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登場人物
・エミィ
  お気楽吟遊詩人兼冒険者

・カルハザード
  旅の魔剣士

・海鳳
  カルハザードのお供の精霊


「かんぱーい!」  エミィが景気のいい声を上げた。それに合わせてカルハザードと海鳳がグラスを合 わせる。  3人は近くの迷宮に挑んだのだ。名うての冒険者もたじろぐ『ソーの廃屋』と呼ば れる迷宮だったが、その彼らの犠牲のおかげで陰湿な罠はかなりの数が発動した後。 そんなわけで最深部までは降りなかったものの首尾は上々で、かなりの額の戦利品を 得ていた。 「じゃ、あたしはもう寝るわ」  宴も終わりにさしかかった頃、エミィはそう言って席を立つ。それに応じて海鳳も 立ち上がった。 「あ、私も寝ようっと。カルハザードは?」  3人の部屋は二部屋の続き部屋で、エミィが個室、海鳳とカルハザードは相部屋だ。 「俺はもう少し飲んでいよう。先に寝ておけ」  カルハザードはそれだけ呟くと、グラスを傾ける。  二人が部屋に消えた後。カルハザードは薄い笑みを浮かべた。残忍な、暗い笑みを。 「さて…。宴はこれからがたけなわだ……」



迅空の剣、降魔の太刀



「やぁ…やめてよぉ…あぅ…」
 顔を上気させたエミィは切なげな喘ぎ声を洩らした。彼女を上にのしかかっている
のはカルハザード。彼はエミィの乳首に舌を這わせ、股間を指で玩んでいる。
 エミィが寝ていると、カルハザードがふらりと尋ねてきた。飲み直しでもするのか
と部屋に入れた瞬間、有無をいわさず押し倒されたのだ。悲鳴を上げる間もなく寝間
着を剥がれ、そのまま恥ずかしい所をじっくりと眺められた。今は両手を自分のリボ
ンで縛られ、封じられている。
「だ…誰か…ぁ…あはぁっ!」
「五月蝿い口だ」
 それだけ呟くと、彼女の陰核に乱暴に歯を立てた。感じやすいらしい彼女は体を弓
のように反らし、色素の薄い赤い瞳を一杯に見開く。
「しばらく大人しくしていてもらおう」
 その瞬間、カルハザードはエミィの口が大きく開いた瞬間に千切れてぼろぼろに
なった彼女の下着を丸めてねじ込んだ。ペニスや唇で塞いでもよかったのだが、今の
状態では確実に噛み付かれるだろう。
「むぐぅ…ん…んむぅぅ…」
 そして、横たわっている彼女の首の両サイドに、部屋に添え付けの果物ナイフを突
き立てた。
 刃はエミィの細い首へ僅かに触れ、白い肌に赤いラインがすっと浮かび上がる。触
れる、ほんの少しだけ外側にあるのだ。
「言っておくが、動くと死ぬぞ」
 残忍な笑みを浮かべてカルハザードはその一言を彼女の耳元に囁いた。


「ふむ…。処女ではないか…」
「んぁぁ! ぅむゥゥ!」
 少女の股間に顔を埋め、恥部をぐっと押し広げる。いくら冒険者とは言え、もとも
と吟遊詩人である。同じ冒険者、それも専業剣士に勝てるほどの力などあるわけがな
い。
 そして、そこには処女にあるべき薄い膜の姿は見られなかった。
「まあいい。どうせ、二回目からは関係ない」
 カルハザードはしょうがないといった風に指を押し入れてみる。処女膜のあるべき
処まで見られてしまったエミィは既に諦めたのか、抵抗の力はごく弱い。
「ぅぅ…ふぅぅン!」
「締め付けは…凄いな。処女と変わらんか」
 だが、その締め付けの割に体は十分に開発されているらしい。どこを舐めても敏感
に感じている。
 カルハザードはエミィの陰核を摘んだままで彼女の口から下着を抜き放った。つい
でに邪魔な果物ナイフも抜き、少し離れたところに突き立てる。
「エミィ、何人の男と寝た? 言ってみろ」
「ま…まだ…ぁウっ!」
 エミィの体を激しい衝撃が貫く。カルハザードが彼女の陰核を少しだけひねったの

