ねこみみ冒険活劇びーわな
Excite NaTS "Second Stage"
獣甲ビーファイター
-Character Introduction "Maniax"-


-Back-

アーク
 オルタの母親。先代のレッド・リアの女王だったが、色々あって外界に出た際にグルーヴェ王に見初められ、オルタを生むことになる。

 本編開始時点では故人。


 レッド・リアの女王=後継者の生産マシーンなわけですが、彼女がオルタを生める体で外界に出られたという事は、現状のオルタも肉体のまま助ける術はあった……んじゃないかと思わない今日この頃です(特に考えてませんでした)。
 ただ、その時はレッド・リアは女王の体を失うことになるため、全面対決に雪崩れ込むのは確定だったでしょうけれど。



アークウィパス
 本編の主な舞台。
 辺境のグルーヴェのさらに辺境の一大獣機生産工場。それ以外には荒野しかないため、村もなく、冒険者達も寄りつかない。本当にまわりに何もないので、本編では大規模戦の舞台として使われることが多かった。

 最終話でレッド・リアやら龍王やらがさんざっぱら暴れ回ったおかげで、まるっきりの廃墟になっている。



青の後継者
 青の箱船の乗組員の子孫達のこと。フェアベルケンに住む七大種族(陸生・水棲・有翼・爬虫・幻獣・ラッセ・獣機)を指す。


 赤の後継者の対義語として作ってはみましたが、あまり出番はありませんでした。



赤い泉
 青の一族との大戦で劣勢になった赤の一族が使っていた、兵隊(魔物)の自動生産プラント。暴走するといくらでも魔物を生み出してしまうので、手が付けられなくなる。
 赤の一族もその危険性は分かっていたらしく、実戦投入されたのは大戦も末期になってからだったようだ。

 グルーヴェにはこの泉が殊の外多く、本来グルーヴェの獣機はこの泉から生み出される魔物に対抗する戦力だった。



赤の継承者
 赤の後継者の指導者。赤のGディスクを継承した者の称号。
 本編中ではシェルウォードとトモエが該当する。


 対義語は青の継承者になるわけですが、本編中にその名前は登場しませんでした。
 龍王とオルタ・リングがこの青の継承者に相当しますが、オルタは青のGディスクをすぐウォードに渡しちゃったので、フェアベルケンにこれ以降青の継承者が現れることはありません。



赤の後継者
 赤の箱船の子孫達のことで、無脊椎系ビーワナが相当する。
 広義の意味では上述の通りだが、狭義の意味では彼らの幹部クラス、もしくは対フェアベルケンの対抗組織そのものを示す。

 組織としての赤の後継者は『巣』と呼ばれる単位(この『巣』は同じ『女王』から生まれた子供達で構成されており、○○支部という意味と○○一家という意味を併せ持っている)でフェアベルケン各地に潜伏しており、抵抗活動や工作活動を行っている。
 指導者であるシュライヴを擁するグルーヴェ巣の様相は他の巣と少し異なっており、赤の後継者達はラッセ状に擬態し、政治中枢の深くに食い込むことで他の巣の支援なども行っている。このため、グルーヴェ巣の地位は他の巣に比べて一段高い位置にある。

 なお、赤の後継者の指導者であるシュライヴは箱船のOSであるため、厳密に言えば赤の後継者ではない。



アクア
 ロイヤルガード第一期のメンバーで、いわゆる四天王の一角。成長するとかなりのナイスバディ(地球評価)になるらしい。


 本編中には出ませんでしたが、彼女のオーバーイメージは『水の戯れ』の銘を持っています。



アノニィ
 Natsのラスボス、白の箱船の管理者。
 本編では早々に舞台がグルーヴェに移ったこともあり、目立った活躍はしなかった。

 現状のフェアベルケンで最高の科学力を持っており、最終話のバリア発生装置などは彼の協力による所が大きい。



アルジオーペ・アモエナ
 グルーヴェ巣大幹部の一人。蜘蛛族のビーワナ。
 赤の後継者であるが、グルーヴェ貴族アモエナ家の一員という表の顔も持っている。


 女王系のおねーさまで色々策士になる予定でしたが、中途半端に小細工を弄した後はサクッと退場しちゃいました。まあ、表にも絡んでますよーというのをちゃんとやってくれたので、問題はないのですが。



イーファ・レヴィー
 レヴィー二人組の、ボケる方。
 前衛担当。


 貴族出身と言うことでグルーヴェ王家にがっつり絡めるキャラだったんですが、こっちのいじりようが甘かったせいで各勢力をフラフラする根無し草になってしまうことに。最後にはその辺りを元上司に突っ込まれてました。

 ミクスアップに中立のレヴィーに強引な判断を求めさせて、協力を断ればレヴィー家攻撃……とかな派手なことをやっても良かったなぁと思ってみたり、みなかったり。



イシェファゾ・ムレンダク
 戦棍使いのクマ男。長身担当その1。
 その2はソカロ。


 炎のティア・ハート使いでプレイヤー側からは「弱い弱い」と連呼されていた、最弱レース参加者の一人。
 弱い弱いという割にはいつの間にやら最強魔術師ボンバーミンミと互角に戦ったり、赤の継承者に一目置かれたりと新井的インフレぶりを遺憾なく発揮してました。

 没落貴族に仕えていたもと使用人……というものすごく美味しい設定をもらっておきながら、どうして没落貴族のレヴィー家と絡ませなかったのかと、第一話書いたときの自分を問い詰めたい。小一時間といわず三日三晩問い詰めたい。
 問い詰めたいよ……マジで。



イズニール・ダイバ
 龍王ダイバの第一子。
 ティアマッハのイズニール・ガルバとは別の存在。

 登場した瞬間に瀕死だったため、強さは不明。龍王のように千年生きる定めを得ていたのかどうかも不明なまま。
 母親はシズカというが、彼女がテラダイバーリキオウの鞠那静と同一人物かどうかも、不明である。



イルシャナ・ラ・トーココ(獣機王イルシャナス)
 前作はプレイヤー側の最強戦力だったが、今回はラスボスの一人として登場。スクエア・メギストスという名前で呼ばれていたが、本編でそれは称号のひとつである事が判明する。


 誰かが説得してくれるだろうと思ったので、ラスボス化の対処法はあんまり考えてませんでした。何とかしてくれて良かったです。
 味方に復帰した後はレアルに超獣甲+エミュに同化してもらって戦ってましたが、別にレアルがマスターというわけじゃないです。本来のマスターは龍王ですが、死んでしまったので現状はマスター不在。

 マスターと呼べるだろう存在はおそらくシーラかアリスあたりでしょうが、彼女達が超獣甲をする予定は当然ながらありません。

 ちなみにラストの箱船の昇天シーンでは、エミュが操縦席に座ってました。



ウシャス
 本作で一番初めに超獣甲し、中盤でイルシャナと超獣甲してクロスオーバー・イメージまで披露した、本編の体を張った解説役。


 前作でも美味しいところを持っていきましたが、今回もその運の強さを発揮。最終話の段階では力の大半を失い、スクメギの酒場で普通の女の子として過ごしています。
 本編中で一番幸せな獣機なんでしょう。きっと。

 三体のスクエア・メギストスは獣機達の長なので、全ての獣機をその麾下に従えることが出来ます。龍王の指揮下に入ったイルシャナがそれをしなかったのは、龍王の支配に対するせめてもの抵抗……という事でひとつ。



ヴルガリウス
 タコ族のビーワナで、不滅のヴルガリウスの異名を持つ巨漢。
 桁外れの再生能力という単純かつ強力な能力を持っていたが、それ以上の力に押し潰されて消滅する。


 タコ=再生能力、タコ=ハゲ、という単純かつ頭の悪いセンスで完成したキャラ。厳つい容貌になってしまったので体格もそれに準じて大きくなっています。
 グルーヴェ巣の幹部に共通していますが、名前はラテン語の適当読みで付けています。

 ヴルガリウスはマダコの学名『Octopus vulgaris』、アルジオーペ・アモエナはコガネグモ『Argiope amoena』から。



エミュ・フーリュイ
 イルシャナの相談役にして、レアルの相棒。
 転生能力を持つ鳳凰族のビーワナで、その内に『火照』という別人格を宿している。


 最終話にちょろっと登場して、美味しいところをがっつりかっさらって行きました。まあ、このあたりはシリーズの総決算という事で。

 ちなみにレアルと並んでNats、Nats2、セルジラ・ブルーの新井系ビーワナシリーズ全てに登場している最多登場PCのひとり。



槐丸
 カースロットの以前のマスター。


 東方の貴族で色々設定があった……はずなのですが、中盤あたりから他のことで忙しくなって忘れ去られていくことに。
 おそらくクロウザさんあたりとも関係があるんじゃないかと。



