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 その朝、少女は自分の使命を知った。
 そして少女は、自分が戦場において無力であることも知っていた。
 しかし兄ならば。誰よりも八逹嶺を愛しながら志半ばに斃れた、少女の最愛の兄ならばきっと明日を変えられる。
 故に少女は、翼持つ少女がそうしたように、己の存在を贄として、その神術を使った。
 「反魂の術」。術者の魂と引き換えに死者の魂を自分の肉体に定着させる禁術。
 少女の愛らしい白猫の耳と尾に、黒い稲妻の如き縞模様が浮かぶ。
 かつて八逹嶺にその勇名を轟かせながらも若くして戦場に散った武人は、蘇ったのだ。
 最愛の妹の―― か弱き少女の姿で。


プレイヤー名:さいゾー
 
名前:珀亜・クズキリ(ハクア・葛桐)
性別:年齢:17歳
 
職業:神揚/職業軍人
詳細:一介の新兵
 
外見:
 華奢、白虎の耳と尻尾(ただし見た目では猫か虎か区別できない)
 白襦袢に緋袴(巫女装束)
 朱鞘の太刀(兄の形見でもある、クズキリ家伝来の「妖刀」)
強化
 ・気配察知(お耳がピーン)
 ・筋力(おかげで細腕でも太刀が振るえます)
 ・瞬発力(獲物を強襲する猫科肉食獣のバネ)
 
個人特徴
 ・儚げ
 ・凛々しい
 ・天賦の剣才
 
口調:〜だ。〜だろう。「いざ、参ろう」「かたじけない」など古風な言い回しを好む。
一人称:
二人称:貴殿
三人称:〜殿
 
身長:160後半体重:軽め
髪の色:髪型:ストレートロング
瞳の色など:灰色
 
好きなもの:剣術、甘いもの(生前は嫌いだったはずなのに!)
嫌いなもの:女性(嫌いというか苦手)、卑怯なこと
 
能力値
 体力:
 運動:
 知力:
 運勢:
 特殊:
 
その他
・もともとは口寄せ系の降霊術を得意とする神術師として神社に仕える巫女。
 白猫の耳と尻尾を持つ、儚げな印象の美少女。

・珀牙・クズキリ(ハクガ・葛桐)享年25歳、男
 珀亜の兄。天才的な剣の腕を誇った神陽の士官。白虎の耳、左腕、尻尾。
 男気あふれる性格から部下の信望も厚く、また戦術家としての片鱗も見せており、将器と噂されていた。
 だが、数カ月前の大規模な撤退戦で一人しんがりを務め、多くの部下を逃げ延びさせるのと引き換えに命を落とす。
 ……ちなみに撤退を指示したのはロッセだったという噂もある。

・「反魂の術」によって魂(人格)は兄・珀牙のものになっており、珀亜本人の人格は完全に消滅している。

・一見すると清楚で儚げな少女なのだが、凛々しい眼差しや立ち居振る舞いは歴戦の武人のそれ。

・元の体からの身体能力や体格の変化に適応し切れていないため、生前の剣技を完全には発揮できていない。

・目覚める直前に感じ取った妹の想いを叶え、その魂をあるべき場所に戻すため、「珀亜」として戦場に立つ。
 (反魂は一応禁術なので、おおっぴらにできない)

・アレクとは生前に戦場で剣を合わせたことがある。万里とは共闘したことも、剣の稽古を付けたこともある。

・たまに無理して女の子っぽい言動をしようとしては自爆する。

特殊能力
  名前:反魂の術
タイプ:神術
効果範囲:自身
詳細:
 死者の魂(人格)を召喚し、自分の肉体に定着させる。自分の魂(人格)は消失する。
 術者と極めて近しく、また死亡してから四十九日以内でなければ成立しない。
 魂が入れ替わった現在は使用不能。


名前:葬魂の術
タイプ:神術
効果範囲:自身
詳細:
 反魂の術で入れ替わった生者の魂を肉体に返し、死者の魂を葬送する術。
 生者(本来の肉体の持ち主)の魂の同意がなければ成立しない。また、成立後は二度と「反魂」はできない。
 なお、自然な状態に戻すための術なので、禁術ではない。