だ。
「処女ではないのだろう? それに、こんなに開発された処女がいるものか」
 陰核を左手に持ちかえ、右の指を二本、エミィの胎内に遠慮なく差し入れた。ずぶ
ずぶと沈み込んだ指は少女の内側を容赦なくかき回し、すぐにエミィの愛液でどろど
ろになってしまう。
「あ…あぅ…あぁんっ! ほ…ほん…と…よぉ…。ティ…ティー…タ……にぃ…」
 無理矢理に身体の奥から嫌らしい蜜を絞り出されながら、エミィは押し殺した声で
返答。カルハザードが己の掌に溜まったエミィの愛液を彼女の尻になすりつけてくる
不快感に必死で耐えているのだ。
「ティータ? ティータとは、ティータ=デスエッジの事か?」
 少女の尻の穴に彼女の愛液を流し込みつつ、カルハザード。エミィはくぐもった声
を上げながらその質問に激しく首をゆさぶり、答える。
「なら、男は初めてか。それはいい」
 男は凶悪な笑みを見せてエミィの口に再び下着を押し込んだ。そして、指を中頃ま
で一気に引き抜く。
「んぐぅっ!」
 残った部分の指を引き抜き、指を引き抜いた孔が閉じきるよりも迅く。男は己の剛
直をエミィの中に突き込み、一気に押し込んだ。これだけ濡れていればこれ以上の前
戯などする必要もない。
「ぁぐっ…むぐうぅぅぅぅっ!」
 生まれて初めての凶悪な侵入者に、悶え、苦しむエミィ。だが、その叫び声の中に

カルハザードは悦びの声が交じっているのを鋭く感じ取った。
「感じるのか? そうだろうな。なら、さっさとイッてしまえ」
「うっ…あっ…うぅゥ……んんっ!」
 ぎりぎりと締付けてくるエミィの中で、カルハザードは本能のままに腰を動かす。
肉同士のぶつかる音と少女の喘ぎと悲鳴のリズムが重なっていく中、容赦のないカル
ハザードの腰の動きが一瞬止まり……
「やぁぁぁぁっ!」
 エミィの中に大量の精が放たれた。何度も、何度も…………。


「あ…あぐぅ……」
 力なく横たわるエミィ。その顔は涙に濡れ、股間からは自身の愛液とカルハザード
の精液を垂れ流している。
「ふむ。まだ物足りないという顔をしているな」
 カルハザードはそんなエミィを見て狂暴な笑みを浮かべると、彼女を仰向けにして
細い腰を抱え上げた。
「な…なに…を…」
「後は本当に処女の様だな…」
 カルハザードのその一言で完全に理解するエミィ。
「ひ…ひぁ…や…やめてっ! そこだけはっ!」
 その必死の懇願を無視し、カルハザードはエミィの尻に指を這わせ始める。既にそ
こには絞り出した彼女自身の愛液が大量に流れ込んでおり、潤滑は十分にありそうだ。
もっとも、その潤滑を得るために彼女の尻に愛液を擦り込んだのは彼自身だったのだ
が。
「行くぞ……」
 狭い部屋に少女の絶叫が響き渡るのは、僅か後の事であった。


 ぎぃ…
「カルハザード?」
 隣の部屋で眠っていた海鳳はその音でふと目を覚ました。可愛らしく布団を頭まで
かぶったまま、視線だけを外にエミィの部屋から出てきたカルハザードを見つめる。
 (どうしたんだろう…。何だか、嬉しそう…)
 カルハザードはそのまま部屋の外へと出ていった。