オルタ・ルゥ・イング・グルーヴェ(獣機将オルタズ)
 グルーヴェの第一王位継承者にして、先代赤の女王アークの娘という数奇な運命を持つ娘。ラッセと思われていたが、その正体は女王蜂のビーワナだった。
 赤の後継者達に女王としての躯は奪われるものの、魂はレヴィー・マーキスに救われ、獣機将オルタズとして再生を遂げることに。
 本編終了後はグルーヴェ女王として、国の復興に力を注いでいる。


 一介の修道女だったはずなのに、いつのまにかグルーヴェ王女に祭り上げられたあげく赤の女王として肉体を奪われて、最後には人ですらなくなった本編最大の被害者。それでも最後はソカロとイチャイチャしてるあたり、心の強さもおそらく本編最強。
 波乱度としては、恐らく前作のアノニィを凌ぐものではないかと。

 ちなみに、プロット段階では赤の女王までは確定してましたが、機械に組み込まれたり獣機化したりは考えてませんでした。何でこんなになったんだろう……。

 こわいこわい。




カースロット・ジグブリード
 ハイリガードの姉。前作から存在のみ示唆されていたが、満を持して登場する。


 彼女の目的は、赤の後継者の殲滅……のはずでしたが、解決法を見つけた後は赤兎の傍若無人に付き合うことに。
 赤の後継者が世界を去った後も、ドラウンとセットで好き勝手……なんだと思います。

 すみませんごめんなさいぶっちゃけます本編が忙しくて姉妹まわりは手が回りませんでした。
 東方絡みのネタに関してはレヴィー家まわりと並んで本当に悔いの残る一つ。風呂敷広げすぎました。
 次回作はあんまり風呂敷広げない事にします。



カヤタ
 東方某国の四大獣機の一つ。黒天のカヤタの異名を持つ。


 それに並ぶ存在として、央天たるカースロットがあるわけでしたが……(以下略)。

 黒髪美人なのできっと巫女服が似合います。
 ああ、そのネタもやってねえや。東方系のロッドガッツさんと絡ませれば、出来たのだろうか。



キッド
 シーラ姫のロイヤルガード(旧プリンセスガード)の一員で、ロイヤルガード四天王の一人。初期からのプリンセスガードのメンバーで、ティア・ハーツではPC達の敵になったこともある。
 詳しくは川本さんのティア・ハーツを参照のこと。

 Nats2本編ではPC達に先んじてティアハート・オーバーイメージを修得し、対象の時間を操る能力『大きな古時計』を使うことが出来る。


 ……というのは、全部ティアハマスターの川本さんに無断で作った設定(おいこら)。

 ティアハートの上位能力『オーバーイメージ』は、ティアハート使いのPCさん・もしくは以前ティアハーツに登場していたPCさんがこちらに移籍してきた場合の、強化手段でした。キッドくんにはその説明役として、一足先にこの新たな力を手に入れてもらったのですが……。
 メインの対象であったティアハPCさんはティアマッハ開始に伴いそちらに参戦(ティアマッハとNats2はいぷついんと違って同時進行の物語なので、同キャラの参戦は不可能)してしまったので、結局この名前の存在は非常に影の薄いものになっていたりします。

 実際のところ、イシェさんやミーニャ嬢、マチタタ嬢などティアハート使いは全てこの力を使っているので、活躍はちゃんとしているのですけどね。



ギリュー
 グルーヴェ軍に配備された制式獣機。部隊によって一式〜四式までの性能差のある騎体が配備されている。

 超獣甲やオーバーイメージなどPCや主要NPCのインフレ化・超獣甲出来ないその特性から、だんだんと本編からは姿を消していった。
 ただし一般兵力として最強クラスである事は変わりなく(PC達が強すぎるだけ)、グルーヴェの戦力としては相変わらず一線での活躍を続けている。



クラム・カイン
 前作の影が薄かったキーパーソン。
 本作では他国に情報収集に出掛けており、もっと影が薄い。


 他国の異変を嗅ぎつけて、それが本編に関わってくる(主にホシノが敵か味方か分からなくなるといった、絶対正義絡みの伏線でした)展開を考えてたんですが……グルーヴェ国内の状況がそれどころじゃなくなったんで、サクッと切り捨てられました。
 ちなみにホシノ&絶対正義の伏線は、ディエス・トラメーナやセイギノミカタ協会のミーニャのほうにシフトしていくことに。

 せめてセルジーラに情報収集に出掛けてればセルジラ・ブルーでの挽回も出来たんでしょうが、彼女が出掛けていたのはよりにもよって北部タイネス。
 セルジラ・ブルーにはもちろん登場しません。

 前作最終回以降は紆余曲折あって、アリス姫のプリンセスガードにその名を連ねることに。今回のタイネス行きも、たぶんその辺りの使命のハズ。



グルヴェア
 本編の重要な舞台となった、グルーヴェ王国の首都。
 グルーヴェに数多くある古代遺跡を都市に転用したもので、尖塔状の構造物を多く備えている。
 地下には赤の箱船ことレッド・リアを封印しており、本来はこの箱船の監視施設だった。


 本作序盤は『様々な勢力が互いにつぶし合う、非情な革命の物語』という側面も持っていたので、第二話時点では主に五つ(ココ、グルーヴェ軍、革命派、議会派、王党派)の勢力があったわけですが……

・参加PCの分散によるシーンの分散化
・PCに勢力の決定権がない
・潰された勢力のPCは後ろ盾と目的を失う

 というグダグダな事になってしまい、多くの問題点を残したまま終盤に雪崩れ込むという非常に悔いの残る(そして勉強になる)展開になってしまいました。

 王道PBMの『某国の姫君が助けを求めている! 彼女を救うのはキミしかいない!』というテンプレ展開の圧倒的な汎用性を思い知りましたよ。



クルラコーン
 フェーラジンカの獣機。『双角』の異名を持つ一式ギリュー。
 超獣甲レベル3『葬角』を使うことができ、それに伴う記憶喪失によるデメリット……の提示役として登場。


 予定通りの目的を果たし、フェーラジンカの本編からの退場に伴いセットで退場。ただし、記憶喪失の描写はどんどん減っていったので、予定通りの『効果』を上げたかどうかは疑問が残るところ。
 後にジークベルトと一緒にクロスオーバーイメージを使う描写があった程度で、ウシャスのように大幅な出番増加・ポジション強化はされませんでした。それどころじゃなかったしね。



グレシア
 叡智のグレシア。メルディアの獣機。
 大型の弓系武装を持つ、大阪弁のツッコミ役。


 GAや近い位置のアクションが多かったせいで、イーファ・メルディア・ロゥの三人はよく一緒に行動していたのですが、ツッコミ役が少なかったので結構重宝してました。大阪弁キャラだから放置もアリ(偏見)でしたし。

 同じ関西キャラとして、ホシノとの絡みがあっても良かったかなぁ……。
 きっと、ベースはホシノに近しい部族の人だったんでしょう。



クロウザ・アスマル
 東方組の一人。強い・カッコイイ・いいとこ取りの三拍子揃った東方の密偵。


 東方絡みの件は(略)として、クロウザさん個人としては好き勝手絶頂に大暴れしていたので個人的に思い残すことは無かったかな……と。
 最終話で東方に帰ると言っていましたが、まともに帰り着くのは先のことになるでしょう。きっと。



クワトロ・スクィード
 その正体は誰もが知っているが、本人は頑なまでに否定する、本編最強のいじられキャラ。正体はココ王国女王シーラの夫、アルド王子。


 もともとここまでいじる予定はなかったのですが、未来のお話のいぷついんでものすごく立場のない事になっていたので、こっちでも自然とそういう流れに。
 別に川本マスターの投入したキャラだから、マスター補正で厳しい扱いになったわけじゃない……ですよ、多分。

 全然関係ないですが、ココ王国のトップはシーラ女王陛下なので、その夫の称号は一生『王子』のまま。敬称は『殿下』。
 このあたりは英国王室とかその辺りに準拠しています。

 仮にシーラが死んだ場合は、アリス姫・トーカ姫・イルシャナの順番で王位が継承されていきます。ココは女系国家なので、男子の王位継承権は非常に低いのです(先代のココ王は例外中の例外)。
 そんなわけで、アルドがアルド王と呼ばれる可能性は、限りなくゼロと言ってもいいでしょう。



