎の固まりを作り出し、投げつける。
 投げるのは手動(術者はこの炎で火傷しない)。変化球のようにコントロールを付けることも出来る。

 炎の命中した箇所は燃え、可燃物があればそのまま燃え続ける。


名前:バーナー
タイプ:リリック
対象:手元
効果:
 火炎放射器のように、指先から炎を吹き出す。
 到達距離は、最大で数mほど。

 調整すれば、にぎり寿司をあぶり寿司にすることもできる。


名前:発火
タイプ:リリック
対象:指定した範囲の一カ所
効果:
 目の届く範囲の指定した一カ所に、炎を生み出す。指定したポイントがいきなり燃え上がるため、ガラス窓の向こうなどでも燃やすことが出来る。

 燃えない物、抵抗された場合には効果がない。


・物を動かす魔法

名前:念動
タイプ:リリック
対象:指定した範囲の一カ所
効果:
 目の届く範囲にある小さな物体一つを思い通りに動かす。
 動かせる重さ・速さは、自分が抱えて動かせる程度まで。


名前:鍵開け
タイプ:リリック
対象:接触のみ
効果:
 触れている鍵を開ける。
 ただし、開けられる鍵は自分で構造を把握しているものに限られる。

 また、物理的な錠前以外には効果がない。


名前:飛行/ホウキ
タイプ:リリック
対象:自分のみor手元
効果:
 ホウキを使って空を飛ぶ魔法。
 速さは自転車より少し早い程度。
 道具を使う限定をかけてあるぶん、下の飛行よりも最高速度は速くなる。


名前:飛行
タイプ:リリック
対象:自分のみ
効果:
 自身を浮かせ、そのまま飛行する。
 速さは全力疾走程度。


・強化、治癒魔法

名前:治療
タイプ:リリック
対象:接触している他人
効果:
 対象の怪我ではなく、病気を癒す。
 病気以外にも、内科的治療の必要な不良にも効果がある。


名前:瞬発力強化
タイプ:リリック
対象:自分のみ
効果:
 自分の瞬発力を短時間、強化する。


○レリック

名前:氷の太刀
タイプ:レリック
対象:自分のみ
効果:
 レリックの刃を氷で覆う。斬りつけた相手に氷の追加ダメージを与えることが出来る。


名前:氷結斬り
タイプ:レリック
対象:接触している他人・一カ所
効果:
 レリックの刃で斬りつけた相手を凍らせる。
 抵抗されることもある。


名前:氷刃弾
タイプ:レリック
対象:指定した範囲の誰か一人・一カ所
効果:
 レリックから氷の刃を放つ魔法。軌道は直線。


名前:氷の結界
タイプ:レリック
対象:指定した範囲全て
効果:
 レリックで指した範囲一面を凍り付かせる。
 範囲は魔力に比例する。


名前:永久氷壁
タイプ:レリック
対象:指定した範囲の誰か一人・一カ所
効果:
 指定した箇所に氷の壁を作り、攻撃をガードさせる。
 壊れないわけではない。


名前:凍てつく波動
タイプ:レリック
対象:指定した範囲の誰か一人・一カ所
効果:
 レリックから氷の渦を放ち、巻き込んだ相手を凍り付かせる。
 渦は使用者の思い通りに動き、誘導も可能。


名前:飛ぶ刃
タイプ:レリック
対象:自分のみ
効果:
 レリックを浮かせ、空を飛ぶ魔法。
 速さは自転車より早い。

 レリックの剣のみ、という限定がかかっているため、リリックの飛行や飛行/ホウキよりも最高速度は速くなる。


○エピック

・召喚魔法

名前:天馬召喚
タイプ:エピック
対象:手元
効果:
 メガ・ラニカから空を飛ぶ馬を呼び出す。
 こちらに呼び出しておける時間は魔力に比例する。


名前:どこでも本棚
タイプ:エピック
対象:手元
効果:
 自分の家の本棚に置いてある任意の本を呼び出す。
 戻すことも出来る。


・結界魔法

名前:魔法防御結界
タイプ:エピック
対象:指定した範囲全て
効果:
 描いた図形の上に、魔法防御に特化した結界を張る。
 魔法防御に徹している分、魔法・物理の双方に防御力を持つ結界よりも防御力は高い。


名前:無音結界
タイプ:エピック
対象:指定した範囲全て
効果:
 描いた図形の上に、全ての音を遮る結界を張る。
 あまり大きな音は遮断できない場合がある。


・その他

名前:時限信管
タイプ:エピック
対象:その他
効果:
 結界一つに、タイマーを付け加える魔法。
 一定の時間が来たら発動するようになる。


○本編で使われた魔法(サンプル)

名前:readme read me
タイプ:リリック
対象:自分のみ
効果:
 指定した対象の頭上に、小さなメモを貼り付ける。
 このメモは術者以外には見えず、感じることも読むことも出来ない。
 メモには術者の任意の事柄を書き込むことが出来る。後での編集も可能。

※プロローグ02で、華が丘駅の駅長が使用。


名前:魔力バースト
タイプ:エピック
対象:自分のみ
効果:
 呪符に書き込んで使う魔法。

 自身の魔力を一瞬だけ、爆発的に強化させる事が出来る。
 ただし、それをコントロールしきれるかどうかは自分の実力次第となる。

※プロローグ01で、瑠璃呉 陸が使用。

< Before Story>


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