ねこみみ冒険活劇びーわな
Excite NaTS "Second Stage"
獣甲ビーファイター
参考資料


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◎まえおき
 ネコミミ冒険活劇(嘘)『びーわな!!』は、まあ、その名の通り動物耳キャラが適度に暴れ回るファンタジーコメディ(一部メカだったりシリアスだったりえろりーだったりしますが)です。


◎種族
 この世界には大きく分けて二つの種族がいます。

○ミッシェンメンシュ『ビーワナ』(半獣人)
 この世界の主要種族で、7柱いる長(古代神)のうち6柱の長の子孫です。
 特徴は、いわゆる半獣人ということ。ネコミミがあったり、ゴリラのような体格(この変異は『聖痕』と呼ばれます)だったりします。
 ビーワナは『聖痕』の加護によって聴力や運動能力、体力などの動物の特殊能力がいくらか使えますが、それ以外は普通の人間と同じです。
 動物そのものに変身したりは出来ません。

 また、ビーワナは『聖痕』のタイプによって、6つの種族が存在しています。


・陸生系ビーワナ
 イヌの尻尾やネコの耳、ゴリラのような体格など、陸上生物タイプの『聖痕』を持つビーワナです。主に耳や尻尾、ツメ、キバ、瞳、髪毛、体格などが変化します。ただし体格の方は、1〜3m以内の幅となります。
 犬科、猫科、猿類、馬、牛、ネズミ、ゾウやサイなど陸上哺乳類のほとんどはこのタイプで構いません。ちなみに、昆虫や軟体動物など無脊椎動物系のビーワナは存在しません。注意して下さい。


・有翼系ビーワナ
 鳥類の『聖痕』を持つビーワナです。その名の通り、飛行可能な翼や望遠・暗視能力のある瞳などを持ちます。希に高速移動・水中行動可能な脚などとして発現する事もあります。
 羽根の模様や色は種類によって様々。自由に決めて下さい。

 なお、コウモリは爬虫類系ビーワナ、鳳凰などの幻獣は幻獣系ビーワナになります。


・水棲系ビーワナ
 魚の『聖痕』を持つビーワナです。魚の下半身と耳元に水中呼吸可能なエラ状器官を持つことで、水中行動に力を発揮します。半魚人でも構いませんが、少数派です。
 だいたい乾燥には弱く、水辺を好むようです。

 クジラやシャチ、セイウチなどの海生哺乳類は水棲系になります。ワニやウミヘビは爬虫類、海竜などの海生爬虫類は幻獣系になります。


・幻獣系ビーワナ
 龍や一角獣など、空想上の属性を持つビーワナ。鳳凰や恐竜、妖怪など、現在地球上に存在が確認されていない生き物の『聖痕』を持つビーワナは全てこの属性になります。
 発現数の非常に少ない存在ですが、彼らはそのぶん高い能力を持っています。分類しきれない特異な能力を持つ者も多いようです。
 なお、ユニコーンのビーワナは現在世界に一人しかいません。


・爬虫類系ビーワナ
 裏切りの長の種族。爬虫類・両生類の『聖痕』を持っています。鎧の固さを持つ皮膚や甲羅、赤外線を見通す瞳、蛇の下半身を持つ者などがおり、ラッセに次ぐ高い魔力を持つ強力な存在です。
 コウモリの翼の『聖痕』であれば、飛ぶ事も可能です。

 あまり迫害や身分差別のない社会ではありますが、裏切りの眷属(後述)という歴史背景もあり、爬虫類系ビーワナだけは冷遇される傾向にあります。
 そんな一族ですが、ほとんどの彼らは冷遇する人類を恨むわけでもなく、人間社会に混じって淡々と暮らしています(もともと大雑把な性格のビーワナ達の信頼を勝ち取ることは、そう難しいことではありません)。また、爬虫類の子供を持つ親が子供を迫害することも、ほとんどありません。

 人間社会にとけ込んでいる爬虫類系ビーワナは、高い魔力を生かし、ラッセに混じって魔術師や占い師になる事が多いようです。


・鋼鉄系ビーワナ(古代種族)
 自らの体を機械と取り替えた、古代の一族です。
 おしなべて少女の姿を持っており、『獣機』と呼ばれる人型の巨大兵器に化身する力を持っています。彼女達はこの力を縦横に振るい、古代種族との戦いを勝利に導きました。

 物理的攻撃力としては最強の力を持つ彼女達ですが、一人では行動することが出来ないよう調整されており、『獣機』の操縦者となる人間やビーワナと主従関係を結ぶ必要があります。


○ラッセメンシュ(人間)
 純血種。いわゆる普通の人間で、7柱の長のうち、世界と融合しなかった長の子孫です。一般的にはラッセ、と略して呼ばれます。
 ビーワナのような動物の能力『聖痕』は持ちませんが、ビーワナよりも強力な魔力を持ち、魔術師としての高い素質を持っています。


○東方系ラッセメンシュ『バルバロイ』
 『碧玉の道(後述)』を通って東方からやってきたラッセです。
 東方のラッセは魔法を使う習慣があまりなく、体術や剣術など、打撃戦寄りの戦闘手段を持っています。西方の魔法とは違う、特殊な攻撃手段を持っているとの噂もあります。


○寿命・異種族婚・恋愛関係について
 ビーワナ・ラッセとも、寿命は100年程度です(爬虫類や幻獣はもう少し長いようです)。15〜8で成人、その以降の結婚は自由です。