コーシェイ
 魔法使いのろりっこ。相方はネコさん。


 前作は三本の指に入るジョーカーでしたが、今作も要所要所でジョーカー化。今回は設定的な意味ではなく、主に嗜好的な意味で。

 最終話のロゥへの爆弾発言は、あたし独断の暴走……ではなく、アクションに書いてあったものを再現しただけです。
 いやまあ、ネコミミフードの導師化超獣甲はあたしの独断ですが。

 祖先が魔法王というのは、本編で数少ない魔法使いだった事と、Nats時の初期設定でもらっていた「先祖は高名な魔法使いだった」という設定を昇華したもの。終盤で唐突に出したので、小さなコトですがこのあたりも徐々に出していっても良かったかな……と思わないでもなかったり。
 前作でのリヴェーダの発言くらいしか、伏線らしきものは置いてなかった気がします。もちろん、あの当時はここまで引っ張る&魔法王のことは考えてませんでしたが。

 今までの唐突な大魔法の連発が全部伏線だったなんて言う度胸、あるわけナイじゃないですか。



コルベット公爵
 物語序盤のオルタの後見人にして、赤の後継者グルーヴェ巣の大幹部の一人。
 その正体はプラナリアのビーワナで、正式名はデュゲイシア・コルベット(Dugesia japonica ナミウズムシ)。真っ二つに斬られるとその双方が再生する、『分裂』の能力を持つ。

 クロウザとの戦いで真っ二つにされるが、清潔を保たねばならない切断面に砂を塗り込まれ、再生が起こらずそのまま自壊して死亡。


 同時発言・同時動作する怪しい双子という見るからに怪しいキャラだったので、最初からこの設定で……と考えていたわけでは全然なく、本当にただ『怪しいだけ』のミスディレクション担当でした。前作のリヴェーダ(悪役>実は味方)あたりに相当します。
 元ネタも直球で、トップ2に出てくるサーペンタインの双子だったり。

 そんなわけで元プロットでは本性を現した後継者達か、戦いの途中で誰かにサクッと殺されて退場する予定だったのですが、赤の後継者がグルーヴェに癒着している所を強調するため、怪しいところをそのまま生かして後継者化することに。
 分裂再生する都合の良い生物なんていきなり思いつくわけもなかったので、プラナリアに至るまでは結構悩んだ覚えがあります。

 当然のように倒し方も特に考えていなかったのですが、クロウザさんがそれっぽい倒し方でアクション掛けてくれたのでそれをそのまま採用していたり。そういう流れがあって、ウチでは珍しい、テクニカルな倒され方になっています。

 色々紆余曲折あったコルベット公ですが、後継者ではなかった設定の最大の名残はコルベット公という名前そのもの。ラテン語から取られていない名前は、彼女の名字とシュライヴ・イグゾドレートゥのみです。


 ……いや、まあ、だからってデュゲイシア・ジャポニカ公という名前もいかがなもんかと思いますが。

 色々と問題点のあった今回の『投げっぱなし設定』ですが、こうして思い起こしてみると彼女だけは数少ない成功例の一つなのかなぁ……と思います。




ジークベルト
 革命派のリーダーで、有翼獅子のビーワナ。グルーヴェの平和のために奔走するもとグルーヴェ軍幹部。


 雅華さんの相方。だったんですが、途中から雅華さんが単独行動を始めて、肝心のジークベルトはフェーラジンカと後方担当になってました。まあプレイヤーさん発信のキャラだったとは言え、脇の脇だったんだから仕方ないところ。
 要所要所ではティアハ使いの本領を発揮してみたり、ジークとクロスオーバーイメージを決めてみたり、それなりの活躍&説明役はこなしていたんじゃないかと。

 あと、見えないところではものすごく大変だったはず。きっと。



シーグルーネ
 ベネの相方。


 獣機……なんですが、それ以上にボケ倒しキャラのイメージが強いです。そういうアクションもらってましたしねぇ。

 あとボケキャラ以上の特筆すべき点といえば、特定の計画に沿って作られた獣機シリーズの一騎である、という事。大半はプレイヤーさんからもらったきりの設定になってしまいましたが、数体は本編中にも登場しています。

 以下、そのリスト。元ネタは主に北欧神話。

ブリュンヒルデ:封印中。本来はホシノの超獣甲。
ゲルヒルデ
オルトリンデ
ヴァルトラウテ:双角のクルラコーンの別名。
シュヴェルトライテ
ヘルムヴィーゲ
ジークルーネ:ベネンチーナの獣機。
グリムゲルデ:人工衛星獣機。
ロスヴァイセ:赤の後継者に回収。改装後ローゼンクランツとなる。

 双角のクルラコーンは本編中では『一式ギリュー』となっていますが、ギリューという分類自体が現在になってから作られたものなので、本来の機種名称はヴァルトラウテとなります。
 他の姉妹達も、本来とは違う名前で呼ばれている可能性がある……かも。

 ブリュンヒルデ、ジークルーネ、グリムゲルデは本編にそのままの名前で登場。ジークルーネは本編中ではシーグルーネですが、シグはばかなので自分の名前を間違って覚えているという設定。何もそこまでアホの子にしなくても……と思ってみたりしましたが、アクションなのでそのまま突っ切りました。

 この中で唯一登場していないロスヴァイセことローゼンクランツは、セルジラ・ブルーに登場予定。



Gディスク
 本編の黒幕にして、新井のオリジナル世界『帝都』の鍵となる物体。
 本来びーわな世界は『帝都』はおろか地球とリンクする予定は無かったのだが、川本マスターの陰謀によってリンクすることになった。この辺りのくだりについては、前作のマニアックスあたりを参照のこと。


 えーと。Gディスクに関しては色々とあるのですが、ビーワナ世界的に見た場合は『ものすごい力を持ったエネルギー源』程度に思っていただければ問題ありません。赤と青の争いの根本も、箱船の動力源であるディスクの争奪戦ですしね。

 もうちょっとGディスクの暴れっぷりを見たい方は、拙作『sevenDAYS』を参照していただければと。あれには本作にも登場した青や赤以外に、紫などもう何枚か出ているはずですので。



シェティス・シシル
 ドラウンの相方で、イーファ・メルディア達の上司。
 一時期はロゥ達と行動を共にしたこともあったが、結局はドラウンとヨリを戻したようだ。


 えーと、コイツに関しては何ともはや。ロゥ君ともうちょっと絡めていれば、展開も変わってきた気がしますが……まあ、この流れであれば落ち着くべき所に落ち着いたのかな、と。
 さりげなく超獣甲を会得していたりレベル3を使ってみたり、知らないところでのパワーアップが多かったです。本来なら軍のトップエースに余裕で食い込める実力があるはずの人なんで、当然といえば当然……なのですが。



シェルウォード
 赤の後継者の一人で、貝族のビーワナ。
 ミンミに焼き払われた『巣』(赤の後継者の組織単位。○○支部とほぼ同義)の生き残りであり、戦闘経験の少なさも合わせてか後継者の主要メンバーの中で一人だけ異名を持っていない。
 最初は幹部ですらなかったが、最後にはフィアーノを補佐に得、本編のラスボスの一人にまで登り詰めた。


 最終騎体は赤の箱船レッド・リアなので、龍王無きこのフェアベルケンで正面から戦って勝てる人は……超獣機神くらいですかねぇ。アレは恐らく再臨しないでしょうから、現状敵無しです。
 プレイヤーさんからは『単純なパワー・戦闘力では弱い』と断言されていて、最初はイシェ、ソカロさんあたりと最弱キャラレースに参加していたというのに。

 本作は敵サイドにもPCを募集していましたので、敵の一員というのは当然ながら想定の範囲内でした。
 ただ、ウォード君は水属性のキャラな上、炎にトラウマがあるという設定でしたので……炎を操るラスボスの一角になるというのは想定の範囲外。個人的に「これでいいのか」と思いながらも他に適任者がいるわけでもなく、そのまま押しきってしまいました。

 まあそんなわけで、PCに指揮権・決定権がない……と評判のNats2の中で、ラスト一回ではありましたが指揮決定権(それもエンディングに直結するクラスの)を押し付けられたのがこのウォード君でした。
 最後の最後で丸投げされて、PLさんはさぞ迷惑だったろうなと思ってみたり、みなかったり。