「エミィ?」
 海鳳がエミィの部屋に入ると、全裸で果てているエミィの姿があった。口からはよ
だれを、下半身の二つの穴からは二種類の液体をそれぞれ垂れ流している。
「エミィ…カルと…あたしのカルハザードと、寝たの?」
 いきなりの詰問口調だ。
 さっき彼の嬉しそうな表情を見ていたせいもあり、海鳳の心の中を心配ではなく、
強烈な嫉妬が支配していた。
「あ…海…鳳…ちゃん…。これは…うっ!」
 エミィの股間に指を沈め、激しく動かす。その動きにはひとかけらの容赦もない。
「こんなに濡らして…。これでカルハザードを誘惑したの!?」
 カルハザードの精液とエミィの愛液にまみれた指をエミィの顔に擦り付ける。その
まま彼女の口の中に指を入れ、彼女の胎内にあった精と愛の液を再び彼女の中へと送
り込んだ。
「ち…ちが…」
「そうよねぇ。でなきゃ、お尻まで…。あたしでもまだあの人にあげてないのに…」
 そう言うと、海鳳はエミィの股間に再び指を沈めて抜き放ち、新たに絡みついたカ
ルハザードの精液をぺろりと舐めた。
「エミィ、あなたなんか…メチャメチャにしてあげる」
 抵抗する力など残されてないエミィに海鳳はゆっくりとのしかかり、舌を這わせ始
める。
「あはぁ…あぅぅ…ン…」
 海鳳がカルハザードに仕込まれた舌技は相当なものだった。エミィの感じやすい所
を容赦なく責め立てていく。
「ここも感じやすいんでしょ? ちょっと舐められただけでこんなにびしゃびしゃだ
もん」
「はぁ…あふ…うぅ……」
 指の使い方も慣れたもの。実際には海鳳が指を使うのは初めてだったが、カルハ
ザードがやっているのを真似るだけでエミィは股間から愛液を垂れ流している。
「う〜ん。何か足りないわね」
 エミィを喘がせながら海鳳は呟く。カルハザードのようにペニスがないから、これ
以上エミィを責める事は出来ない。それに、いくらカルハザードと寝たからといって
も刃物で傷を付けるような事まではしたくなかった。
 ふとエミィの荷物を見ると、ある物が目に入る。
「意志の鞭…?」
 『ソーの廃屋』で手に入れたアイテムだ。使用者の思いのままに動く、魔法の鞭。
廃屋で見付けた時にはもう千切れて役に立たなくなっていたが…
「エミィ、いいものあげるわ」
 折れて腕ほどの長さになっている意志の鞭を怪しげに蠢かせつつ、海鳳は残忍な笑
みを浮かべる。
「ほら、お行き」
 エミィの股間に押し当てると、それは海鳳の意志に従ってエミィの中に入っていく。
「あ…あひっ…はぁっ! あ…ああ…あ…」
 指とも、ペニスとも違う動き。子宮まで捏ね回されるような異様な快感にエミィは
身を震わせる。
「ふふっ。気持ちいいの? そりゃそうよねぇ。ほら、お尻の穴も欲しいんでしょ?
カルハザードにやってもらったみたいに!」
 海鳳は意志の鞭の柄の部分をエミィのアナルに押し込んだ。
「あぁぁぁぁぁぃっ! いひぃ…ぃ…ぃぅ…」
 前をかき回され、後を貫かれる。そして、海鳳は鞭に意志を送り込む為に鞭を押さ
え、ついでに彼女の陰核をもてあそんでいた。
 波のように襲ってくる絶頂はエミィを翻弄し…
 やがて、エミィの意志は暗転した。


