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ガディアについて


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ガディア方面地図

 本編の舞台となるガディア近辺の地図です。




 ガディアは山岳の国ゲヴィルグスから木立の国西南を抜けて平野の国に至るゲヴィルグス第二南北街道と、木立の国の王都からやはりノクス・ノクティスへ向かうイザニア街道の交差点にあります。南北街道の開発が始まった20年ほど前は小さなバザールと寂れた港しかありませんでしたが、その後少しずつ規模を拡大し、現在の大きさになりました。

 現在は海を利用した塩田の開発も行われており、さらなる発展が見込まれています。

 中緯度地域にあり春夏秋冬も存在しますが、夏に少し台風が来るくらいで、うだるほどの猛暑になったり雪に埋もれたりといったことはありません。


・イザニア街道
 木立の国アーボースの王都から夜空の国ノクス・ノクティスまで続く街道です。
 夜空の国方面にしばらく行けば、この辺りで唯一の冒険者ギルドがあるシュナンの街に辿り着きます。


・ゲヴィルグス第二南北街道
 山岳の国ゲヴィルグスから続く街道です。第二とあるのは、他にもアーボースの王都・ナウベニア方面へ抜ける第一南北街道があるからです。

 この先は海岸沿いにやはりナウベニアに続き、さらにその先はイザニア街道と合流して平野の国まで続いています。

 もっともこの街道の真の目的は既に開拓済みのナウベニア方面ではなく、この地点でイザニア街道に接続し、ノクス・ノクティスへのバイパスを作る事だったようです。

 二十年ほど前に工事が始まり、十五年前に開通した街道で、ガディアの街が発展する契機となりました。


・エゼロの森
 ガディアの西側にある森です。
 周囲を街道に挟まれており、他の森に比べれば安全なため(あくまでも、他の森に比べれば……という話です)、薬草取りなどがよく出入りしています。


・ニネベの森
 ガディアの北にある森です。
 良質な材木が穫れる事で知られていますが、深部では猛獣の目撃例もあるなど、危険な場所です。
 山奥には木材ギルドの伐採材の集積場などもあります。

 なお、集積場やイザニア鉱山よりもさらに深い場所にはエルフの集落もあり、そこでの伐採や狩猟は禁止されています。


・イザニア鉱山跡
 ニネベの森の奥にある鉱山跡です。
 百年ほど前は銅の取れる鉱山だったらしいのですが、現在は銅も取り尽くされ、枯れた鉱山となっています。


・ウーゼア森林
 ガディアの北東にある森です。
 森林とはありますが実際は林に近く、子供の遊び場や新人冒険者の鍛錬の場になっています。


・エスパの森
 ガディアの東にある森です。
 獣人集落のあるムカイ島に近く、獣人達の狩場になっています。
 冒険者やガディア住人の立ち入りが禁じられているわけではありませんが、あまり安全な場所でもありません。


・ムカイ島
 獣人族の集落がある小さな島です。橋はなく、ガディアとの行き来には渡し船が使われています。
 砂の細かい綺麗な砂浜があり、海水浴の穴場として知られています。


・レギサ湖
 イザニア街道沿いにある、小さな湖です。
 ガディアに至る旅人の休憩地点にもなっています。

・田園地帯
 街道沿いに広がる畑です。
 なお、南部の主要な生産物は、豆と麦です。


・ザルツ集落
 メレーヴェの山奥にあるルードの集落です。
 ルード以外の人類は(サイズ的な問題もあり)、立ち入る事はほとんどありません。


・メレーヴェ山岳遺跡
 山奥にある古代遺跡です。
 一万年前の古代遺跡ですが、この十年ほどの調査で採掘はし尽くされ、今では枯れた遺跡と言われています。

 カナンが発見されたのもこの遺跡です。


・ガディア市街



・『月の大樹』亭
 カナンとシノが働いている、酒場兼宿屋です。

 ガディアの街には冒険者ギルドがないため、冒険者の仕事の斡旋も引き受けています。
 カナンが古代人であるため、古代の品の鑑定もしていますが、商店街との兼ね合いもあるため買取はしていません。逆に、商店街の古物商から鑑定依頼をされる事はあるようです。