シスカ
 シェティスのパートナー。シェティスの超獣甲として戦闘シーンは多かったものの、ピンではこれといって目立った活躍はしなかった。



獣機
 最初は巨大ロボットとして登場し、実は少女メカという事が明らかになり、最後にはパワードスーツにまでなってしまった何でもあり兵器。本編のダメインフレぶりの象徴にして、作者の趣味が最も反映されたガジェットでもある。


 まあそんなわけで超獣甲は本編開始に伴う後付け設定だったのですが、その辺りに一つの説明を与えたのがティアハート・オンビートの設定。
 オーバーイメージでモノの形が作れるなら、それそのもので巨大ロボットや女の子の姿も出来るんじゃねえの? という強引極まりないものではありましたが……個人的にアタマ悪い解釈で気に入っています。獣機が生まれた大戦末期は、物資不足にも悩まされていたようですしね。

 ……獣機の予備パーツで組み上げられた参式ギリューの立場がなくなるとか、獣機の精神を破壊する疑似契約をするとオーバーイメージが形を維持できなくなるんじゃないのとか、ツッコミ満載で穴だらけの理論ではあるんですけどねー。
 その辺りを埋める設定として、獣機は正確にはオーバーイメージ+白の箱船の客人のような純正メカとのハイブリッドであるとか、純正メカ獣機とオーバーイメージ獣機の二種類があるとか、色々考えはしたんですが……あんまり説明しても本編中では意味ないし、設定に振り回されるのも何だったので結局説明せずじまいになりました。

 ちなみに軽度のダメージなら自己修復してしまえる獣機ですが、腕がまるまる無くなるなどの深刻なダメージを受けてしまうと獣機自身がその状態を『記憶』してしまうので、想いを形にするオーバーイメージだけでは再生できなくなります。その後は別の素材で腕の欠損を『補う』か、腕を失ったという記憶を『調整する』事が必要になります。
 前作開始時のウシャスや、本編最終話のラピスがまさにその状態で、ウシャスは前者、ラピスは後者の方法でダメージを修復しています。



シュライヴ・イグゾドレートゥ
 本編のラスボス候補の一人にして、赤の後継者の指導者。
 本来は最後までラスボスを貫く予定だったが、期待の新星シェルウォードが赤の継承者となったため、その後は急速に出番を失っていった。


 前作のアノニィやメティシスと同じ、箱船のOS。メティシスはほぼ同世代の姉妹、後発機のアノニィは弟に当たります。
 OSは箱船が存在する限り死なず、管理システムであるが故に本来は決定権を持たないのですが……十万年の悲劇が色々と歪ませてしまったようです。新しいマスターが見つかった後は、コンピュータらしく色々と割り切っているようですが。

 名前の由来は、メティシスと同じく『virus heterodoxy(異端のウィルスの意。造語)』の逆読み。


 本編とは全然関係ありませんが、箱船のOS群は、拙作sevenDAYSで登場した巨大ロボの制御システム『エイム・C』の理論がベースになっていたりします。



スクエア・メギストス
 前作では謎の存在>最強の味方。
 今作ではラスボスだったり、味方だったりする。
 最後に出て来て美味しいところかっさらうダメNPC軍団の称号。


 前作ではスクエア・メギストス=イルシャナの事でしたが、今作で獣機王・獣機后・獣機将の三体の獣機に与えられる称号であることが発覚。
 最終決戦では、龍王一人相手に三体がかりで手傷を負わせることに成功したような、しなかったような。

 ただ、この決戦では相手が強すぎただけで、フェアベルケンの全獣機の中で強さトップ3を独占しているのは確実です。
 彼らは単体で光・闇属性の技を出すことが出来るので、二人居れば無連携が出せてしまいます。

 本来のNatsのスケジュールでは、Nats2最終章の段階でセルジラ・ブルーは完結しているはずだったので、
『Nats、セルジラ、Nats2、新井びーわな三部作のキーパーソンが揃い踏み!』
 なーんて燃え展開に出来るはずだったんですが、セルジラ・ブルーがテンション不足で全然進まなかったため、獣機后は半ばネタバレ気味でポッと出て来たようになってしまいました。
 いやはや。



スクメギ
 前作の舞台。
 今作は舞台が早々にグルーヴェに移ったため、序盤で少し戦いがあった程度で、ほとんど出番はなかった。

 現在はスクメギ遺跡の上に白の箱船が突き刺さるような形になっている。



スピラ・カナン
『伝説の地・約束の地』の意を持つ、フェアベルケン世界の聖地。

 その正体は龍王達の住む空中要塞だったが、それですら『本当のスピラ・カナンではない』とシュライヴによって天から墜とされてしまう。


 本当のスピラ・カナンはこの世界のどこかにあるわけですが……現状の『帝都』関連の話でもまだ登場していません。

 それに限りなく近い存在としてタイムリープ1989(しりとり小説の副題)に登場する『コスモレムリア』がありますが、彼らは人類に先行して地球を出ていった先達というだけで、スピラ・カナンと直接の関係はありません。

 もちろん、『迷宮』のメイや幽霊、ラヴィの製作者とも別存在です。



赤兎
 前作最大のトラブルメーカー・ドラウンの仮の姿。正体はかなりバレバレだったが、正体を否定し続けたクワトロとは対照的にノーコメントを貫いていた。否定することに興味がなかったとも思われる。
 今作でもトラブルメーカーぶりを遺憾なく発揮。様々な勢力を転々としつつ、とりあえず戦うことだけを考えていた戦いの鬼。


 コイツに関してはあまり語ることがありません。
 行動動機は前作同様『より戦いの高みへ』の一点のみ。理念も信念も、もちろん正義なんかはなっからありません。

 コイツを何とかするにはゲンコツに物言わせるしかないのですが……そのゲンコツでド突き合う事こそが彼の最大の目的だという。
 タチ悪いですね。本当にタチ悪いです。

 シェティスはダメな男に惚れて身を持ち崩すタイプです。間違いない。



ソカロ・バルバレスコ
 兎族のビーワナ。長身の騎士。当初ティア・ハートさえ持たずプレイヤーさんから「弱いですから」と断言され、最弱レースを突っ走っていたが……。
 気が付いたら今作のPCで唯一スクエア・メギストスと超獣甲し、最強キャラの一角に納まっていた。

 最終決戦でその辺りの記憶の大半を失うが、オルタに引き取られ、彼女の近衛騎士として戦列に復帰している。


 うまくやりやがって!(笑

 ……というのは半分くらい冗談にして、三体のスクエア・メギストスと超獣甲するメンツのうち二人が同じプレイヤーさんのキャラというのはかなり面白い状況だと思うのですよね。もっと言っちゃえば獣機后はNPCなので、フリーのスクエア・メギストスの占有率百パーセントという。
 いや、別にひいきしているわけではけっしてなくて、話を転がしていたらそういう流れになっていたというだけなんですけどね。

 ソカロとらぶらぶだったオルタはともかく、イルシャナには本来エミュが超獣甲するのが筋なんですが……エミュは炎化して獣機王をパワーアップさせる役割があるので、その代理としてレアル君が超獣甲しています。



祖霊使い
 ビーワナの獣としての側面を覚醒させたビーワナのこと。身体能力に優れる。


 前作の能力強化手段で、当時は獣機に乗れない設定でした。これはティア・ハートに由来する獣機の特性によるもので、強い精神力を持つ祖霊使いは獣機のティア・ハートに影響を及ぼしすぎてしまうため、獣機の側が嫌がって動かない、といったものでした。もちろんゲームとしてはバランス調整の意味があったのですが。
 今作では獣機も覚醒することでパワーを高め、祖霊使いの強い精神力に対抗できるようになったため、この辺りの制限は特になくなっています。

 忘れていたわけではありませんよ。
 ないんだってば。




超獣機神
 複数の超獣甲の力を結集して生み出す、獣機・超獣甲・獣機神(スクエア・メギストス級獣機の超獣甲)と続いたインフレの系譜の最終到達段階。
 全ての存在を『リセットする』滅びの力、八枚目のディスク・黒のGディスクとしての特性を持つ。


 本編の最後に登場した、最強の存在。
 本来は複数の超獣甲の最終合体技……として考えていたんですが、使えそうなメンツがひと組しかいなかったので本編の通りの新たなる力となってしまったり。

 全くの余談になりますが、ティア・ハート(獣機に使われているオンビートを含む)の最終到達目的のひとつに、この『八枚目のGディスク』の創生が含まれているという話もありました。
 それを踏まえれば……レッド・リアの旅立ちと共にフェアベルケンの青のディスクの時代は終わりましたが、これから始まるのはそれを継ぐもの、黒のGディスクの時代という事になります。