 神話的背景もあり、『聖痕』の系統が異なるビーワナ間やラッセとの混血は普通に行われています。ゴリラの父親とラッセの母親の間から、羽根付きの娘が生まれる事もごく普通です。
 もちろん、ビーワナ同士の結婚でラッセが生まれる事も不思議なことではありません。

 相手がどんな種族であれ、積極的にアタックするのが吉かと思われます。


 ただし犬の多い一族では血が濃くなるのか、犬が生まれる確率が高くなるようです。特に王族ではその傾向が強いようですが……。


◎社会習慣、文化・経済など雑多なこと

 1000年を一周期とする、百獣歴と呼ばれる暦が使われています。
 現在は百獣歴100と114年。100周期目の114年、ということです。
 1年は12ヶ月×30日の360日。うるう年や31日はありません。

 貨幣経済も地球と同じです。
 ただし神話的背景の都合でゴールドの価値は全くなく、金貨も存在しません。慣習上『お金』という呼び方が残っているのみです。

 通貨単位はスー。
 日常生活では、半スー青銅貨、1スー黄銅貨、5スー鉄貨、10スー銅貨、25スー合金貨、50スー銀貨、100スー銀貨、500スープラチナ貨(白金とは呼ばれません)の8種が。貿易用に、1000スー魔法銀貨(ミスリル)、1万スー魔法銀貨の2種の計10種類があります。
 紙幣はありません。

 一般的な生活物資は安く、贅沢品は高いです。
 1日だいたい5〜10スーあれば、平均的な生活を営む事が出来るでしょう。旅行者の泊まる安宿なら、だいたい一晩3〜8スー程度。ビールは1杯1スー。
 それ以下の物は半スー単位の量り売りやまとめ買いなど、『とにかくキリのいい所まで買う』というのが一般的です。

 教育レベルは、「蛇に不意をつかれないようにね」という背景もあってか結構高くなっています。江戸時代の寺子屋制度のようなものが確立されており、読み書き程度は誰でも出来るものとして構いません。
 ただし紙は貴重品です。一般に使われるのは、羊皮紙か木の板を薄く削ったものです。

 仕事はおしなべて職能組合(ギルド)制。ギルドに登録した職人や商人だけが、その街で仕事&弟子を取る事が出来ます。
 たいていは基礎教育の終わった9〜10歳程度からギルドに入り、師匠となる職人や商人によって仕事を仕込まれます。10代後半〜20代の場合でようやく半人前。ある程度の独立が許され、自由行動ができる立場になります。

 なお、ギルドに登録していない職人が勝手に仕事をした場合、同業者から仕事の妨害を受けても文句は言えません。




◎舞台となる国の事

○フェアベルケン大陸
 本編の舞台となる大陸。
 東西を結ぶ大街道である『碧玉の道』が中央に走っており、それに沿うようにいくつかの王国が並んでいます。本作の舞台、ココ王国もその一つ。


○ココ王国
 本作の舞台。フェアベルケンでは割と大きめの国で、中央に大陸最大の街道である『碧玉の道』が走っています。
 主な産業は農業と牧畜。街道部では商業、辺境では若干鉱業もあります。国の主要部分となる街道以北は海に面した広大な平野があり、ココの一大食料庫となっています。
 内陸にあたる街道以南・辺境地域は山や荒れ地があり、これからの開拓が期待されています。

 全体的な気候は温暖ですが、冬は寒め。

 ビーワナ全体に言える事ですが、特にこの国では女子も軽快な動きが出来ることが美徳とされていて、細身・スレンダーな体型が好まれる傾向にあるようです。


・スクメギ
 同名の古代遺跡の近くにある、冒険者や山師達で賑わう街です。
 現在の遺跡部は古代人の戦艦『白き箱船』が落下しており、王家の管理区として立ち入り禁止になっています。

 先日までグルーヴェとの戦闘が行われていました。


・赤い泉
 各地の辺境にある、古代の遺跡です。大概は廃墟ですが、時折中から怪物が出現する危険な泉もあり、生きている泉は冒険者達の討伐対象になっています。

 大型の魔物が現れる強力な泉には、『獣機』や『祖霊使い』が投入される場合もあります。


○周辺国家その他


・グルーヴェ王国
 ココの南方にある新興の大国。『赤い泉』が多くある辺境を開拓した国であり、それに抗するべく、強大な軍事力を持つ軍事国家でもあります。
 数ヶ月前にココ王国への侵攻を行いました。

 現在は革命が起こり、内乱の真っ只中にあります。


・イェド
 フェアベルケンの東の果て、『碧玉の道』の終着点にある大国です。
 バルバロイや東方系ビーワナの故郷です。


・エノク
 フェアベルケンの西の果て、『碧玉の道』の終着点にある大国です。
 雰囲気は大航海時代のポルトガルのような、活気のある国です。文化系統はココあたりと大差ないため、詳細は省きます。
 通称、『西のエノク』。


・碧玉の道『イドリス』
 大陸の東西を横断する、大陸最大の街道。同名の古代王国が作ったと言われている史上最大の人工物です。
 東の果てはイェド、西の果てはエノクまで通じています。そのため、ココはイドリスでの補給・中継基地の役割も果たしているわけです。


・『魔物』
 赤い泉から時折現れる、異形の物体です。
 8脚で白い無機的な表皮を持っているのが大方の特徴ですが、生物とも人工物ともつかぬ形や動きをしており、生態は全く分かっていません。
 古代の魔法生物との噂もあります。

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