 酒場は六人がけのカウンターと、四〜五人がけのテーブル席が八つ(店の外にもテーブルを出せるので、最大収容人数はもう少し多いです)。
 二〜三階の宿屋は、ベッドだけが並んでいる相部屋が十台分×二部屋。個室は一人部屋が四部屋と、二人部屋が四部屋、四人部屋が二部屋、ルード専用の個室が十人分あります。

 最近は浴場担当の魔法使いがおり、夕方から夜には魔法で準備した大浴場(男女別)が開きます。それ以外の時間は、お湯の入ったタライが用意されるようです。


・バザール
 街道の交差点から中央広場とイザニア街道まで伸びる、市場や商店が並ぶ地域です。

 日用品から冒険に必要な品、遺跡で見つかったものの鑑定や買取まで、大抵の用事はここで済ませる事が出来ます。


・中央広場
 ガディアの街のシンボルである、ガディアの大樹のある広場です。
 このバザールより南側が、ガディア開発前からあった旧市街地区になります。


・施療院
 バザールから少し離れた所にある、ルードの施療院です。

 施療院と名は付いていますが人間相手の施設ではなく、ルードのメンテナンスや魔晶石のカートリッジ加工、レガシィの修復など、正確に言えば古代技術の工房といった意味合いの強い場所です。


・停車場
 街道の交差点にある、乗合馬車の降車場です。

 街の中でも最も交通の便の良い場所であるため、近くには高級な旅籠や商人ギルドの倉庫などが軒を連ねています。


・商人ギルド
 商人ギルドのガディア支部です。

 冒険者が直接関係する事はありませんが、隊商の護衛などで冒険者を雇う事は珍しくありません。


・木材ギルド
 木材全般を取り扱うギルドです。
 木材の伐採・製材や、各地への運搬を司っています。

 街の中央ではなく、北のニネベの森などに近い、街外れにあります。


・安宿街
 中央から少し離れた所にある、一泊数ゼタで泊まれる宿の並んでいるエリアです。
 安いだけあって雑魚寝が基本で、サービスやセキュリティなどは期待すべくもありません。


・ガディア海岸
 ムカイ島と並ぶ大きな砂浜のある海岸です。夏は海水浴客、他の時期は釣客で賑わう海岸です。


・漁港
 ガディア名産の塩を積んだ交易船や、近海で漁をする漁船、釣り客相手の渡し船で賑わう港です。

 遠浅の海ということもあり、大型の交易船や他国への定期連絡船の出入りは出来ませんが、沖に泊まる大型商船に中型船の群れが荷物を運ぶ光景はガディアの日常によく見られる光景です。

 漁師ギルドもすぐ近くにあります。


・造船所
 主に漁船の整備、修復を担当する施設です。

 それほど大がかりな設備はありませんが、ガディアの漁船の大半はここで建造されています。

 船大工ギルドも同じ敷地内にあります。


・ガディア湖
 ガディアの東にある汽水湖です。
 かなり大きな湖で、その中だけでも独立して漁が行われているほどです。


・小漁港
 ガディア湖で漁をする漁師達が使っている、専用の港です。
 漁のやり方が違うものの、ガディア港の漁師達と特に仲が悪いわけではありません。船の整備は漁港内で行うか、造船所で行っています。


・塩田
 海水から塩を取るための施設です。塩田技術の基礎は古代人のもたらしたものであり、現在のガディアの特産品になっています。

 ただし年中通して雨の降るガディアでは塩になるまで塩田で乾燥させる事は難しいため、塩田では濃い塩水を作り、製塩そのものは別の施設で魔法などを利用して行っているようです。


・塩田騎士団詰所
 木立の国の騎士団の駐屯地です。
 騎士数名と、数部隊の王国兵士が常駐しています。

 街の守備隊というよりは他国の動きを警戒する街道の監視部隊や、塩田の警備隊という性格が強い彼らですが、魔物退治などで出動する事もあります。ただしそれほど大兵力が置かれているわけではないため、状況によっては冒険者と共同戦線を張る事も珍しくありません。


・見渡しの丘
 ガディアの見張り台を兼ねる高台です。
 北は街道と山地、東は街、南は海まで見渡せるガディアの名所の一つです。

 休日にはピクニックに来た住人などで賑わっていますが、基本的には街外れです。日が暮れれば野生の獣も徘徊するような場所であり、言うほど安全な場所ではありません。


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