 それが青の時代と同じ十万年の平穏の時代となるのか、黒の特性の通りの滅びの時代となるのかは分かりませんが。

 名前の由来は、みんな知ってる「やぁぁってやるぜ!」のアレから。



超獣甲
 本編における獣機の新たなる力。獣機を巨大ロボではなく、甲冑状に変化させてまとった状態。
 何段階かのパワー解放をする事が出来、初期状態では通常の獣機と同程度の力しか持たないが、最終段階では地形を変えるほどの破壊力を扱うことが出来る。
 反面その力の反動は大きく、記憶障害など、着用者の精神に甚大な影響を及ぼす場合もある。


 要するに獣機のパワードスーツモードです。もともとティアハート・オンビートで作られているので、獣機ってどんな格好にもなれるんですよね。
 パワードスーツですがスペックは大きさ以外獣機と同じなので、普通の獣機と殴り合った場合、ほぼ確実に超獣甲が勝ちます。カブトムシが人間と同じパンチ力を持ってるようなもんですから。

 ぶっちゃけた話、獣機・びーわなと重甲ビーファイターの名前の響きがよく似ていたから付けただけで、本編中でビーファイターという呼称は一度たりとも使いませんでした。

 そもそも『超重甲』するのは続編のビーファイターカブトであって、重甲ビーファイターの変身の掛け声って『重甲!』なんですよね。



月詠
 フェアベルケンの歴史を規定する『何か』。
 詳しくはあさかさんのいぷついんを参照のこと。



ティアハート
 ティアハート・ピュアにリミッターを掛けた状態の通称。威力はピュアの数十分の一になるが、魔力の制御が出来ない一般の冒険者でも安全に超常の力を使う事が出来る。
 安定器となる外殻(シェルと呼ばれる)は内部で増幅されたエネルギーの放出を抑えるリミッターというよりも、内部に流れ込む魔力を増幅させにくくする、変調機的な意味合いが強い。

 このシェルの効果が外部に向いた状態が、いわゆる獣機結界である。

 なお、この獣機結界はビーワナの使う魔法には影響しない。ビーワナやラッセの体は生来魔力の変調機能が備わっており、変調させた魔力を自分に合ったように再変調させる事が可能だからだ(獣機自身は魔力の変調能力を持っていない)。
(設定資料より抜粋)

 まあ、細かい話は前作参照ということで。
 獣機結界は超獣甲には影響しないので、そのうち忘れ去られました。



ティアハート・ピュア
 単体でも周囲の魔力を吸収し、増幅・発光する魔術結晶。
 広義のティアハート・ピュアは強力な魔力の増幅器であり、魔力の制御ができない者が持つと使用者の魔力を無差別に増幅し、結果的に暴走、自壊してしまう。

 強力な使い手は自らの精神力で独自の外殻を形成し、その内にピュアの放つ膨大な魔力を凝縮・収束させて自在に使う事が出来る。この外殻に包まれた状態を、狭義のティアハート・ピュア、すなわちオーバーイメージと呼ぶ。
(設定資料より抜粋)

 オーバーイメージの裏話に関しては、キッドの項を参照のこと。



ティアハート・オンビート
 ティアハートにビーワナの魂を融合させた、意志あるティアハート。
 周囲の魔力を吸収・固定化し、巨大兵器状のオーバーイメージを形成する。稼働にも大量の魔力を消費する為、シェルによる魔力変調の影響を受けやすく、ティアハートとの同時運用は出来ない。

 破壊された獣機が元の魔力に戻らないのは、金属として具現化した魔力の結合は解除の意志がないと解除されないため(要するに元の姿に戻ろうと思わないと戻れない)。
 部品換装が可能なのもこの為で、腕などを換装された獣機が少女化した際に外観が変わるのは、『体の一部を組み替えた』事により獣機少女の体のほうも影響を受けているから。
(設定資料より抜粋)

 なお『ティアハートとオンビートの同時運用は出来ない』とありますが、この唯一の例外が終盤の獣甲使いとティアハーツの合体技『クロスオーバーイメージ』となります。

 その他の詳しい話は、獣機の項を参照のこと。



ディエス・トラメーナ
 バッタのビーワナ。赤の後継者を裏切り、フェアベルケンを護るため後継者達と戦うが、最後には『危険因子』としてホシノに葬られた。タイネス巣を滅ぼし、グルーヴェ誕生の原因を作った男でもある。レッド・リア浮上がここまで遅れたのは、ディエスの裏切りがあったせい。
 赤の箱船の守護者であった『カルマ』のデッドコピー。

 セイギの味方協会(ガーディアンズギルド)の創設メンバーの一人……らしい。彼の志は協会の中に脈々と息づいているが、その最後は公式記録には載っておらず、ただ行方不明になったとだけ書かれている。
(設定資料より抜粋)


 クラム・カインが担当するはずだったホシノ絡みの伏線を引き継ぐことになった、セイギの味方協会最大の英雄。
 裏切りの英雄といえばこの種族しかいない! というタコ=ハゲくらい単純な理由で、バッタのビーワナという設定を決めた覚えがあります。


 ……のはずだったんですが、名前の由来はマダラカマドウマ(Diestrammena japonica)。バッタ目ではあるので、モチーフは間違ってはいないのですが……なんでよりによってカマドウマにしたんだろう。
 トノサマバッタ(Locusta migratoria)でもいいじゃまいか。ロクスタ・ミグラトリアとか、それっぽいんじゃないの?

 ちなみに資料中にある『カルマ』については、拙作Avenger [KARMA]を参照のこと。
 箱船や箱船の守護者など地球が由来となる存在に関しては、新井の作品からのクロスオーバーが多数あります。

 なお、箱船の守護者『カルマ』は、十万年前の戦いにおいて青の龍王『テラダイバー』に破れ死亡しています。



ドゥルシラ
 イーファのパートナー。
 海若のドゥルシラの銘を持つ獣機であり、ヒレに細槍と本来は海戦タイプの獣機だったのではないか……と思われる容姿を持つ。
 幼いイーファによって古代遺跡から直接起動させられており、アークウィパスから発掘された他のグルーヴェ獣機群とは出自が少々異なる。本人達は偶然の出会いだと思っているが、レヴィー・マーキスが獣機への造詣も深い技術者である事を考えると、果たしてそれは偶然であったのか……。


 癒し系お姉さんで、暴走するかボケてツッコむかしかしていないレヴィー組唯一のブレーキ役。ただし暴走が桁外れに脱線すると、それを引き戻すために手段を選ばないスパルタンな面もあったりします。
 コレ書いてて気付いたのですが、どう見てもイーアネイラさんです。ありがとうございました。



テラダイバー
 龍王の本当の形態。
 かつては箱船の守護者『テラダイバー』だったが、ビーワナ化の際に龍の属性を合成。龍の性質を備えた生命体として再製する。


 最後までこの名前を出すかどうか迷ったのですが、もう何でもありという事で出してしまいました。詳細については、龍王の項や拙作『テラダイバー・リキオウ』を参照のこと。



トゥーナッカイ・ディバイドブランチ
 本編に登場したフェーラジンカの祖父。
 旧作ExNatsであまり名誉でない戦死を遂げる。

 学名から取ったわけではなく、単にトナカイをもじっただけ。



ドラウン
 赤兎の正体。
 詳しくは赤兎の項を参照のこと。




ナコココ
 アリス姫の事しか考えてない猫娘。Nats2本編では多少登場したが、あくまでも友情出演だったので特に目立った活躍はしていない。
 正確には友情出演ですらなく、友情出演したアリスにたまたまくっついていただけな気がしないでもない。

 詳しくはあさかさんのリア参照のこと。



ナンナズ・スクエア・メギストス(獣機后ナンナズ)
 番外編セルジラ・ブルーのヒロイン。
 Nats2本編登場時には伏線や謎の正体その他諸々が明らかになった後……の予定だったが、本編登場が先行してしまったため、セルジラ・ブルーで伏線を張る意味が全くなくなってしまった悲劇のヒロインでもある。


 褐色肌に銀髪のツンデレ娘という、企画を立ち上げたときに何に転んでいたかが良く分かるキャラデザですね。ちなみに蒼空の戦旗のアシェアがお気に入りでした。褐色肌かわいいよ褐色肌。