 もし生者側の魂の拒否により失敗した場合、反動が肉体に影響を及ぼし、一時的に生前の姿(能力も)に戻ることができる。
 大量の魔力を消耗するため、神術士でない珀亜がその状態を維持できるのは数秒が限度だが、切り札になるかも知れない。


名前:虎の威
タイプ:
効果範囲:近接〜射撃
詳細:
 気迫を放ち相手を竦ませる。格下の相手ほど効果は大きい。


名前:秘剣・九頭斬(クズキリ)
タイプ:
効果範囲:近接(斬撃)+射撃(衝撃波)
詳細:
 クズキリ流剣術の奥義。
 猫科肉食獣の強靭なバネを限界まで引き絞って繰り出す、衝撃波を伴った居合の一閃。
 タメ時間が長いほど威力と衝撃波の範囲が増す。
 生身でも神獣でも使用可能だが、肉体が入れ替わったばかりで本来の威力を発揮できていない。
 技の名、そしてクズキリの家名は、開祖が邪悪な九頭竜の首を一薙ぎに斬り落としたという伝説に由来する。(九頭竜は何らかの理由で暴走した神獣だったと考えられている)


名前:白狐の面
タイプ:装備
効果範囲:自身
詳細:
 テウメッサの性能を擬似再現するための強化神術が施された、神獣用の白い狐の仮面。
 大抵の神獣は装着を怖がってしまう。


名前:白虎の面
タイプ:装備
効果範囲:自身
詳細:
 珀牙の生前の愛機・ヴァイスティーガの性能を擬似再現するための強化神術が施された、神獣用の白い虎の仮面。
 大破したヴァイスティーガの残骸(頭部フレーム)を利用して作られている。
 名機と謳われた同機を惜しんだ技術者の手によって密かに建造されていた。
 しかし巻き戻し前の歴史では適合する操者も神獣もなく、日の目を見ることはなかった。

 ビャクへの装着時は白いたてがみが伸び、全身に虎の紋様が浮かんで、威風堂々とした佇まいに。
 性能は大幅に増強されるわけではないが、あらゆる面で珀牙の戦技に最適化されており、彼が扱えば戦術上は数倍の戦力となり得る。


名前:見切りの極み
タイプ:
効果範囲:自身
詳細:
 体が入れ替わったことで手に入れた身軽さに、「嫁入り前の妹の体には絶対に傷を付けたくない」という強固な信念が加味されることによって会得した、生前を上回る神業的な危機回避能力。


 
機体設定
名前:コボルト・ビャク
タイプ:神獣
外見:白い狐の面をつけたコボルト
大きさ:5mほど
 
性能
 出力:
 反応:
 機動力:
 耐久力:
 持久力:
武装:
 クズキリ家伝来の、朱鞘に納められた太刀。
 魅入られそうに美しい刃紋と凄まじい切れ味から「妖刀」と呼ばれる。
 対となる同銘の人間用「妖刀」を手にする者が神獣に搭乗しなければ、鞘がロックされ抜刀できない。

 珀牙の愛機である人虎型の神獣「ヴァイスティーガ」に装着されていた。
 大破したヴァイスティーガの残骸とともに回収され武器庫に安置されていたものを、珀亜が持ち出す。

設定:
 全身に刻まれた傷痕が精悍な歴戦のコボルト。
 テウメッサのヒトガタ変化機構のテストベッドとして、生前の珀牙が搭乗し運用していたことがある。
 白狐の仮面を依代に、テウメッサの性能を擬似再現するための強化用神術が施されており、特に反応と機動力はキメラ級。
 汎用機と侮った敵は、後悔する暇もなく斬り捨てられるだろう。
 ただしこの強化は機体への負荷も大きく、耐久力や持久力が犠牲になっている。
 そういったピーキーさに加え、珀牙以外の搭乗者への拒絶反応も見られたため、格納庫の隅で眠らされていた。


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