「さ、さすがにちょっとやりすぎたかな?」
 力なく横たわっているエミィを見て海鳳はぽつりと呟く。だが、意志の鞭を彼女か
ら抜こうとした海鳳の手をエミィはすっと止める。
「ふふっ。大丈夫よ…」
 エミィはゆっくりと身を起こすと、自分の中で動きを止めている鞭を抜き放つ。
「あぁ…ン……」
 快感に溺れた声。
「エミィ、大丈夫? 何か…いつもと違わない?」
 明らかに普段の彼女とは違う。
「別に…違わないわ…」
 エミィはそう言うと、自分の唇を海鳳の唇に重ね合わせた。優しい舌使いで海鳳の
口腔を舐め、舌を絡み付かせる。カルハザードに開発されている海鳳は蕩けそうな顔
で切なげに喘ぐだけだ。
 エミィは海鳳から唇を放すと、普段の彼女には絶対に見られないような妖艶な笑み
を浮かべた。
「うふふ。可愛いわね」
 まず、乳首を舐めてみる。壊れ物に触るように、そっと、優しくだ。
「あんっ!」
 海鳳が小さな悲鳴を上げる。乳首が膨れ上がり、硬くなっているのを見て満足した
ように微笑むエミィ。
「貴女の感じやすい所は全部分かるわ。さっきあたしにしてくれた所で、上手だった
所と…一緒でしょう?」
 再び唇を押しつけ、海鳳の身体に舌を這わせていく。エミィの予想は当たっており、
海鳳は絶え間なく喘ぎ声を洩らす。
「さて…と。もっと気持ちイイ事、したいわよねぇ?」
 完全に逆転した状況の中、エミィも海鳳と同様に意志の鞭を手に取った。だが、何
を思ったか鞭の方を自分の股間に沈めていく。そして、海鳳を優しく抱き締めた。
「やぁ…。やめてぇ…」
 自分のやった事を思い出し、身を震わせる海鳳。その海鳳にエミィは優しく微笑み
かける。身震いするほど妖艶だが、決して邪悪ではない笑み。それは、魔性の笑みと
形容するのが相応しい微笑みだ。
「大丈夫よ。貴女の大事な後まで犯したりしないわ」
 そう言って彼女の前の穴に鞭の柄の部分を挿入していく。
「あ…あぅ…ぅ…」
「本当に可愛いわね。海鳳ちゃん、大事な人がそろそろ来る頃よ?」
 その時、エミィの部屋のドアが開く。
「あ…や…やぁ…いやぁ!」
 そう。入ってきたのはカルハザードだった。


「ねえ、カルハザードさん。この子ねぇ、大好きなあなたに後の処女もあげたいんで
すって。今から貰ってあげてくれない?」
 海鳳を抱き、寝転んだままで蠱惑的に囁くエミィ。エミィの両足が海鳳の両足に絡
み付いているので、二人の結合した股間はカルハザードに丸見えである。
「ねぇ、海鳳ちゃん」
「やぁ…いやぁ…」
 カルハザードにこんな恥ずかしい姿を見られ、海鳳は涙を流していた。エミィはそ
んな海鳳の涙を美味しそうに舐め取り、彼女の耳元で囁く。
「でも、貴女言ったじゃない。『あたしでもまだあの人にあげてないのに…』って。
だったら、今からあげちゃいなさいよ。ほら、あの人はその気よ?」
 そんな事を話していると、カルハザードが二人の上にのしかかってきた。
「ほう。濡れているのだな」
 海鳳の後の穴を確かめ、カルハザードが呟く。
「ええ。あたしがちゃんと濡らしておいたもの。貴方のは?」
 カルハザードは二人の股間にペニスをすり付け、二人の娘の愛液をたっぷりとなす
り付ける。
「あれだけ濡れていればこれで十分だ」
 そう言って海鳳のお尻の穴にペニスをあてがう。
「いくぞ、海鳳」
「いひぃ…いぃ…ぃやぁ…」
 普段のカルハザードなら躊躇しただろう。だが、先程エミィを犯し抜いた時の異常
な興奮の残滓が、彼に理性の砦を失わせていた。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 海鳳の後にカルハザードが侵入してくる。
「ふ…。毎日やっている癖にまだ感じるか…」
 本能のままに腰を使い、快感をむさぼるカルハザード。その海鳳の快感は彼女の意
志として鞭を伝わり、エミィの中でも容赦なく暴れまくる。
「イイ締め付けだ…。海鳳…そろそろ出すぞ!」
「あはぁっ! あ…アアアアアッ!!」
「あ…あああっ…あふぅ……ううぅーっ!」
 精を放たれた海鳳と絶頂を迎えたエミィの絶叫が狭い部屋にこだました。


「壊れてしまったか?」
 失神した海鳳とエミィを眺めつつ、カルハザードは呟く。だが、呼吸は正常だし、
精神が崩壊した雰囲気も見られない。
「まあ、大丈夫だろう」
 とりあえず二人の娘をつないでいる意志の鞭を抜き放ち、手近にあった毛布をかけ
てやる。二人の寝顔は野宿などで見た、いつもの穏やかなものだ。
「さて、俺も寝るとするか」
 カルハザードはそれだけ呟くと、自分の部屋に姿を消した。

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