 あ。ほぼ同時期にオンしてたPSUのマイキャラも褐色肌銀髪ロリ巨乳でしたが、六割がたアシェアの影響です。アシェアはつるぺたでしたが。
 ……ロリ巨乳はどこでキタのかなぁ。スレンダーきょにうは舞HiMEあたりでキタ気がするのだけれど。



ねこさん
 コーシェの獣機。本編終了直前までその正体は謎に包まれたままだったが、魔術師用に調整された使い魔仕様の獣機だった。
 前作の登場時点から覚醒状態にあり、獣機化した場合もコーシェの制御支援を必要とすることなく完全な性能を発揮することができる。
 獣機としては非常に珍しい(現状稼動している獣機では唯一と思われる)男性的なメンタルを持ち、常にコーシェを守るために行動する。


 性別男・常時自律稼動・非人間型という、女の子・要パイロット・少女型という獣機の対極を地で行く蝶☆アウトロー獣機。まあ古代の試作型だったとか、そういうオチだったんでしょうけど。
 最後にはコーシェに超獣甲して、コーシェをネコミミフードお嬢さんに変身させた功労者。何の功労だろう……。

 ちなみに普段はにゃーとしか喋れませんが、超獣甲時はコーシェの口を借りて喋ることができます。もちろん声色はコーシェのものなので、端から見たらコーシェがボクッ子になったようにしか見えないとか何だとか。




ハートブレイカー
 ティアハートのシェルに干渉し、その展開を強制的に解除する、赤の後継者の奥義の一つ。
 シェルを失ったティアハートは暴走・自壊し、使用者にダメージを与える。

 その特性上、オーバーイメージ状態のティアハートには効力を持たない。
(設定資料より抜粋)


 そんなわけで、序盤の赤の後継者が使ってきたティアハへの対抗手段が、このハートブレイカーだったわけですが……。
 PC側の対抗手段であるオーバーイメージと超獣甲がさっさと出て来てしまったおかげで、第三話頃にはかなりの勢いで無力化されてしまった悲運の異能だったりします。
 物語後半も後継者がPC相手にまともに戦えてたのは、それ以外の生来の異能や箱船の技術の割合が大きかったりしますし。



ハイリガード
 ロゥの相方。プレイヤーさん公認(だったはず)の釘宮ボイスな、ガチツンデレ幼女。主に書いてる方をサクッと悩殺していた。

 野郎を拳で尻に敷く女の子は書きやすいなぁ。



箱船
 フェアベルケンの神話で、空より神を乗せてきたと伝えられる巨大な船の通称。その正体は太古の地球から出発した移民船だった。
 現在のフェアベルケンをはるかに凌ぐ科学技術を持ち、無数の巨大兵器を護衛として備えている。

 第一次移民艦として作られた七隻のオリジナルGディスク搭載型艦と、第二次移民団以降に使われたレプリカGディスク搭載艦(いわゆる白の箱船)が存在する。
 オリジナルGディスク搭載艦七隻(うち橙の箱船はレプリカGディスク作成のために地球に残留した)には固有の銘が与えられており、その一覧は以下の通り。

赤:レッド・リア“爆炎”
橙:オーラン“ザンバスカー”
黄:イエローボゥズ“タイムリープ”
緑:グリーニル“凱礫”
青:ブルー・フル“ダイバーズ”
藍:スカイ・リィ“極大穿神”
紫:パープルナム“黒焔”

白:ホワイティ・イル(個別名称なし)

 本編・旧作には赤・青・白の三隻が登場。藍の箱船『極大穿神』は名前のみがシーグルーネのセリフで登場している。


 まあ、そんな感じで、移民設定が出て来た頃にまとめて決めたのがこの箱船の設定。艦の固有名はウチの小説群から、機種名に関しては新井三大ネトゲの一角であるPSOからいただきました。
 Nats2本編ではレッド・リアと呼ばれることが多い赤の箱船でしたが、一部のキャラクターは愛称である『爆炎』で呼んでいたりします。
 ちなみに青の箱船は青の箱船だけで通ってしまったので、誰も正式名称で呼びませんでした。



フィアーノ
 モルフォ蝶のビーワナ。毒鱗粉を使ったステータス攻撃や幻惑技の数々を使う道化。
 ソカロとは過去に色々と因縁があったらしい。

 ……というテクニカルファイターになるはずでしたが、その辺りの設定が生かされることはほとんど無く、オルタの側近>幹部全滅に伴って何となく後継者の幹部に昇格>そのまんま宇宙へ という、今回の三大後悔の一つである『設定が生かし切れなかった』を体現したかのようなキャラ運びになってしまいました。
 本当に申し訳ないと謝罪すると共に、今回ほど勉強になった話はありませんでした。

 この教訓はね。次回に生かすしかありませんね。次回はこじんまりと、まとまった&程良い分量&程良い風呂敷のお話をやろうと思います。



ビーワナ
 フェアベルケンの種族の一つ。動物の特性を持つ人類で、発現した動物の能力を使うことが出来る。
 『聖痕』と呼ばれる性質の発現具合によって、ネコミミが付いているだけ〜半獣人まで、多くの個体差がある。

 公式には、陸生・水棲・有翼・爬虫・幻獣の五種類のみとされているが、実際には機械の特性を持つ『鋼鉄系ビーワナ』(歴史では失われた種族と書かれている)、昆虫や軟体動物の特性を持つ『無脊椎系ビーワナ』(赤の後継者のこと。歴史には登場しない)の計七種族が存在する。


 えーっと、ネコミミ冒険活劇の根本となった種族・ビーワナ種です。細かい話は前作のマニアックス辺りを見てもらえばいいと思うので、ここでは名前の由来でも。

 ビーワナのビーは、Beastのビー、です。
 ではワナは……? というと、実はただ語感が良かったので決めただけだったり。wanna be(want to beと同意)とはあんまり関係ありません。語感を引っ張った原因にはなったのかもしれませんが。



ヒューロ・セーヴル
 ナンナの相方で、セルジラ・ブルーの主人公。Nats2本編中ではナンナのオマケ扱いだった。

 この段階で語れることはあまりないので、トータルの細かい裏話はナンナズ参照のこと。



フェーラジンカ・ディバイドブランチ
 軍部の中枢にいる人物で、トゥーナッカイ大将の孫。ヘラジカのビーワナ。外見的な特徴は左右に広がる巨大な角。
 野心と知性を併せ持つ、乱世の英雄タイプ。

 通常契約を行った獣機『零式ギリュー“双角のクルラコーン”』を駆る。
(設定資料より抜粋)


 本編序盤の三大勢力の長の一人。レベル3超獣甲で記憶を失って中ボス化とかしましたが、結局有翼獅子に説得されてPC達の味方に戻りました。
 その後は一度だけクロスオーバー超獣甲を使って暴れたくらいで、目立った活躍はしていません。いやまあ、NPCがあんまり目立たれても困るんですが。

 ちなみに名前はお爺ちゃんのトナカイ大将ことトゥーナッカイと同じで、ヘラジカをもじっただけ。



フォルミカ
 忠実の男。ミクスアップ卿に仕え、どんな汚れ仕事も無表情にこなす黒鎧の美丈夫。
 何度滅ぼされても現れる事から『無尽のフォルミカ』と呼ばれる。

 本体は女王アリであり、男のフォルミカは生産された駒にしか過ぎない。生殖能力どころか、意志も全員で共有するだけの存在である。
 獣機の理論を使って作られた赤製のメカ『起源獣機(赤式獣機)・ヴァーミリオン』を使う。このヴァーミリオンは純然たる赤の技術で造られているため、ブラディ・ハートの影響を全く受けない。

 一人称は『我々』
(設定資料より抜粋)


 名前の由来はツノアカヤマアリ(Formica fukaii)から。
 幹部クラスの実力を持つ雑魚キャラ(何)として作られた人。後継者達の中では強い兵隊扱いなので、そのまんま蟻のビーワナということで。
 倒されても倒されても出てくる設定はガオガイガーFINAL終盤のなんぼでも再生する遊星種を見て『やりすぎたかなぁ……』とも思いましたが、まあ便利だったのでそのまま貫きました。

 その特性を見れば分かっていただけるのではないかと思いますが、赤の『女王』の実験体という裏設定もあったりします。もちろん失敗作。

 個人的には、女王アリを頂点とした群体構造と、一人称『我々』は気に入っています。



ブラディ・ハート
 オンビートにのみ干渉する特性を持った結界発生器。ティア・ハートの獣機結界に似た効力を持つが、本質的には全く異なる存在。
 周囲の魔力ではなくオンビートに直接干渉するため、超獣甲状態の獣機にも影響を及ぼす事が出来る。

 非常に高度な技術で作られており、複製は不可能。
(設定資料より抜粋)


 赤の技術で作られた偽物のティア・ハートです。序盤の議会派と軍部派の争いで、議会派の対獣機用の切り札として戦線に投入されたわけですが……。
 その結末がどうなったかは本編参照の通りということで。

 レッド・リアから供与された発掘品で、ティア・ハートとは同じく複製も不可能な超レアアイテムです。ただ、あまりにレアだったため、数を使い切った後(というかPCさんに端からぶっ壊された)は本編どころか作者の頭の中からもサクッと忘れ去られました。

 ……この項書く前に『ブラディ・ハートって何だっけ?』って本気で思ったのはナイショです。



ブリュンヒルデ
 ホシノの獣機で、シーグルーネの姉。
 戦乙女の称号を持つ獣機シリーズの長姉に当たる。
 最終決戦ではホシノに超獣甲し、ベネやミンミを追い詰めるが、シグの真の武器『獣甲破りの大剣』に超獣甲化を解除され敗北した。

 本編終了後は獣機王であるイルシャナの庇護下に入り、箱船の中で封印されることを選んだようだ。



ベネンチーナ・ロッシ
 獣機シーグルーネのマスターである双剣使い。豹族の傭兵。
 顔を忘れた姉を捜していたが(忘れた原因はシグとの超獣甲化にあると思われる)、本編終盤で再会することが出来た。


 シグのツッコミ役。姉さんツッコミ容赦なかったので、書いてて楽しかったです。
 というか、活躍の場面よりもツッコミ場面書いてたイメージしかないんですが……。



ホシノ
 陸生系ビーワナの王にして、フェアベルケンの治安を司る『絶対正義』。龍王に従い、フェアベルケンの進化を停滞させるべく様々な行動を行ってきた。
 千年の寿命を生きる龍王に付き合うべく、龍王や青のGディスクの庇護を受けて自身の体をクローン化させており、目の前のホシノの死=獣王の死というわけではない。
 また、同時期に数体の『獣王』が活動している事もあるようだ。
 スピラ・カナン陥落に伴いクローン設備が崩壊。残る唯一の稼動体であった『ミーニャと戦ったホシノ』も龍王やGディスクの加護を失って消滅した。


 なんで龍王はともかく、ネタで作ったこのオヤジがここまでラスボス級の扱いになったんだろう……。
 本当にPBMは何が起こるか分かりません。物作りの魔法って怖い。



ボンバーミンミ
 シューパーガール最大最強のライバル。ココではシューパーガールと低次元な小競り合いを続け、ご近所の皆さんに微妙な迷惑を掛けまくっていた。
 その正体はフェアベルケンでも屈指の火炎系魔術師。本来はシューパーガールでさえ一瞬で消し炭に出来るだけの実力を持つはずだが……。
 多分に気まぐれな面があり、彼女のシューパーガールに対する想いを推し量ることは誰にも出来ない。


 そんなわけで、ミーニャのライバルのミンミでした。笑いながら周囲を火炎地獄に陥れるおそろしーお嬢さんですが、PCと対峙したときはそんなに怖い感じはなかったりします(後継者相手の時はかなりごっついことしてましたが)。
 性格は、ミラージュ騎士団辺りの影響が多分に出ている予感がします。もちろんオレンジライトじゃなくてグリーンレフトね。




雅華
 革命派の中核メンバーで、豹族のビーワナ。グルーヴェ軍部の特殊部隊に所属していたが、前作のラストで旧友である有翼獅子の呼び掛けに応じて革命運動に身を投じることに。
 表だって戦う能力はほとんど無いが、作戦立案・支援能力が高く、部隊運用をサポートする事が多い。


 前作はグルーヴェ軍所属のPCさんでしたが、今回は妹のベネさん投入&組織の大規模化に伴って強制NPC化した唯一のPC。というか、前作のラストじゃ続編をやることをほとんど考えてなかったので、パワーバランス的にNPC化させた(特定のPCのみが強い権力を持つことは避けたかったため)、という経由があります。

 ちなみに前作のPCがNPC化した例は他にレアル君やエミュちゃんがいますが、彼らは強制NPC化はしていなかったので、ロゥ君やコーシェちゃんみたく登録があれば普通にPCとして登場させる予定でした。

 PCさん側から最初からNPCとして投入されたキャラは結構多いので、ここでは割愛しておきます。

 上では戦う能力はほとんどないとか猫かぶってますが、実際は閉じられた片目から変な鳥呼び出したり、オーバーイメージ『トゥーランドット』を使ってみたり、短時間なら一線級の戦闘力を持っています。



マチタ・タノン
 アリス姫の事しか考えてない猫娘。
 本当はすごくエロくてバカなはずなのだが、無知の知……の雰囲気があったせいか、あまりバカな感じはしなかった。

 というか、オーバーイメージの巨大斧振り回して地形破壊にばかり勤しんでいたイメージしかありません。バカ担当はシグが八割がた独占状態でしたしねー。
 あとネコの癖に魚嫌い。



魔物
 序盤の敵。基本的にオーバーイメージや超獣甲の敵ではないが、赤の泉と呼ばれるプラント施設からいくらでも出てくるので数で押されると厳しい……時もある。
 獣機の能力を無効化するなどの洒落た能力はないので、レベル3クラスの範囲技を使えば戦いは一ターンで終わる。


 前作では一大隊倒すのに一話掛けた大軍団も、今回は十把一絡げの雑魚位置に。狙ってはいたものの、初期からインフレだけは順調でした。
 対超獣甲・オーバーイメージ用の雑魚キャラポジションは、中盤以降はフォルミカが引き継ぎました。



ミーニャ・リーグルー
 ヒーロー系特攻娘。ネタキャラのイメージが強いが、オーバーイメージを自力会得していたり、獣王と正面から戦えたりと能力自体はかなりの高レベルにある。


 最初はシグと同じネタキャラっぽい動きでやってたんですが、気が付いたらセイギノミカタ協会がガチで絶対正義に絡んでたり、クラムの伏線を引き取ったりと結構なユーティリティキャラになってました。
 リーグルー商会はグルヴェアの地元描写のできるこれまた便利な設定だったんですが、終盤は支店が避難したこともあってその余裕がほとんどなくなっていたり。

 それにしても、最下位レースの件といいこの子と言い、下から上がるキャラは強い。

 キャラそのものは大好きで、動かしてて楽しかったんですが、シューパーガールっていう長い名前を打ち込むのだけがめんどくさかったです(笑
 なら“s”から変換できるようにしとけばいいじゃんとか言われる気がしますが、テキスト作成中の短縮変換って、打ち込みのリズムが崩れるからあんまりやりたくないんですよね……。



ミクスアップ・ディソーダー侯爵
 グルーヴェの下っ端大臣でニワトリのビーワナ。
 細っこくて頭の上には赤いトサカがある。
 美○しんぼの富○副部長タイプ。思慮は浅いが野望だけはしっかりあるタイプ、基本的な戦略は副官に頼りっきり。
(設定資料より抜粋)


 グルーヴェ四大勢力の一角、議会派のボス。最初に消えることは織り込み済みだったので、徹底的にどうでもいい小悪党タイプとして作りました。甲高い声は、○井副部長の「やま○か〜〜〜!」をイメージしています。

 実際の議会派(グルヴェア城内派)はコルベットの王党派と並び、赤の後継者がのさばっています。彼を侯爵の地位に押し上げたのも赤の後継者の誰かのはずですが、ミクスアップ自身はその正体を知らなかったりします。
 無いというか、関係を持たせてもらえなかったというか……要するに、トカゲの尻尾切りの尻尾だったわけです。



ミンミ・ワイナー
 炎の大魔術師ボンバーミンミの本名。
 詳細はボンバーミンミを参照のこと。



ムディア・クルトイントスタッフ
 アリスのプリンセスガードからグルヴェア調査隊に出向した、ネコ族のビーワナ。
 プリンセスガード最初期メンバーで、マチタタやナコココとも古い付き合い。本編初期段階からオーバーイメージを会得しているが、能力自体も本人の性格も中距離支援タイプであったため、最前線での戦いはあまりなかった。


 アリスのプリンセスガードのネコさん。アリスのPGはネコ族の比率が妙に多い気がしますが……ネコミミ冒険活劇だから問題はないということでひとつ。
 基本的に情報収集が多かったので、あまり前線には出て来ませんでした。
 ホントはイルシャナとクロスオーバーイメージを使えたり、単体で諜報活動出来たりと結構強いはずなんですけどね。



メティシス・ノイタルフィーオ
 スクメギの遺跡内で眠っていた、青の箱船のオペレーションシステム。
 獣機など鋼鉄系ビーワナとは違う純粋な機械だが、独自の意志と人格を持ち、人間のように振る舞うことも出来る。


 アノニィとセットでスクメギで調査や赤の解析その他を行っていたので、あまり出番はありませんでした。
 ちなみにイルシャナと同じく龍王をマスターとする存在(シュライヴとウォードの関係と同じ)なので、龍王の命令には逆らえません。

 もっとも、青の箱船本体はフェアベルケン入植時に解体されて既に無く、他の機動兵器群(スクメギやアークウィパスなど)も十万年前の戦いでほぼ全てが大破・機能停止しているため、龍王が命令したところで何が出来るわけでもないのですが。



メルディア・レヴィー
 イーファ・レヴィーの相棒。弓を撃つ、ツッコミの方。もちろん後衛。
 いわゆる素直クール系なので、その辺りを獣機のグレシアにさらに突っ込まれることも有ったり無かったり。


 基本的にレヴィー家絡みの事はイーファの項で語ってしまったのですが……。
 お父さんのネタを膨らませ切れなかったのが心残りでなりません。序盤から王党派か議会派の一員として地下室あたりを出しておけば、話の流れもいくらか変わってきたんだろうなぁ。




ラッセ
 いわゆる人間のこと。


 新展開に伴っても特に目新しい能力や特性の追加はありませんでした。だって人間だもの。いじりようがないのさぁ。



ラピス=ラズリ
 クワトロの獣機。
 西方エノクで発掘・調整された騎体で、この世界では古代の遺産に入る装備『銃』を装備している。


 銃撃タイプなので近接戦に弱いかと思いきや、クワトロさんはガン・カタ使いなのでそんな事はない……らしいぞ。
 ただ、近接戦をしたシーンは一度もなかったですが。

 実はエノクが獣機開発(発掘)を出来るようになったことでフェアベルケン西方のパワーバランスは大変なことになってしまっているのですが、本編ではその辺りまで踏み込みません。
 フェアベルケンの絶対正義がいなくなったこの先、フェアベルケンのパワーバランスがどうなってしまうのかは……まさに、不在となった神のみぞ知るところ。



リヴェーダ
 シーラ女王の腹心の宮廷占い師。現在はイルシャナの補佐役のような立場を務めている。
 若い頃はフェアベルケン有数の魔術師だったらしく、古代魔法を連発し数千の敵を一瞬で葬り去れる程の実力を持っていた。その力の一端は、キッドのオーバーイメージ『大きな古時計』で明らかになる。


 古代のことやココと龍王の繋がりのことなど色々知っていたりいなかったりする爺さまですが、今回はずっと本国詰めだったためあまり出番はありませんでした。
 NPCの使うオーバーイメージは音楽のタイトルで統一しているのですが、リヴェーダのオーバーイメージ『三聖頌』はミサ曲の一節『感謝の賛歌』から。冒頭で「聖なるかな」というフレーズを三度繰り返すため、三聖頌と呼ばれています。



リキオウ・ダイバ
 龍王の本名。
 フェアベルケンで遺伝子改造を受けた最初期のビーワナ(第一世代)の最後の生き残り。複数の種の特性を併せ持つ強化種・幻獣系ビーワナのプロトタイプである。
 フェアベルケンの幻獣種の長にして、フェアベルケン全体の王としてコールドスリープを繰り返し、十万年の永きに渡りフェアベルケンの秩序を(手段にある種の歪みがあったにせよ)守り続けていた。

 異形の戦闘形態『テラダイバー』に化身する事とそれに伴う強力な再生能力を持つが、これらの能力そのものはビーワナの聖痕能力ではなく、彼が生来持っていた力。この力があったからこそ、幻獣種への改造手術に耐えられたとも言えるだろう。
 なお、『テラダイバーリキオウ』の主人公・台場力王と同一人物かどうかは不明である。

 シズカという妻と、イズニールという子供がいる。
 最終話において生来の定めである千年の寿命を迎え、死亡。



龍王
 リキオウ・ダイバ、テラダイバーの項を参照のこと。



ルティカ・ルアナ
 フリーの傭兵兼盗賊。エノクからラピス・ラズリをクワトロの元に連れてきた。
 その後のグルーヴェの事件には関わらず、王家の別命を受けてセルジーラへ向かうことに。
 今後の活躍はセルジラ・ブルー参照のこと。



レアル
 千本針の異名を持つハリネズミのビーワナ。毒針を使う盗賊だったが、後に覚醒し、少しだが重力の力を扱えるようになった。
 単体でも相当強いはずだが、恋人であるエミュの炎をまとったり、エミュの朋友であるイルシャナと超獣甲したりと、それ以上のブースト手段も数多く併せ持つ。

 本編ではスポット参戦のゲストキャラ扱いでしたが、まさかこんなに強くなるとは。
 三大獣機王筆頭のイルシャナに超獣甲して、そのうえエミュの炎もまとえる重力使いで、本性は元盗賊のものすごい頭脳派(前作では謀略キャラ筆頭でした)……。単純攻撃力だけじゃなくて、作戦立案・実行能力その他諸々、頭の方も本編では『最強』クラスです。

 というか、コイツが本気出せば龍王一人で何とか出来たんじゃねえか……?



レヴィー・マーキス
 メルディアの父親。侯爵位を持つレヴィー家の当主だったが、さる事情で失踪。レヴィー家は爵位を下げられ、残されたメルディアは苦難の道を歩むことになる。
 古代の超技術に通じており、アークウィパスから発掘された整備施設や獣機数体を自宅に極秘裏に運び込み、独自の研究を行っていた。その成果の一端は、グレシアやドゥルシラの整備などという形で明らかにされている。

 失踪後は地下に潜伏し、技術者として赤の後継者達に協力していたが、それは来たるべき時に向けてグルーヴェを救うためだった。
 なお、赤への協力は明らかな裏切り行為だが、赤の後継者達に連れ去られたオルタを奪還した功績や、古代技術に通じている事から、当時の件は不問にされている。

 ちなみに、レヴィー・マーキスという呼び名は『レヴィー候』という意味であり、彼の本名というわけではない。



レッド・リア
 赤の箱船のコールサイン。愛称は『爆炎』。

 本来対艦格闘戦を想定して作られた艦船であり、大型戦艦形態から、角錐を組み合わせたような人型に変形することが出来る。武装も光学砲だけでなく、炎のGディスクの力を刃状に展開させた斬撃武装『爆炎剣』や『炎の槍』などの近接系の装備も多く備えている。ただ、近接武装とはいえこれらの武器の最長射程は数千キロにも及び、ヘタな艦砲射撃よりも威力のある物となっている。

 本編五話でスピラ・カナンを両断したものが爆炎剣、最終話でココ王城を直接攻撃したのが炎の槍であるが、どちらも地表戦ということで出力をかなり制限したものであり、本来の威力は出ていない。
 本来の力を出せば、フェアベルケンそのものを両断する事も可能であった。

 なお、トモエ不在の今、対艦格闘戦という戦法が本来どんな戦い方を意味する物なのかは謎に包まれたままである。



ロゥ・スピアード
 Nats・Nats2の両話にPCとして登場。最初は一介の傭兵だった彼も、Nats2最終話では……やはり一介の傭兵のまま。
 ただ、二度も世界を救った英雄の一人である事に間違いはなく、内面的には大きな成長を見せている。

 ちょっといい雰囲気だったシェティスには逃げられ、幼女のハイリガードには離してもらえず、雅華とベネ姉妹にはオモチャにされ、レヴィーの二人とは微妙な関係のまま。
 最終話ではコーシェにまで『お兄ちゃん』と呼ばれるなど、フラグを立てる事に関しては天賦の才を持っているようだが、エンディングまで持っていくのはどうも苦手なようだ。



ロッドガッツ
 犬族のビーワナで、天才フラグ王ロゥ君の育ての親。ビーワナがラッセを生むことも珍しくないフェアベルケンだが、この二人に血縁関係はない。
 『狂犬』の異名を持つ傭兵で、リヴェーダとは盟友関係にある。

 グルーヴェの内乱には関わらず、別の依頼を受けてレアル達とセルジーラに向かっていた。最後まで別行動を取り、最終決戦にも参加していない。
 彼の活躍はセルジラ・ブルーを参照のこと。

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